| とにかくシンガー製ポルシェ911レストモッドにはそのオーナーの個性がよく現れている |
フロアはフルカーペット仕様、サブウーファーも
納車まで13年くらいかかると言われているシンガー・ヴィークル・デザインによるポルシェ911のレストモッドですが、先日大々的に求人を行い、スタッフの手当ができたのか、同社はここ最近ハイペースにて納車を続けているもよう。
今回公開されたのは「スイス・コミッション」と命名された個体で、カーボンファイバー製のボディにペイントされたオリジナルカラーは「ミウラ・ブルー(ランボルギーニ・ミウラと関係があるのかどうかはわからない)」だと紹介されています。
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その内外装はあまりにシンプル
エクステリアは非常にシンプルな仕様を持っており、ボディサイドにはゴースト仕様のストライプ、そして「PORSCHE」文字。
フューエルフィラーキャップはフロントフード中央に移動していますが、オイルフィラーキャップはリアフェンダー上に見当たらず、よってエンジンルーム内にあるのだと思われます。
ウインドウモール、フューエルフィラーキャップ、ドアミラー、ランプ類のベゼル、バンパレットはマット仕上げのチタンカラー。
なお、リアには「リヤフォグランプ」が取り付けられています(これは最近のシンガー製ポルシェ911にチョコチョコ見られる)。
搭載されるエンジンはおなじみの空冷4リッター・フラットシックス(自然吸気)。
ファンや吸気系も美しいチタンカラーにて仕上げられていますね。
このスイス・コミッションのインテリアは豪華仕様
なお、このスイス・コミッションのインテリアはシンガー製ポルシェ911にはちょっとめずらしい豪華仕様(最近ちょっと増えてきた)。
というのも、他の個体の多くのフロアやセンタートンネルは「ボディカラー同色パネル」を使用してスパルタンに仕上げられているものの、このスイス・コミッションのフロアは「カーペット張り」となっています。
そしておそらく「カーペット張り」としているのは、このオーナーがオーディオにもこだわっていて、室内を静かに保ちたいと考えているからなのだと思われますが、リアシート左側にあるのは「サブウーファー」。
シンガーでは、こういったところにまで気を使い、内装とマッチした仕上げとしているようですね(そしてこの個体にはロールケージが装着されていない)。
シートやマットに加え、ペダルやステアリングホイールのスポーク、メーターリングなど金属部もブラックアウトされ、かなりシックな印象です。
シートのセンターにはおなじみの編み込みレザー、そしてエア抜きのためのアイレット。
ちなみにシフトノブは黒檀とウォールナットとの石像素材だと紹介されており、シンプルな中にも高級さや豪華さが光る仕様だと言えそうです。
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