| 近年は数々のハイパーカーが発売されているが、その中でも値上がり筆頭はやはりラ・フェラーリだろう |
イエローのラ・フェラーリは意外と珍しい
さて、信じられないことにラ・フェラーリの発表(2013年のジュネーブ・モーターショー)から8年が経過しており、しかし時の経過とともにラ・フェラーリはどんどん価値を上げていて、今回はなんと4,199,000ドル(約4億6000万円くらい)のプライスタグを掲げる中古車が登場。
走行距離はわずか217km(4年前、この個体がオークションに出品されたときは196km)という低走行ではありますが、新車価格のすでに「3倍くらい(ラ・フェラーリの新車価格は1億6000万円くらいだとされる)」にまで上がっているということになりますね。
なお、前回オークションに出品されてから走行距離がほとんど伸びていないということを鑑みるに、オーナーは「乗らずにコンディションを維持し、 値上がりを待っていた」ということになりそうです。
ボディカラーはジアッロ・トリプロ・ストラート
なお、このラフェラーリのボディカラーは「ジアッロ・トリプロ・ストラート」。
フェラーリにおけるイエローというと「ジアッロモデナ」が有名ですが、 ジアッロ・トリプロ・ストラート とは初めて耳にするボディカラーであり、非常に珍しいのではと思います。
ブレーキキャリパーはブラック、そしてこれも珍しいダーク仕上げ(フェラーリのオーナーはシルバーのホイールを選ぶことが多い)。
ルーフはカーボンファイバー製(オプション)。
ミラー、フロントスポイラー、センターホイールキャップもカーボン製です。
サイドから見ると、ブラックのラインがリアフェンダー~リアバンパー~テールエンドにまで連続していることもわかります。
なお、フェラーリはこういった連続性を非常に重視しており、最新モデル、296GTBにおいても「横から見た時、ドアミラーの境界線と、サイドウインドウ下辺とのラインが一致」していますね(両者ともピニンファリーナではなくフェラーリの内製デザイン)。
フェラーリにしては珍しく、フロントフード~フロントウインドウ~ルーフまでもが「ワンモーション」。
ラ・フェラーリはルーフが(他のフェラーリに比較して)低く、全高は1116ミリにとどまります。
なお、この「全高1200ミリ以下というのはスーパーカーといえどかなり珍しく、ランボルギーニ・ウラカン(1165ミリ)、アヴェンタドール(1136ミリ)、マクラーレン・アルトゥーラ(1193ミリ)あたりは1200ミリ以下、しかしフェラーリの場合、F8トリブート(1206ミリ)、ローマ(1318ミリ)、812スーパーファスト(1276ミリ)など、ほとんどのラインアップが1200ミリ以上。
おそらくこれは、最大市場である北米の事情(大柄な人が多い)を意識しているからだと思われますが、それでもラ・フェラーリのように「日常的に乗られることがない、特別な」モデルにおいてはスタイリングを優先したデザインを採用しているのかもしれません。
ただ、SF90ストラダーレの全高は「1186ミリ」、296GTBの全高も「1187ミリ」とかなり低く、「イチ(車体構造)からインハウスでデザインした」フェラーリの全高は低めになっているとも捉えることができそうです。
このラフェラーリのインテリアはこうなっている
そしてこちらがジアッロ・トリプロ・ストラートをボディカラーに持つラ・フェラーリのインテリア。
基本カラーはブラック、そして素材はレザー。
ただし外装同様に美しくカスタムされ、イエローのアクセントにカーボンファイバー製のトリム等が装着済み。
その他の装備としてはHarman/Kardonサウンドシステム(4スピーカー)、Bluetooth接続、消化器、イルミネーテッド・エントリー、オートエアコン、パワーウィンドウ、キーレス・エントリー、パッセンジャー・バニティ・ミラーといった内容が紹介されています。
4億6000万円もあればパガーニやケーニグセグのクルマ、そしてポルシェ918スパイダーやマクラーレンP1/セナ/スピードテール/エルヴァ等も手に入ると思われますが、それでも長期的な値上がりを考慮すると、やはり「ラ・フェラーリが一番」なのかもしれませんね。
-
参考【動画】フェラーリの新型ハイパーカーがサーキットを走る!2023年のル・マン「LMH」に出場し、同時に市販されることになる?
| まずは2023年にル・マン出場、その後クーペを発売し、80周年記念としてオープンモデルを追加すると予測 | このハイパーカーに関してはまだまだ謎が多い さて、ここ最近チョコチョコと目撃されているフ ...
続きを見る
合わせて読みたい、ラ・フェラーリ関連投稿
-
【動画】謎のラ・フェラーリが本社付近で目撃!新型車開発ではなく、発売済みのラ・フェラーリのバッテリーが「どれくらい劣化しているか」をテストしている可能性も
| 一般に、リチウムイオンバッテリーは年間で3%くらい性能が劣化するといわれるが | 一方、フェラーリは次期ハイパーカーを開発中ともいわれるが さて、おなじみのスパイビデオ系ユーチューバー、Varry ...
続きを見る
-
セバスチャン・ベッテルが自身のコレクションから貴重な8台を売却!フェラーリF50、エンツォフェラーリ、ラ・フェラーリ等垂涎のレアカーも
| 少し前はジャン・アレジが自身のフェラーリを売却したことが話題となったが | 4度のF1ワールドチャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテル。今回、英国のエキゾチックカーディーラー、トム・ハートレー ...
続きを見る
-
【動画】今まで見た中でもっとも美しいラ・フェラーリ!プロテクションフィルムを貼ってゆく様子を見てみよう
| 所要日数は4日間、費用は約50万円 | さて、これまでにも「24工程もの段階を経るスペシャル洗車」「塗装のゆず肌を削って鏡面仕上げにする」「はがせる塗料でレクサスLFAをペイント」といった動画を公 ...
続きを見る
参照:Pagani Beverly Hills