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ロールスロイスがそのマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」を電動化時代に向けモデルチェンジ!片足を前に出し、低く身構えるようになったぞ

ロールスロイスがそのマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」を電動化時代に向けモデルチェンジ!片足を前に出し、低く身構えるようになったぞ

| スピリット・オブ・エクスタシーは111年前に比べると高さが半分くらいになっていた |

これだけ長い間、そのデザインをほぼ変えずに来たマスコットも珍しい

さて、ロールスロイスがピュアエレクトリックモデル「スペクター」に装着する「スピリット・オブ・エクスタシー」を公開(今後の電動化モデルにはこのデザインが採用される)。

ロールスロイスはこのスピリット・オブ・エクスタシーを1911年に自社の知的財産として登録しているそうですが、その111年後にあらためてモデルチェンジすることになり、「新型」スピリット・オブ・エクスタシーはより低く、そしてよりダイナミックになった、とのこと。

「スピリット・オブ・エクスタシー」とは、ロールスロイス各車のフロントグリルに取り付けられる「翼の生えた女性像」で、ロールスロイスいわく「世界で最も有名で魅力的な自動車メーカーのマスコット」。

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スピリット・オブ・エクスタシーにはこういった由来がある

自動車メーカーとしてのロールスロイスは1906年に創立されていますが、この「スピリット・オブ・エクスタシー」がはじめて登場したのは1910年だと言われます。

その由来としては、ロールスロイスの顧客であったジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏が、自身のシルヴァーゴーストにふさわしいマスコットが欲しいと考え、彫刻家であるチャールズ・スカイズ氏に依頼して作らせたものに端を発するといい、そのモチーフは”勝利の女神”ニーケとも言われています(ニーケは「NIKE」命名のルーツでもある)。

その後にロールスロイスがジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏と調整を行い、自社の車にこれを装着するようになったことが始まりだとされていますが(諸説あるようだ)、つまりスピリット・オブ・エクスタシーは「ロールスロイスの考案」ではなく、顧客の依頼によるものであった、ということになりそうです。※今回モデルチェンジされたスピリット・オブ・エクスタシーは、もともとのチャールズ・スカイズ氏の案に近いという

こちらが創業当初からのスピリット・オブ・エクスタシーの変遷ですが、サイズがどんどん小型化しており、現在のものは「当初の半分くらい」になっていることがわかります。

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そして各部の比率も厳密に決まっているようですね(ちなみにロールスロイスは新しく”パープル”をそのシグネチャーカラーとして決めている)。

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そして最新のスピリット・オブ・エクスタシーの全高はこれまでの100.01ミリ(細かいな!)に対して全高82.73ミリ(やっぱり細かいな!)で、翼の形が変更され、空力的にも優れた形を持つ、とのこと。

さらには足を揃えて腰を落とした姿勢から、片足を前に出し、低く構えた姿勢へと変更されています。

参考までにですが、バッキンガム宮殿訪問用のロールスロイスに装着されたスピリット・オブ・エクスタシーは、女王陛下に敬意を示し、跪いていたという話もあるもよう。

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ロールスロイスはかく語る

そして今回のスピリット・オブ・エクスタシー変更に際し、ロールスロイスCEO、トルステン・ミュラー・エトベッシュCEOは「スピリット・オブ・エクスタシーは、単なるマスコットやシンボルを超越し、私たちのブランドを体現するものであり、ロールスロイスとその顧客にとって常にインスピレーションと誇りの源となっています。私たちのブランドがそうであるように、彼女は常に時代とともに変化しながら、その性質と性格に忠実であり続けてきました。新しい姿の彼女は、これまで以上に流麗かつ優美であり、ロールスロイス史上最もエアロダイナミクスに優れるクルマであるスペクターに装着され、私たちの電動化の未来をあらわすにふさわしいエンブレムなのです」とコメント。

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さらにロールスロイスによると、”フルモデルチェンジ”されたスピリット・オブ・エクスタシーは、将来のロールスロイスのすべてのモデルに使用されることになるものの、既存モデルであるファントム、ゴースト、レイス、ドーン、カリナンには現在のデザインを持つスピリット・オブ・エクスタシーが継続して装着される、とのこと。

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参照:Rolls-Royce

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