| その出力や加速はコンセプトモデルと大きな差異はないものの、市販モデルでは空力性能に磨きをかけてきたようだ |
最高速度は412km/h、一回の充電あたり航続可能距離は550km
さて、リマックが予告通りにC_Two市販モデルの画像を公開し、その名称が「Nevera(ネヴェーラ)」になると発表。
C_Twoは3年ほど前にコンセプトカーとして発表されていますが、このネヴェーラは初期プロトタイプと比較して空力性能が34%向上するなど、多くの改良が加えられているようですね。
なお、ネヴェーラとは地中海の嵐を表すスペイン語だそうですが、「冷蔵庫」という意味もあるようですね。
ダウンフォースは最大で326%向上
このリマック・ネヴェーラにつき、低ダウンフォースモードを選択するとcd値が0.30となり、高ダウンフォースモードではダウンフォースが326%増しに。
加えてネヴェーラではパワートレインやブレーキの冷却効率を高めるためにボディ形状を調整しており、低速域では30%、高速域では7%の改善が得られているとのこと。
気になるスペックについては、クワッドモーターから1,914馬力を発生し、0−60マイル加速は1.85秒、0−100km/h加速は1.97秒。
0−300km/h加速は9.3秒、ゼロヨン加速は8.6秒、最高速は412km/hだと発表されています。
リマック・ネヴェーラはEVとしての実用性も申し分ない
そして気になるEVとしての実用性ですが、搭載されるバッテリーは120kWh、一回の満充電あたりの走行可能距離は550km(WLTPサイクル)。
もちろんこのバッテリーはリマックの独自技術が反映された自社開発品です。
充電システムは500kWの急速充電に対応しており、0%から80%までの充電時間は22分。
車体構造はカーボンファイバー製モノコック、車体重量は2,150kg(さすがにEVなので重い)、前後の重量配分は48/52だとアナウンスされています。
その強力なパワーとトルクを受け止めるのはブレンボ製のカーボンセラミックディスクブレーキとなりますが、このブレーキシステムが加熱すると、回生ブレーキの効きを強めるというフェード対策も持っているようですね(この回生ブレーキは市販車中もっとも強力だとされている)。
リマック・ネヴェーラのインテリアはこうなっている
そしてこちらはリマック・ネヴェーラのインテリア。
メーター、センターのインフォテイメントシステム、そして助手席にもディスプレイ。
ディへドラルドアを採用し、下側の開口部が車両中央に大きくえぐられているため、乗降性は良さそうですね。
インテリアはカーボンファイバー、そしてレザー製。
バルクヘッドにはシリアルナンバーと思われるナンバリング。
スイッチ類はちょっと独特な形状。
その後ろにはタッチパッドのようなデバイスも見えますね。
おそらくは今後徐々に公開されると思われますが、スマートフォンとの連携にて様々な機能をコントロールできそう。
なお、キーにもいろいろな機能があるようです。
リマック・ネヴェーラは150台限定となり、価格は200万ユーロ(日本円で2億7000万円)。
それぞれのモデルにはリマックCEO、メイト・リマック氏のサインが入り、グレードは「GT」「シグニチャー」「タイムレス」の3つ。
なお、相当数のオプションが用意されるほか、基本的にオーダーメイド扱いになるものと思われ、「同じ仕様のクルマは2台としてない」と言われます。
リマック・ネヴェーラのプロモーション動画はこちら
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