信じられないが本当だ！トヨタがカローラに「ニュルブルクリンクパッケージ」を設定し、「世界で最も遅いニュル仕様」だと話題に

｜　まさに「事実は小説よりも奇なり」　｜　

よくトヨタはこんなクルマを発売しようと思ったな

さて、世の中には「もしも」系レンダリングなるカテゴリが存在し、これまでにも「現実には絶対にない」というクルマのレンダリングが作成されたりしていますが、今回はなんとトヨタがカローラに「ニュルブルクリンク・パッケージ」を設定するという嘘のような現実の出来事が（タイにて）起きています。

もちろん「ニュルブルクリンク」とはドイツにあるあのサーキットのことで、世界中の自動車メーカーがその性能に磨きをかけ、あるいはそのパフォーマンスを誇示するために走る、通称”グリーン・ヘル”を指しています。

なお、このカローラ・ニュルブルクリンクパッケージは現地トヨタの企画だと思われますが、過去にいくつか「現地法人に任せていたら、とんでもないことになった」例がいくつか存在するようですね。

トヨタ・カローラ・ニュルブルクリンク・パッケージの内容はこうなっている

ADACトタル24時間レース・ニュルブルクリンクのスーパープロダクション3部門では、レース仕様のカローラが2年連続で優勝していますが、今回のカローラ・ニュルブルクリンク・パッケージはまったくの別モノで、ベースとなるのはタイで販売されている「カローラ・アルティス」。

公開されたオフィシャルフォトを見ると、ニュルブルクリンクを思わせる背景が使用されていたり・・・。

ピットクルーを合成した風景も。

そしてこのカローラ・ニュルブルクリンクパッケージは、138ps（103kW/140PS）を発揮する1.8Lの自然吸気エンジンを搭載する「カローラ アルティス スポーツ」と、121ps（90kW/122PS）を発揮する1.8Lのガソリンエンジンにエレクトリックモーターをプラスした「ハイブリッド」の両方にオプションで設定されるもので、いずれも、CVTギアボックスを介して前輪を駆動します。

その内容としては、フロントフェンダー横のバッジ（24時間レースをイメージしている）のほか、「レーシングカーからインスピレーションを得た」フロントグリルやバンパーを装着し、専用サイドスカート、ディフューザーと（フェイク）インレットを備えたリアバンパーエクステンション、さらにトランクリッドスポイラーも。

さらにローダウンスプリングや・・・。

スロットルコントロールボックスも装着され、通常のカローラよりも機敏な動きを見せるのは間違いないと思います。

このトヨタ・カローラ・アルティス・ニュルブルクリンクパッケージは、すでにタイで販売されており、パッケージ装着後の価格はガソリンエンジン車で964,000バーツ（現在の為替レートで310万円相当）、ハイブリッド車が939,000～1,099,000バーツ（300万円～350万円くらい）となっています。

参考までに、タイでは「トヨタカローラGR-Sport」が同価格の1,009,000バーツ（330万円くらい）で販売されており、とにかく「スポーティーな」仕様が好まれるのかもしれませんね。

このカローラは「世界で最も遅い」ニュルブルクリンク・パッケージに？

なお、上述の通り、世界中の自動車メーカーが目指すのがニュルブルクリンクでもあり、ニュルブルクリンクの走行を念頭に置いた仕様や、同サーキットを舞台に開催されたレースでの功績を称える限定車も多数存在します。

やはり有名なのはレクサスLFA[ニュルブルクリンク・パッケージ」で、実際にニュルブルクリンク最速タイムを記録していますね。

そして日産スカイラインだと「ニュルスペック」も。

アウディはニュルブルクリンク24時間レースにて優勝したアウディR8のレーシングカーをイメージしたR8を発売済み。

そしておそらく、今回の「カローラ・ニュルブルクリンク・パッケージ」は、こういった「ニュルブルクリンクをイメージしたモデル」の中ではもっとも遅いクルマなんじゃないかと思われます。

参照：TOYOTA THAILAND