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ホンダ・シビックが目標月販台数の3倍を受注!最も多い購入層は20代、MT比率はなんと35%超。いったい何が起きているのか・・・。

ホンダ・シビックが目標月販台数の3倍を受注!最も多い購入層は20代、MT比率はなんと35%超。いったい何が起きているのか・・・。

| 20代が購入している理由は不明だが、マニュアル・トランスミッション選好の傾向が拡大しているのは間違いない |

新型シビックの注目度がここまで高いとは思わなかった

さて、ホンダが11代目となる「新型シビック」の受注が大変好調であること、そして受注内訳について発表。

まずは受注について、月販販売計画台数1000台に対し、発売から約1ヶ月経過した時点で3000台を受注したと述べていますが、先代(10代目)シビックは「調子がいいとき」で1000台弱を販売していたので、新型シビックの目標自体は低いわけではなく、しかしそれを大幅に超えた受注を獲得しているということになりそうです。

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新型シビックは安くない

新型シビックのグレード構成はLX(MT/CVTとも319万円)、EX(MT/CVTとも353万9800円)の2つで、受注構成比としてはEXが78.4%、LXが21.6%となっており、つまり上位グレードに集中しています。

人気カラーのトップ3だとプラチナホワイト・パール(33.5%)、クリスタルブラックパール(23.7%)、プレミアムクリスタルレッド・メタリック(15.6%)の順。※このほか、ソニックグレー・パール、クリスタルブラック・パールがある

ちなみに年齢層でもっとも多いのは20代(23.9%)、次いで50代(22.2%)だといい、比較的高額なクルマで、かつ(SUVではない)5ドアハッチというボディ形状を考慮すると「意外や若い人々が買っている」ことに驚かされます(現在のところ、先代シビックからの買い替えが多いようだ)。

なお、ホンダによると、新型シビックについて「お客様から高い評価を得ている」のは下記の点なのだそう。

新型シビックが評価されているポイント

  • シビックならではの、クルマと一体となったような質の高いスポーティーな走り
  • 「運転の心地よさ」と「使い勝手のよさ」の両面が感じられるパッケージ
  • トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)※2などを追加した、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」
  • EX専用装備となる10.2インチのフルグラフィックメーターや、BOSEプレミアムサウンドシステム
  • 全グレードでCVTに加え6MTをお選びいただけるトランスミッション設定

まさかの「高い」マニュアル・トランスミッション比率

そして今回ホンダが発表した中でもっとも驚かされるのが「トランスミッション」の構成比率であり、なんと6速マニュアルが35.1%、そしてCVTが64.9%であること。

「スポーツカー」であればいざしらず、いまや「ファミリーカー」に分類されるとも考えられるシビックでこの数字はかなり意外です。

ちなみに、2019年のデータではありますが、日本市場においてはトヨタ86の60%、ホンダS660では60%、フェアレディZだと45%、マツダ・ロードスターでは77%、スバルBRZでは74%がMTだそう。

ただ、MTが全般的に人気というわけではなく、国内登録全体だとMTは2.86%しかなく(MTが設定されていないモデルが大半ということを考慮するに妥当な数値なのかも)、MTが用意されているモデルだと「MTを選ぶ人が多い」、そして新型シビックは「ファミリーカーといえど、スポーツカー的な捉えられ方をしている」と考えていいのかもしれません。

参考までに、ダイハツ・コペン、スズキ・スイフト(スイフトスポーツ含む)のMT比率は20%、アルト(アルト・ワークス含む)だと10%のみがMTだとされるので、これを見ても新型シビックのMT比率はかなり高い、ということになりますね。

そしてもう一つ参考までにですが、北米市場ではトヨタ86のMT比率が33%、ポルシェ911では10%、シボレー・コルベット(C7)では23%と言われており、アメリカ市場のほうが日本よりも「ATを好む傾向」にあるのかもしれません。

ただ、昨今では「EV時代になるとMTが完全に消滅してしまう」という危機感からか全世界にてMTを選択する傾向が上昇しているように見え、ここ数年は「かつてないMT盛況」となる可能性もありそうです。

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参照:Honda

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