| フランク・ステファンソン氏は基本的にフェラーリのクラシカルな優雅さを評価しているようだ |
さすがは元ピニンファリーナのデザイナー
さて、BMWやマセラティ、マクラーレン、ピニンファリーナ等にて様々なクルマのデザインを手掛けたフランク・ステファンソン氏がフェラーリ・デイトナSP3についてコメントする動画を公開。
ちなみに同氏はBMWミニ(R50)、マクラーレンMP4-12C、マクラーレンP1、フェラーリF430、マセラティMC12といったクルマをデザインしており、現代においてもっとも偉大なデザイナーのうちの一人に数えられます。
フランク・ステファンソンはフェラーリ・デイトナSP3についてこう思う
フランク・ステファンソン氏は非常に器用な人物で、というのも一部のデザイナーのように自己主張が強すぎたり、自身のお気入りのモチーフを繰り返して使用するようなことはなく、きちんとそのメーカーやブランドの歴史を理解し、ライバルと差別化を図り、さらに消費者に受け入れられ、その上でそのメーカーやブランドの未来に残る資産を作ることができるため。
直近だとマクラーレンがそのいい例だと思いますが、同氏はマクラーレンの特徴的なヘッドライトやテールランプをデザインし、その後マクラーレンのデザイナーがロブ・メルヴィーユ氏に交代した後にもそれが引き継がれています(というか、すでにそれらがマクラーレンのアイコンとして定着したために変えることが出来ないレベルにまで達している)。
そんなフランク・ステファンソン氏ですが、フェラーリ・デイトナSP3については「ひと目でフェラーリであること、そして1960年代のレーシングカーをモチーフとしていることがわかる」とコメント。
とくにフロントビューは512Sもしくは712カンナムを一瞬で想起させるといい、デザイナーの優れた仕事っぷりを評価しています。
なお、リヤについてはテスタロッサとの関連性や・・・。
ピニンファリーナによるフェラーリ250 P5の特徴を持っていることにも触れ、これらもまたうまく伝統を取り入れたと評価しています。
そのほか、フェンダーミラーやドア上部に設けられたインテークについても「素晴らしい」と表現し、フラビオ・マンゾーニ氏率いるフェラーリのデザインチームは本当にいい仕事をした、とコメント。
逆に気になる点もいくつかあり、そのひとつは「ドアハンドル」。
これはおそらく美観のために見えにくいドア下部に設置されているようですが、「なぜもっとも汚れやすいこの部分なのか」と疑問を呈しています。
そうしたポジティブなところ、ネガティブなところをあわせたフランク・ステファンソン氏によるフェラーリ・デイトナSP3の評点は「9」。
なお、ローマは「9.5」、296GTBには「8.9」というスコアを与えており、全般的にフェラーリに対してはかなり高い評価を行っているようですね。
フランク・ステファンソン氏がフェラーリ・デイトナSP3のデザインについて語る動画はこちら
参考までにこちらはカーデザイン系ユーチューバー、スケッチモンキー氏がフェラーリ・デイトナSP3についてモノ申す動画。
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