| この芸術家、ネルソン・マカモ氏は自身のプロジェクトを通じて諦めないこと、そして努力の重要性を訴える |
そしてポルシェは顧客の「どのような」要望にも応えてくれるようだ
さて、ポルシェが公式コンテンツとして、南アフリカ出身のアーティスト、ネルソン・マカモ氏が自分のために作成した「アートカー」を紹介。
同氏は子供の頃にポルシェ911のステアリングホイールを握ることを夢見て育ち、そして成功したある日、992型のポルシェ911を目にして「忘れていた夢」を思い出して即座に911をオーダー。
さらにはジェットブラックメタリックの911が納車されたのちに内外装のパーツを一部分解してそこにペイント。
加えて保護のためのラッカーを上塗りし、車両へと再装着しています。
ここでそのアーティスト、ネルソン・マカモ氏や、自分自身のために作成したアートカーを見てみましょう。
ネルソン・マカモはこんなアーティスト
ネルソン・マカモ氏は南アフリカのリンポポ州はモディモールという小さな町で生まれ育っています。
その環境を見るに、けして裕福な家庭に生まれたわけではなかったようですね。
ただ、町中には様々なストリートアート、そしてカラフルな自然があり・・・。
そういった環境が自身をアーティストとして育ててくれたのだと語っています。
なお、ネルソン・マカモ氏は「TIME」誌が選出する「The art of optimism 34 people who are changing how we see the world(我々の世界の見方を変えてくれる34人)」に選ばれたことも。
同氏は木炭、アクリル、水彩、油彩、シルクスクリーンなど多種多様な手法を使い分け、ときには「立体」作品も手掛けます。
現在ネルソン・マカモ氏の作品は多くの人が買い求めようと列をなすほどにまで成功しており、今や「時の人」となっているようですね。
ネルソン・マカモのカスタムしたポルシェ911はこんなクルマに
そしてネルソン・マカモ氏は911の内外装のパーツを分解。
リアスカート、ドアミラーハウジング、フロントシートバック、ドアパネルインサート、センターコンソール、ダッシュボード、ドアインナーハンドル、キックプレートなどを分解しており、そこにペイントを施しています。
ネルソン・マカモ氏は自身の作品を販売して生計を建てる芸術家ではありますが、今回は「販売するため」ではなく「自分のため」に作品を作ることに。
シートバックには「911」。
助手席側には、自分を支えてくれ、芸術家としての成功を信じてくれた母をイメージしたペインティング、そして「Nma」の文字。
これはネルソン・マカモ氏の母国語で「母」を意味する言葉なのだそう。
パーツのあちこちにはメッセージも。
人々が踊る図!
キーもネルソン・マカモ仕様。
完成したインテリアはこんな感じ。
そして2度めの納車を受ける
そして最初の納車ののちにペインティングを行って再度パーツを組み付け、晴れて「二度目の」納車となります。
このポルシェ911の購入と納車はポルシェセンター・ヨハネスブルグにて行われていますが、この経営者とおぼしき紳士の眼差しが我が子を見守るように優しく、動画を見ているとちょっとウルっと来ます。
キーを受け取り、キックプレートの保護シート(自分の名前入り)を剥がし・・・。
一路自宅へ。
このあたりはもう自宅付近。
ネルソン・マカモ氏の成功を喜ぶ人たち。
心温まる風景だ・・・。
まっさきにこのポルシェ911を見せたのはもちろんママン。
上述の通り、助手席がママン仕様なのですが、なんとママンは運転席に乗り込むという驚きのアクションを見せてくれます。
そしてひとこと「美しい・・」。
ポルシェ911のオーナーには様々なストーリーがありますが、ネルソン・マカモ氏もまた「子供の頃の夢を果たした」ということになり、そして同氏は自分と同様に、才能を育み、そして成功を掴み取ってほしいと考えているのだそう。
そして同氏はこのポルシェ911のアートカープロジェクトに「My Life in Motion」という名をつけており、アフリカの子どもたちに「諦めない」という気持ちを持って欲しい、と述べています。
ポルシェ911「My Life in Motion」プロジェクトを紹介する動画はこちら
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参照:Porsche