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ポルシェが「次期718ボクスター」をディーラーイベントにて公開したとの報道!「驚くほど美しくスポーティー、タイカンを2ドア化したようだ」

2021/11/24

次期ケイマン/ボクスターは2025年にハイパフォーマンスEVとして登場する模様。これで「EVの正当性」を主張し、911のEV化をすんなり成功させる計画か

| 発売は2025年、しかしそのスペックなど詳細は明かされていない |

ポルシェだけに、おそらくは驚くような、そしてベンチマークとなるようなスポーツEVを出してくるだろう

さて、ポルシェは米国アトランタにてディーラーミーティングを開催し、その場で「SUVラインアップのフラッグシップとなるミニバン」のイメージ画像を提示したといいますが、その場では「ピュアエレクトリック版」ボクスターが展示されたもよう。※画像はミッションR

そしてこのミーティングでは「ピュアエレクトリック版718ボクスターとケイマンは2025年頃に登場する」とポルシェからディーラーへと伝えられ、実車(プロトタイプ)を見たディーラーの話では「驚くほど美しく、スポーティー」とのこと。

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そのスタイルは「タイカン」風

さらにディーラーの弁を借りるならば、その姿は「タイカンのファストバック版」ともいえるもので、フロントはまんまタイカン風、リアは横一直線のライトバーが採用されるといい、つまりは「最新の、そしてポルシェのEVラインアップに共通した」デザインを持つということになりそう。

なお、ポルシェというと「カエル顔」がその一つの特徴であり、円形もしくはそれに近いヘッドライトを採用する傾向にあるものの、タイカンはその例に倣わず、横長形状を持つ「独自の」ヘッドライトデザインを持っています(しかもヘッドライトのレンズがフェンダーやバンパーとツライチではなく、マクラーレンの「アイソケット」のような形状を持っている)。

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そしてここ最近目撃れている「エレクトリックマカン」についても同様のヘッドライトが与えられるようで、この「横長」ヘッドライトはこれからの(エレクトリック)ポルシェの顔、ということになりそうですね。

新型718ケイマンとボクスターとは大きく性格が分けられる?

なお、ポルシェは新型(エレクトリック版)718ケイマンの予告として「ミッションR」を発表していますが、これは「純然たるサーキット走行専用車」。

これを見るに、次期718ケイマンはサーキット走行をメインに据えたクルマになるのだろうということが想像でき、しかしオープントップのボクスターでは「サーキット」をその生息地とすることは難しく、よって「公道での楽しさ」をより追求したモデルになるんじゃないかと考えています。

つまり、新型718ケイマンはサーキット走行メイン、新型718ボクスターは公道メインといった形で性格を分け、そして顧客を分けるとともにポルシェのラインアップの幅そのものを拡大するんじゃないかということですね(新型911はよりグランドツーリング志向を強め、新型718ケイマンはよりピュアに、そしてスパルタンになるのかもしれない)。

まだまだ解決すべき課題も山積

ただ、2025年の新型718ケイマン/ボクスター発売に向けて解決すべき問題も多く、最大の課題は「軽量化」。

プラットフォームそのものはもちろんですが、ポルシェは過去に「バッテリー重量が重すぎる」という理由にてピュアエレクトリック版の911そしてケイマン/ボクスターの発売を先送りにしたとも報じられており、とくに軽量コンパクトなボクスターやケイマンにおいて、(エレクトリック化による)バッテリーの重量増は致命的であるとも考えているもよう(カイエンやパナメーラのように大きく、もともと重いクルマであれば、バッテリー搭載による重量増の影響は大きくなく、そのためにPHEV化がなされているが、ポルシェは911やボクスター/ケイマンにおいてはPHEV化すら行っていない)。

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ただ、ここ最近ではバッテリーに関していくつかの進歩があり、それらによってポルシェは「スポーツモデルのエレクトリック化」に向けて前に進むことができるようになったとも考えられますが、おそらく今のポルシェであればそういったハードルも軽く超えてくることになりそうですね。

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参照:Automotive News

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