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現在の新車のボディカラーは「ホワイト、ブラック」で約半数、グレーとシルバーを加えると約8割。ボディ別人気カラー、ボディカラーごとの特徴は?

2021/12/28

ランボルギーニ・エッセンツァSCV12

| わかってはいたが、やはりホワイトとブラックの人気は圧倒的 |

世界最初の量産車は「ブラック」しか選べなかった

さて、現代でこそ様々なボディカラーを持つクルマが走っていますが、世界で最初の量産車と言われる「T型フォード」で選べたのは「ブラック一色」のみ。

これは自動車の前身が馬車であったことに由来するそうですが(自動車をカラフルにするという概念がなかったもよう)、その後1930年代の大恐慌や第一次世界大戦時もやはり「控えめ」なボディカラーが主流であり、鮮やかな色味が自動車に用いられるようになったのは1950年代以降だと言われます。

加えて、統計では性別によってもボディカラーの「明確な」嗜好が見られるといい、たとえば男性は女性よりも34%多くイエローを選び、女性は男性よりもパステル系のカラーを選ぶことが多い、とも。

現代におけるボディカラーの構成比はこうなっている

そして現代ではどういったボディカラーが(新車購入時に)好まれるのか?ということを見てみたいと思いますが、これはお察しのとおりホワイトとブラックが多数を占めています(グレーとシルバーを足すと、上位4色で80%近くになる)。

以下はアメリカでの統計ではあるものの、おそらく(体感上)日本だともっとホワイト、ブラック、そしてシルバーの比率が高いものと思われます。

アメリカで人気のボディカラー

  1. ホワイト・・・23.9%
  2. ブラック・・・23.2%
  3. グレー・・・15.5%
  4. シルバー・・・14.5%
  5. レッド・・・10.3%
  6. ブルー・・・9.0%
  7. ブラウン・・・1.4%
  8. グリーン・・・0.7%
  9. ベージュ・・・0.4%
  10. オレンジ・・・0.4%
  11. ゴールド・・・0.3%
  12. イエロー・・・0.2%
  13. パープル・・・0.1%

BMWが「全身真っ黒」、しかしキドニーグリルにレッドを採用した「X5 ブラックヴァーミリオン」を限定発売

ボディタイプ別の人気カラーはこうなっている

そしてこちらが「ボディタイプ別」の人気ボディカラー。

おおよそは似たような構成を持っているように見え、しかし一部ボディタイプは独特な傾向を持っているようにも見えますね。

SUVの人気ボディカラー

  1. ホワイト・・・24.5%
  2. ブラック・・・20.5%
  3. グレー・・・19%
  4. シルバー・・・11.5%
  5. ブルー・・・10%
  6. レッド・・・8.5%
  7. グリーン・・・3%
  8. ゴールド/ベージュ・・・1.5%
  9. ブラウン・・・1%
  10. オレンジ・・・0.5%

ミニバンの人気ボディカラー

  1. ホワイト・・・34.5%
  2. ブラック/グレー・・・15%
  3. シルバー・・・12%
  4. ブルー・・・10%
  5. レッド・・・8.5%
  6. ゴールド/ベージュ・・・2.5%
  7. グリーン・・・2%
  8. ブラウン・・・0.5%

ラグジュアリーカーの人気ボディカラー

  1. ホワイトメタリック・・・31.75%
  2. ブラック・・・19.25%
  3. グレー・・・17.5%
  4. ブルー/シルバー・・・9.75%
  5. レッド・・・7.25%
  6. ゴールド/グリーン・・・1.75%
  7. ブラウン・・・1%
  8. オレンジ・・・0.25%

レクサスLS

オープン/クーペで人気のボディカラー

  1. ブラック・・・22%
  2. ホワイト/グレー・・・16%
  3. ブルー・・・15%
  4. レッド・・・14%
  5. シルバー・・・6.5%
  6. グリーン/オレンジ・・・8%
  7. ゴールド・・・0.5%

それぞれのカラーの特徴はこうなっている

そしてこちらは各色の簡単な特徴ですが、ぼく的な印象だと「グレーは驚くほど汚れが目立たない」と考えています。

  • ブラック・・・洗練されておりどの車にもよく似合うが、非常に汚れやすい。
  • グレー・・・もっとも汚れが目立ちにくく、メンテナンスが楽。
  • シルバー・・・グレーと同じく維持しやすい。
  • ホワイト・・・手入れが楽な部類ではあるが、泥や水しぶきが目立ちやすい。洗車キズが目立ちにくい。あらゆる天候や照明の下でもよく目立ち、ブラックに比べると12%事故に遭いにくい。
  • グリーン・・・意外と汚れが目立たない。
  • オレンジ・・・明るく注目を集め、これも意外と汚れが目立たない。被視認性が高く、「希少カラー」という意味でもよく目立ち、安全に貢献する。
  • イエロー・・・これも汚れが目立たないが、泥はねの跡が目立つ。もっとも被視認性が高く、安全なカラー。
  • レッド・・・泥はねが目立ちにくいが、汚れるとくすんで見える。
  • ブルー・・・最近人気が上昇しているが、しっかり洗わないと汚れが残って見える。ウォータースポット、洗車キズが目立ちやすく、維持しにくい。

ボディカラーによってリセールも大きく異る

なお、ボディカラーがリセールに与える影響はよく知られるところで、「高く売りたいのであれば、人気カラーを選ぶ」のは鉄則。

たとえばトヨタ・アルファードだと「ホワイト/ブラック」と「それ以外」では売却価格に大きな差が出ると聞きますし、ランドクルーザーもやはり「白か黒」、BMWだと「白」、フェラーリだと「レッド」の人気が高いのも「ほぼ常識」といったところ。

ちなみにニューモデルが登場した際には「目立つ」色をイメージカラーに採用することが多く、ただしそれは目立つ色だけにすぐに飽きられることも多いといい、数年後には一転して不人気カラーになってしまうことも多いもよう。

これはスポーツカーに顕著であり、最近だとC8世代のコルベットのデビュー時に採用された「セブリングオレンジ」について、最初の年こそは人気が高かったものの、その後には人気が後退してしまった、とも報じられます。

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参照:Germaincars, Kelley Blue Book

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