| ここ最近では1000万円に迫る個体もあっただけに、今回のインテグラ・タイプRの「550万円」はかなり安い |
”丸目4灯”のインテグラ・タイプRは北米にて3,800台のみが販売される
さて、年々その価値を上げているホンダ(北米ではアキュラ)インテグラ・タイプR。
今回中古車売買サイト、Bring A Trailerに程度良好なインテグラ・タイプRが出品され、最終的に51,000ドル(約550万円)にて落札されています。
相場よりも安く落札でき、同サイトのコメント欄には落札者のswind74氏を祝福し羨む声であふれることとなりましたが、どうやらswind74氏は幸運を掴みかねた模様。
オークション数時間後に該当のインテグラ・タイプRは事故に遭遇
というのもオークションが終了して数時間後、swind74氏は「出品者が今夜、インテグラ・タイプRを乗り出した際に事故に遭遇し、このクルマを手に入れることができなくなった」というコメントを投稿したため。
そこでこの取引を仲介したBring A Trailerは出品者に事実を確認し、「事故が本当に起きたこと」を認めてswind74氏に対して購入手数料を返却することとなったわけですが、幸いなのは「だれも怪我をしなかった」ということ。
下の画像が不幸にして事故に遭ってしまったインテグラ・タイプRですが、見たところ廃車になるほどのダメージを受けておらず、修理が可能な範囲だと思われます。
ウソのようなほんとうの話ではあるが、往々にしてあり得る
なお、クルマの売却が決まったとたんに事故に遭うというのは意外と「ある」話で、実際にぼくは自分と知人とで二度これを経験しています。
ひとつめは買取業者に査定に来てもらい、その場で売却を決め、書類とともに買取業者にクルマを渡した直後に「買取業者が操作を誤って生垣にクルマを突っ込ませた」こと(しかもその業者はテンパってしまったのか、あわててクルマをバックさせ、後ろからも別のところに突っ込んだ)。
この場合は幸いなことに「買取業者にクルマを渡した後」だったのでぼくに損害がなく、しかしあまりにクルマが可愛そうだったな、という出来事です。
そしてもうひとつは、知人がトヨタ・マークXを下取りに出してボルボXC40を購入することに決め、(下取りと購入の)契約を終え、しかし納車まではそのマークXに乗り続けて良いとのことなのでマークXで帰宅したところ、その帰宅途中に事故に巻き込まれたというもの。
幸い知人には怪我はなく、しかしマークXにぶつかってきたクルマの所有者が無保険だったので保険がおりず、しかしボルボは契約してしまったので購入するよりほかはないために「ちょっと困った」という事例です。
こういった経験もあり、ぼくは売却を決めたクルマについては可能な限り「乗らずに」引き渡すようにシています(往々にして、こういったときこそ何かが起きる)。
インテグラ・タイプRは値上がり著しい
冒頭で述べたようにインテグラ・タイプRはその価値を上げており、程度の良い個体であれば1000万円を越えようというレベル(そのため、今回の取引はかなりお得だった)。
ホンダのスポーツカーはNSXしかりS2000しかり、生産が終了した後に価値を上げる例が多く、それをわかっている人も多いのか、購入当時からすでに「保存」に入るオーナーも少なくはないようですね。
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参照:vistecrimports, Bring A Trailer