| 出力1200馬力、車体重量1250kgなのでパワーウエイトレシオは限りなく”1”に近い |
パワステ、ABS、トラクションコントロールなど運転支援装置は存在せず、運転は極めて難しいらしい
さて、通常であればまったく勝負として成立しない「オペル・コルサGSiとフェラーリ488ピスタ」との加速競争。
ただしこのオペル・コルサは普通のコルサではまったくなく、なんとリアにもエンジンを積んだ「ツインエンジン」仕様です。
搭載されるエンジンは前後とも2リッター4気筒、しかしこれを極限までチューンすることで1200馬力を発生するようですね。
ちなみに車重は1,250kgしかないといい、つまりパワーウエイトレシオはケーニグセグOne:1よろしく、「”ほぼ”1」という数値です。
ドライバー・アシストは一切ナシ
なお、このオペル・コルサはABS、トラクションコントロールを搭載しておらず、そのために「とんでもなく危険」なシロモノだと思われますが、オーナーはこのオペル・コルサを中古車として45,000円くらいで購入し、10年という歳月、760万円という大金をかけてここまでチューンすることに。
この金額があれば、中古で(BMW M3など)もっと走りに特化したクルマを購入できそうですが、オーナーはよほどこのコルサに愛着があるのかもしれません。
フロントのエンジンはノーマル然としているものの、よく見るとパイピングが「普通ではない」ようです。
リアに積まれるエンジンには巨大なタービンが取り付けられ、ダイレクトに吸気を行うべくダクトが設けられます。
そしてこのパワーを受け止めるべく、フロントにはタワーバー、リアにはロールケージが組まれることに。
実際に走ってみたらこうなった
そして両者は実際に相まみえることとなりますが、驚くべきことにローンチコントロールを持たず、5速マニュアル・トランスミッション装備のオペル・コルサはなかなかに素晴らしいダッシュを見せ、フェラーリ488ピスタについて行くことに。
そのままフェラーリ488ピスタと並ぶ速さを見せながらも、最終的にはわずかに差をつけられてドラッグレースでは488ピスタの後塵を拝しているものの、その後のローリングスタートではあっさりフェラーリ488ピスタに勝利しており、つまりローンチコントロール無し、マニュアル・トランスミッションという不利が帳消しとなる状況では圧倒的な強さを見せたわけですね。
その後はブレーキング、スラロームにて対決を行い、しかしこちらはやはりフェラーリ488ピスタの勝利。
このオペル・コルサはパワーステアリングを持たないそうですが、やはり相当に運転が難しいのでしょうね。
1200馬力のオペル・コルサがフェラーリ488ピスタに挑む動画はこちら
意外とツインエンジンのチューンドカーは少なくない
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