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【動画】ポルシェ718ケイマンでニュルを走行中に時速200kmで事故!修理見積もりを取ったら車両価格を大きく超える1260万円だった件

ポルシェ718ケイマンでニュルを走行中に時速200kmで事故!修理見積もりを取ったら車両価格を大きく超える1260万円だった件

| 何もなければポルシェの維持費は高くないが、事故を起こすとかなり高くつくようだ |

さほど破損は大きくないように見えるが、このままだと「廃車」ということになるのかも

ニュルブルクリンク近郊には、来場者を同乗させてニュルブルクリンクを走ってくれる「ニュルブルクリンクタクシー」なる会社がいくつかありますが、今回はその一つが所有するポルシェ718ケイマンGTSがクラッシュしてしまい、修理見積もりを取ることに。

事故の状況まで語られていないものの、動画を見る限りではさほど損傷はひどくなく、フロントバンパー~左サイド~リアバンパー、そして前後ホイール程度がちょっと凹んだり割れたり傷が入ったりしただけのように見えます(つまり車体そのもが曲がるほどの大きなダメージには見えない)。

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修理費用はなんと車両の価値を超える

しかし今回取得した修理費用見積もりを見てみると、その額はなんと9万7841.36ユーロ、つまり日本円にして約1260万円。

ちなみに日本での718ケイマンGTS(4.0)の新車価格は1113万円なので、修理費用が新車価格を大きく超えているということになります。

もちろん、新車価格ばかりではなく現在の価値(2年前に購入)をも超えていて、「修理費用が車両の価値を上回る」ため、この718ケイマンGTSについて、論理的に考えれば、そのまま「廃車」となってしまうわけですね。

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修理費用の60%以上はパーツ代

なお、今回提示された9万7841ユーロのうち6万5000ユーロはパーツ代、3万2000ユーロは人件費(工賃)。

ただしこの修理代金は「ボッタクリ」ではなくちゃんとした明細があり、大きなところだとフロント・クラッシュ・ストラクチャーのための2万5000ユーロ、そのほかフロントとリアのサスペンション関連パーツもかなり高額。

ホイール、ヘッドライト、エキゾーストシステムやリアディフューザーも損傷を受けており、7ページにわたる長々としたリストが提示されています。

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ちなみに車両は「縁石をまたいだ」とされ、そのためボディ下部には「パっと見ではわからない」ダメージが多数あるのかもしれません。

参考までに、車内ではエアバッグが展開しておらず、これは「フロント(正面)から衝撃を受けなかった」ためなのかも。

いずれにせよ内装は無傷であり、幸い(インテリアについては)修理の必要はないということになりますね。

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やはりポルシェの修理費用は高かった

なお、ぼくは5台のポルシェを乗り継いでいますが、その中で感じているのは「ポルシェは比較的維持費のかからないクルマ」。

つまりは「ほとんど壊れない、消耗しない」ということですが、今回の動画では「壊れると高い」ということも明らかに。

実際のところ、任意保険における「車両」の料率(修理費が高くなると料率クラスが上がる。それだけが料率クラスを決する要素ではないけれど)につき、718ケイマンだと(最大17クラスのうち)14クラスとなっていて、けっこう上の方だということがわかりますね。

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ちなみにポルシェ・マカンSの場合は車両の料率クラスがもうひとつ高い「15」。

参考までにランボルギーニ・ウラカンEVO RWDは「14」です。

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こういったところを見ても、ポルシェの修理費はかなり高いのだろうと推測でき、その意味でもこの見積もりは「けっこう一般的」な範囲なのかもしれません。

加えて、(日本の場合)一般に輸入車ディーラーでの時間あたり工賃は国産車に比較して高く設定されていて、最大で30~40%ほども割高な場合があり、これが日本において輸入車を修理する際に「高くつく」理由のひとつなのかもしれません(輸入車はかなり高い技術レベルを要求する場合があり、そのための研修費用、スペシャルツールの購入費用などもかかってくるので、工賃が高いのはやむをえない)。

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ただ、正規ディーラー以外にて、中古パーツを使用して修理することで「安く」あげることも可能ではあるものの、その場合は「中古パーツを入手できるかどうか」という問題もあり、ほしい中古パーツが市場になければ、「出てくるまで待つ」必要が生じ、それもまたコストとして上乗せされることになりそうです。

今回の718ケイマンGTSについては、どのような運命となるのかはまだ決定していないようですが、廃車にするのであれば保険会社がオークションにかけることになるものと思われ、そして個人やショップが購入してカスタムしつつ修理することになるのかもしれません。

Porsche-718-Cayman

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