| それにしても新型レクサスLX VIPのスピンドルグリルはデカすぎる |
新型レクサスLX VIPは「新グレード」設定にて、これまでに無い客層へのアピールを狙う
さて、トヨタはつい先日新型レクサスLX600を発表したところですが、予定通り中東とロシアにて実車を公開。
中東においてはサウジアラビアのリヤドにおいて、厳戒態勢のもと発表が行われており、今回そのレビューが動画にて公開されています。
一見しての印象は「まさにゴージャス」というものだそうで、「よくランドクルーザーとここまで変化をつけたな」というほど独自性の高いルックスを獲得しており、中東ではランドクルーザーに劣らぬ人気を博する事になりそうです。
-
レクサスが新型LX600を発表!新グレード「オフロード」「エグゼクティブ」を追加し幅広い顧客にアピール。コンセプトは「世界中のどんな道でも楽に、上質に」
| 新型レクサスLX600はその外観、内装、機能、走行性能など全域に渡り大幅にアップダートされたようだ | 新型レクサスLXが世界のVIPを魅了するのは間違いない さて、予告通りレクサスが新型LXを発 ...
続きを見る
新型レクサスLXのグレード展開は各国で異なる
なお、新型レクサスLXは各国にて異なるグレード展開がなされ、北米だと「スタンダード、プレミアム、ラグジュアリー、ウルトラ・ラグジュアリー、Fスポーツ」、日本だと「(最低限で)オフロードとエグゼクティブ」、中東では「VIPとFスポーツ」という設定となる模様。
新型レクサスLX600 F-Sportはこんなクルマ
そこでまず新型レクサスLX600 F-Sport。
あくまでも現地仕様ではありますが、フロントグリルは3D構造(ただし、LSのように、端に向かって広がってゆくデザインではなく、シンプルなメッシュのように見える)。
グリルやホイールなどが「ブラック」化され(ホイールナットもブラック)、フロントフェンダーには「F」バッジ。
なお、ホイールは現地だと18、20、22インチが用意され、「燃費、騒音の改善」といった観点からスリムになっている、とのこと(フルモデルチェンジでホイール幅が小さくなるのは珍しい)。
リアアンダーにはブラックのディフューザーを持ち、このブラックの面積が大きいために「尻上がり」な印象を受け、これがいっそうレクサスLX S-Sportをスポーティーに見せているのだと思われます。
ちなみにリアウインドウの角度は「これまでのLXに比較すると、やや寝ている」ようですね。
レクサスLX F-Sportのインテリアはこうなっている
そしてこちらはレクサスLX F-Sportのインテリア。
レッドとブラックのコントラストカラーがスポーティーなイメージで、しかしこのインテリアはナチュラルレザーに加え、高品質な合成レザーの使用比率が高まっているといい、これはやはり環境への配慮なのだと思われます(今後、この傾向は加速しそう)。
ランドクルーザー同様、気を使用しない「指紋認証によるエンジンスタート」を持っており、もちろんVIPグレードも同じく指紋認証を備え、登録できる指紋は10まで。
インフォテイメントシステムは「上下2分割」で、これは現在の主流ではありませんが、レクサスは「二分割だからこそ、上下に異なる情報を表示でき、画面を切り替える必要がない」とコメントしています(上の12.3インチディスプレイにはカーナビ画面など、下の7インチディスプレには車両設定が表示される)。
後部座席はこんな感じ。
レクサスLX VIPはこんなクルマ
そしてこちらはレクサスLX VIP。
スピンドルグリルがボディと一体化するような意匠を持っており、そのサイズはまさに巨大。
文字通りラグジュアリーなグレードで、F-Sportのアグレッシブ差に対し、ボディ表面がフラッシュサーフェスに近づけられており、このあたりレンジローバーを意識したのかもしれません。
リアセクションもF-Sportとは異なり、リアディフューザーがロッカーパネル風の加飾へと置き換わっています。
レクサスLX VIPのインテリアはこうなっている
そしてレクサスLX VIPのインテリアは「よりエレガント」。
レクサスLX F-Sportに比較してエレガントな仕様を持っており、それだけではなくフロントシートを前方に押しやり、ヘッドレストを倒すことができるなどの装備を持っていて(オットマンも電動で出てくる)、つまりは「後部座席に乗る」ことを主眼に置いたグレードだとも捉えることができますね。
なお、ステアリングホイールの操作感は(F-Sportともども)超ライトとのことで、全体的に軽い力で操作でき、運転が楽になっているようです(これは新型ランドクルーザーも同じ)。
オーディオシステムは25スピーカーを持つマークレビンソン(グリルのメッシュ形状がけっこう独特)。
メーターは(意外ですが)デジタルとアナログとの組み合わせ。
ちなみにレクサスLX VIPは4人乗り、F-Sportは5人乗りのみとなるようですね(よってトランクスペースにも若干の違いがある)。
後部シートには7つのマッサージモードが内蔵されています。
そしてシートにはこれまでのレクサスにはないステッチが入り、奇妙な紋様のパネルが装着されていますが、このユーチューバーいわく「レクサスLXはいつもレクサスのSUVのデザインを牽引してきた」と話しており、レクサスLXではじめて採用された「グリル」やこういったインテリアのデザインは今後ほかのレクサス製SUVに反映されてゆくだろう、とのこと。