| もともとポルシェ911ターボ3.6は生産台数が少なく、「バッドボーイ」「ウィル・スミス」ともに人気が高い |
どう考えても価格が上がる条件が揃っている
さて、1995年に公開された映画「バッドボーイズ」に登場したブラックのポルシェ911ターボが、2022年1月にフロリダ州にて開催されるオークションに登場することに。
このブラックのポルシェ911ターボは1995年に公開されたバッドボーイズシリーズの第一作「バッドボーイズ」の劇中にて重要な役割を果たし、この作品にて「ポルシェとウィル・スミス」との繋がりができたと言われていて、同シリーズ最新作「バッドボーイズ・フォー・ライフ」でもウィル・スミスとポルシェ911という組み合わせが実現しています(ただしこちらは911カレラ4S)。
さらに米国ではウィル・スミスを起用したタイカンのプロモーション、ポルシェに乗ってドライブインシアターに行き、バッドボーイズ・フォー・ライフを観るというイベントも催されていますね。
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実際に劇中に登場したクルマであることは証明済み
なお、このポルシェ911ターボについて、ポルシェそしてコロンビア両方が「実際にバッドボーイズに登場した個体である」ということを証明しているそうですが、もとはというとバッドボーイズを監督したマイケル・ベイの所有物であり、しかしその後映画プロデューサーのパット・サンドストーンにこの911を売却。
2005年に現在のオーナーがこのプロデューサーから譲り受けたという記録が残っています。
ちなみに劇中でのハイライトはこんな感じで、かなり際どいスタントが印象的。
ポルシェ911ターボ3.6はこんなクルマ
このポルシェ911ターボは964世代のターボ3.6(後期型)で、1993年と1994年にかけ、米国市場向けとしてはわずか350台未満しか生産されなかった希少なクルマ(日本に入ったのはわずか60台程度だとされている)。
3.6リッター空冷フラットシックスエンジン(M64/50型)は最高出力355ps(265kW / 360PS)、最大トルク520Nmを発揮し、5速マニュアルギアボックスを介して後輪を駆動します。
なお、993世代以降の911ターボは4WD化されており、その意味でも「911ターボ3.6は非常に貴重」だとされていますね。
911ターボ3.6につき、スタイリング的にはブラックのポリウレタン製ボーダーつき「ターボウイング」、クロームメッキの「turbo 3.6」ロゴ、レッドのテールランプとリアガーニッシュ(PORSCHEロゴつき)、ワイドフェンダー、カップデザインのドアミラー、レッドペイントのブレーキキャリパー(この個体はなぜかブラック)、スピードライン製3ピース18インチホイール、2センチダウンした車高、左右二本出しのオーバルマフラーといった特徴を持っています。
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こういったカエル顔もこの世代までの特徴ですね。
この個体は現在のところ走行距離34,396マイル(55,355km)で、画像からもわかるとおり外装、内装ともにコンクールレベルのコンディション。
2006年にはフルレストアがなされており、2014年にはパインハースト・コンクール・デレガンスをはじめ、2015年のフレンチ・リック・ポルシェ・パレード、2016年のジェイ・ピーク・コンクール・デレガンス、2017年のアメリア・アイランドでの受賞歴があり、2020年にはジョージア州アトランタのポルシェ・エクスペリエンス・センターで8カ月間展示されたことも。
さらに2020年1月には、映画「バッドボーイズ・フォー・ライフ」のプレミアの場ではレッドカーペットに登場した、とのこと。
このポルシェ911ターボ3.6のインテリアはこうなっている
そしてこのポルシェ911ターボ3.6のインテリアは「ブラック」。
一度レストアされているということもあって、素晴らしいコンディションを持っていますね。
トランスミッションはもちろんマニュアル。
ポルシェ911ターボ3.6は「最も少ない」部類の911でもあり、さらにはアメリカ人であれば誰もが知る映画「バッドボーイズ」に登場したということ、そしてウィル・スミスが運転したという事実を考慮するに、このポルシェ911ターボ3.6は最も有名なポルシェ911ターボのひとつと考えて良く、よって「911ターボ3.6史上、もっとも高価な」個体となるのは間違いないと見られており、もしかすると「5000万円を突破するのでは」とも見られています。
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