| 同じシビックでも、セダンとは大きくその印象が異なるようだ |
とくにリアセクションのスポーティーさはセダンとは別次元
さて、ホンダが予告通り新型シビック「ハッチバック」を公開。
シビックはグローバルモデルなので、いつもだと「北米もしくは欧州における午前中」に公開されるのが常ではあるものの、今回は「日本時間の午前」に発表されており、それだけ日本市場を意識しているのかもしれません。
ここで新型シビック・ハッチバックの概要を見てみましょう。
コンセプトは「爽快シビック」
まず、ホンダによれば、そのグランドコンセプトは「爽快シビック」と設定され、以下のように紹介されています。
親しみやすさと特別な存在感を併せもち、乗る人全員が「爽快」になることのできるクルマを目指しました。Hondaのクルマづくりの基本である「人中心」の考え方を深く掘り下げ、気持ちが明るくなるような開放的な「デザイン」、質の高い走行体験を提供する「ダイナミクス」、直感的に使うことのできる「HMI(Human Machine Interface)」など、乗る人を中心とした考えを元に進化させました。
ざっと見た印象だと、シビック・セダンが「薄く軽い」80年代風のプロポーションを持っていたのに対し、シビック・ハッチバックはこれまでどおり「ウエッジシェイプ」を持っているようにも感じます。
フロントを見るに、シビック・セダンと同様のデザインを持っており、そのためこの印象の差異はリアセクションのみによって演出されているということになりそうですね。
リアエンドにはスポイラーが取り付けられ、バンパー下部にはディフューザー、さらに両脇にはスポーティーな形状を持つテールパイプ(ダミーかもしれない)も。
これらのせいもあって、リヤビューはシビック・セダンとはかなり異なるイメージを持つようですね。
今回は日本国内向けの仕様について詳細が述べられていないものの、北米仕様だとエントリーモデルが「2リッター4気筒自然吸気/160PS」、上位モデルが「1.5リッター4気筒ターボ/182PS」。
トランスミッションは6速マニュアルもしくはCVTとなり、しかしMTは(北米だと)「スポーツ」「スポーツツーリング」グレードでしか選択できない模様。
パフォーマンスにおいては「質が高く軽快な新しい移動体験の提供」を目指したといい、チューニングしなおされたサスペンション、より優れたフィードバックを実現するステアリングシステムを持ち、ホンダいわく「軽快感と一体感のあるステアフィールにより路面と会話をしているかのような、クルマと一体となった運転感覚を実現」。
ホンダ得意の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も最新バージョンとなり、よりパワフルなプロセッサー、アップグレードされたソフトウェア、より広い視野を持つカメラを備え、これらによってアダプティブ・クルーズ・コントロールを使用する際に、より迅速な反応と自然なブレーキングが得られ、レーンキーピングアシストシステム作動時には、リニアで自然なステアリングを体験できるとされています。
新型ホンダ・シビック・ハッチバックのインテリアはこうなっている
新型シビック・ハッチバックのインテリアは「シビック・セダン」と変わりはなく、考え方としてはフィットや新型ヴェゼルと通じる「気持ちよさ」を目指しており、ホンダいわく下記のように紹介しています。
開放的な空間と、広い水平視野角による気持ちの良い視界を実現。また、従来からのローアンドワイドな骨格をさらに際立たせることにより、高い安定感と動的性能の両方で、新型シビックならではのパッケージを作りあげました。
さらには下記の通りのコメントも。
ノイズレスな造形とすることで、爽やかで心地の良い移動ができる空間を目指しました。また、感性に響くようなスイッチの触感と空間のデザインを追求し、気持ちの良い視界を提供する空間を作りあげました。
メーターパネルはグレードによって7インチもしくは10.2インチのフルデジタル、その横には7インチまたは9インチのインフォテイメントシステム(Android AutoとApple CarPlayに対応)。
ダッシュボードには「横一直線」のハニカムパネルが装着されており、この「ハニカム」はフロントグリルなどエクステリアのディティールとも共通性が持たされているようですね。
なお、内装における「シビック・セダンとの相違」となると、「荷室容量」。
リアシートは60/40分割の折りたたみ式となり、そのぶん大きな荷室スペースを確保することとなっていますが、後部座席の足元スペースも36ミリ広くなっているようですね。
新型ホンダ・シビック・ハッチバックの動画は続々公開
なお、ホンダは今回の新型シビック・ハッチバックの公開にあわせ、世界中にて慎重に準備を重ねてきたと見え、今回はワールドプレミア動画の公開に加え、世界中のメディアからも多数の動画が公開されています。
参照:Honda