| 自動車メーカーとしては、完全に過失が証明されない限りは補償を行わないものと思われる |
もし火災の損害額を自分で負担することになると、それはあまりにも恐ろしい
さて、オランダにてフォルクスワーゲンID.3が全勝するという事件が発生。
これはオランダはフローニンゲンにて発生したと報じられていますが、見ての通り「全焼」状態です。
状況としてはドライバーが充電ソケットを車両から抜いた瞬間に「車内から」発火したとされ、オーナーの女性はすぐに車内に乗せていた子供を降ろして安全な場所へと避難し、そこで消防へと連絡することとなった模様。
見たところ完成な住宅地の一角にて炎上しており、もうもうと上がる黒煙が異様な雰囲気です。
あまりに炎の勢いが凄まじかった
そして炎はあっと言う間に燃え広がり、消防隊が駆けつける前にはすでにこんな感じ。
車体の全体が燃えていて手がつけられないといった燃え方です。
消防隊が到着するも、いったいどうしたものかと考えているような雰囲気ですね。
そしてなんとか消火。
辺り一帯を封鎖していますが、バッテリーは一度鎮火してもまたショートなどで再発火することがあるといい、念のための処置なのだと思います。
燃え尽きたID3はこちら。
なお、EVの発火は世界中でいくつか報じられており、有名なのはヒュンダイ・コナ・エレクトリック。
そのほか、シボレー・ボルトのバッテリーモジュール交換も(発火の可能性があるため)発表されており、今後EVがどんどん発売され路上を走るようになると、これまでになかった問題が報じられるようになるのかもしれません。
このフォルクスワーゲンID.3についてはほかに炎上の例はないといいますが、もし構造的欠陥があるとすると、同じシャシー(MEB)を採用するID.4など他車種にも発火の危険性があるということになり、フォルクスワーゲンとしては大きな損失を被る可能性も。
なお、今回は路肩の充電施設にて充電を行った際の発火ということで、後ろにはやはりEVの日産リーフも。
もちろんリーフも無傷では済まなかったわけですが、公共充電施設で発火しても他のクルマに損害を与えることになり、自宅で充電中に発火したとしても自身の家屋が損壊することに。
こういった責任は「誰が取るのか」現在は明確ではないものと思われ、しかし自動車メーカー側は「原因が自社にあると明確に証明されない限り」補償を行わないものと思われます。
となるとユーザーは「自動車メーカーの過失があると証明されるまでは」自身で損害額を立て替える必要があり、それでは「あんまり」なのかもしれません。
フォルクスワーゲンのEV「ID.3」が完全に燃え尽きる動画はこちら
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参照:Meternieuws