| 正直、カスタムの泥沼にハマるとなかなか抜け出せない |
まだまだカスタム途中であり、今後もカスタムを継続するという
さて、今年もはじまったばかりではありますが、早くも「今年ナンバーワンのカスタムカーはこれで決まり」というレベルのモディファイがほどこされたBMW 5シリーズが登場。
この5シリーズはE28世代のM535iで、なんとこれまでカスタムにかかった期間は「16年」。
オーナーはコリン・ベイカーという人だと紹介され、もともと古い5シリーズをレストアするつもりで購入したものの、なぜかレストアとは程遠い「パープルのボディカラーにオールペン、そして金メッキ」という仕様となってしまい、本人もびっくりという状況となっています。
このパープルは1980年代のBMW製バイクに使用されていたカラー
なお、このパープル(アメジスト)は1980年代のBMWモトラッド(バイク)に使用されていたカラーだといい(BMWの4輪にも”アメジスト”が存在したが、ちょっと色味が違う)、しかしコリン・ベイカーさんなりの「アレンジ」を加えているのだそう。
そしてボディカラーに次ぐ(もしくはそれ以上の)特徴は金メッキとなっていて、これには「24金」を使用している、とのこと。
最初はタービン(ボルグワーナー製)にのみ金メッキを使用しており、しかし金メッキというか金の魅力に「ハマって」しまい、そんどんメッキの部位が増えていったのだそう。
外装で金メッキが施されるのはキドニーグリル(フレーム)、ヘッドライトベゼル、テールランプベゼル、モデル名バッジ、アンダーエアロパーツの一部ですが、それだけにとどまらず3ピースホイールのピアスボルト、ホイールボルトにも金メッキ。
ドアハンドルは軽量化のためにホールソーにて肉抜きが施され、ウインドウモールもパープルに。
見たところ「ホワイトレンズ」モール類ボディカラー同色塗装」「フェンダー折返し」「ハの字」など1980年代〜1990年代に流行った手法が随所に見られ、けっこう懐かしく感じる人も多いかもしれませんね。
マフラーエンドはサイド出し。
なお、このペッタンコな車高はエアサスにて実現しているそうですが、当然ながらE28向けのエアサスペンションが存在するはずもなく、相当な苦労とともに取り付けることになった、と語っています。
コリン・ベイカーさんによると、「車両全体に使用されているゴールドを金額に換算すると、「だいたい100万円くらいじゃないか」とのこと。
エンジンルームは「金ピカ」
なお、もっとも金が使用されていそうなのはこのエンジンルーム。
シングルターボを搭載して500馬力を発生していますが、コリン・ベイカーさんはもう一基のターボチャージャーを搭載して「ツインターボ化」を検討しているのだそう。
ちなみに今でもターボはこんな感じでボンネットから突出しています。
そしてエンジンルームに話を戻すと、タワーバー、そしてそのボルトまでも金メッキ。
それ以外の部分を見ても美しく加工がなされ、配線一つとっても整然としていることがわかります。
トランク内も美しくカスタムされてNOSのボンベが見え、これらもパープルとゴールドにペイントされ(現在は使用していないとのこと)、トランク内側はアルカンターラにて覆われます。
全体的なカスタム傾向として、スポコンに加え「ローライダー」もちょっと混じっているようですね。
このBMW 5シリーズの内装はこうなっている
そしてこちらはこのBMW 5シリーズのインテリア。
やはり外装同様にフルカスタムがなされており、ブラックレザーとアルカンタラ(コリン・ベイカーさんの手縫いらしい)、そしてパープルとゴールドにて固められています。
ダッシュボードはパープル、そしてメーターの文字盤はゴールド。
後部座席に中央にはシャンパンクーラーも備わります。
シート中央には「Mカラー」のバーを自作して取り付け。
BMWのエンブレムはそのまま残され、「535」バッジも金メッキの上で再利用されており、BMW愛がかなり強いんだろうな、と思わせられる部分もあります。
なお、インテリアについてはまだまだカスタムしきれていないところがあり、たとえば次の計画では「ロールケージを光沢のあるパープルに」ペイントする、というものが控えているようですね。
全体的に「異常なまでの情熱」をもって仕上げられたことがわかる一台となっていて、「いくらでも出すから売って欲しい」という人が出てきそうではありますが、コリン・ベイカーさんは「売る気はない」ときっぱり。
このままカスタムを続け、最終的には家族に譲ることになるだろう、とコメントしています。
極度にカスタムされたBMW 5シリーズを紹介する動画はこちら
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