| 所有者は祖父のみのワンオーナー、程度は「極上」と言っていい |
中には3400万円程度の購入オファーもあったというが
さて、世の中には多数の「納屋から発見された希少なクルマ」という話で溢れていますが、今回の1967年製ポルシェ911Sもそのひとつ。
今回その911Sの外装をメンテナンスすることになったアイアム・ディティーリングによると、このポルシェ911Sは1982年以降ずっと納屋の中に保管されており、持ち主が亡くなった後、その孫がこのポルシェ911Sを発見したのだそう。
なぜ40年近くも納屋の中に?
そこでいつものように疑問に感じるのが「なぜ40年近くも納屋の中に?」ということ。
まず、このポルシェ911Sは発見者の祖父が1967年に新車で購入し、その後1982年までの間に9万マイルをともに走ることとなりますが、その後ちょっとした事故にあい、そのままこの911Sをずっと納屋に保管していた、と紹介されています。
たしかに右ヘッドライトのレンズが割れていたりといった破損も見られ、しかし全体的には非常に優れたコンデイションを保っているように見えます。
そしてこの911Sが発見されたと報じられると、希少なワンオーナーの911Sということで多数の購入希望が舞い込み、中には3400万円ほどの申し出もあったそうですが、この孫はそういったオファーをすべて断って自らこの911を修理し、祖父が乗っていた頃の栄光を取り戻すことを決意します。
ポルシェ911Sを丁寧に磨いてみよう
そこで今回動画をアップしたディティーリング業者の出番となるわけですが、まずは洗車から。
ブワっとフォームを吹き付け・・・。
ざっと洗うだけでもかなりきれいになります。
そしてドアミラーやエンブレム、グリルなど外せるものはすべて外し、ポリッシュをかけるための準備を行うことに。
その後は段差など細かい部分もしっかり磨いてゆきます。
とにかく磨いて磨いて磨きぬきますが、スタッフの服が何度か変わっているところを見るに、数日かけて作業を行っているようですね。
奥の方にまで照明を当て、パネルの裏側までしっかり磨きます。
なお、エンジンが抜かれているものの、これについては触れられておらず、もしかすると整備のためにいったん下ろされ、別のところでメンテナンスを受けているのかも。
おおよそ磨き終わるとこんな感じでけっこうピカピカ。
クロームのモール類は年月を感じさせない、信じられないほどの美しさを保っています。
バンパーのモールやテールランプのベゼル、ホイールも新車同様。
エンジンフードのルーバーも驚異的な美しさ。
インテリアも驚愕のグッドコンディション。
今後はドライブトレーンの整備、破損した外装パーツの交換などを行うことになるかと思いますが、この様子だと、この911Sが再び路上を走ることができる日が来るのはそう遠くないのかもしれませんね。
納屋で40年近くも眠っていたポルシェ911を洗車して磨く動画はこちら
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