【動画】ポルシェが「V8エンジンの45周年」を記念し、その愛を綴った動画を公開！V8エンジンはル・マン「ハイパーカークラス」を走るレーシングカーに引き継がれて新章へ

｜　ポルシェはV8エンジンに対してなみなみならぬ愛情を持っていたようだ　｜

まさかポルシェが2023年のル・マン24時間レースを走るレーシングカーにV8を選ぶとは

さて、ポルシェと言えば「フラットシックス」エンジンという印象がありますが、実はV8エンジンについても長い歴史を持っており、今回「V8エンジンの45周年」を記念する動画を公開。

なお、V8エンジンは1977年にポルシェ928とともにデビューしており、そこから実に45年も経過したということになりますね。

ポルシェ928はポルシェ911の代替として計画された

ポルシェ928はもともとポルシェ911の代替として企画されたものの、価格が911に比較して遥かに高くなってしまったこと、そして911のファンが「フロントエンジン」を許容しなかったことから911はそのまま延命されることとなっています。

ただ、928は当時としては非常に画期的な装備を持っていて、現代のスーパーカーがこぞって採用する後輪操舵＝ヴァイザッハアクスルを早い段階から取り入れるなど、エポックメイキングなクルマであったこともまた事実。

ポルシェはもともと革新的な試みを行う会社であり、その意味では「（928は）ポルシェらしい」クルマではあったものの、反面「911の持つピュアさを失った（豪華で複雑な装備が多かった）」と意味では「ポルシェらしくない」クルマであったと捉えることもできます。

しかしながら、ポルシェにとっても928はある意味忘れられないクルマでもあるようで、定期的に「復活」の話が出てきたりしますね。

928の次に登場したV8エンジン搭載車は「カイエン」

そして次にV8エンジンを搭載したポルシェは「カイエン」。

言うまでもなくポルシェ初のSUVであり、発売当初は一部で否定的な受け止められ方をなされるものの、その後は「ポルシェの利益の半分を稼ぎ出す」までに。

その数年後にはV8エンジンを積むALMS（American Le Mans Series）向けのレーシングカー「RSスパイダー」が登場。

2010年代に入ると「パナメーラ」が登場し、やはりポルシェにとっての新しい章を記します。

ワールドプレミアは上海で行われ、「欧米以外ではじめて発表されたポルシェの新型車」でもあり、つまりはそれだけ中国市場を意識していたということですね。

その後2013年になるとRSスパイダーのV8エンジンを流用したハイブリッドスポーツ「918スパイダー」が登場。

ラフェラーリ、マクラーレンP1と並んでハイパーカー御三家と称されることになりますが、なにより「ニュルブルクリンクを7分以下で走った」ことで世界を震撼させています。

とにかくこのタイムは衝撃以外のなにものでもなく、2017年にウラカン・ペルフォルマンテが登場するまでの4年間、ずっと王座をキープしたことからも「そのぶっちぎり具合」がわかるかと思います。

そしてポルシェのV8エンジンは新章へと突入

ポルシェは今回の動画の最後に、ル・マン24時間「ハイパーカークラス」を走ることになるであろうLMDhレーシングカーを登場させていますが、もしかすると今回ポルシェがいちばん伝えたかったのはこのクルマかも。

ポルシェはこのレーシングカーを作るにあたり、様々な形式のエンジンを試したそうですが、結局「V8がベスト」という結論に落ち着いたと述べています（ル・マン3連覇を成し遂げた919ハイブリッドに搭載されたV4エンジンを捨ててまでV8エンジンを選んでいる）。

ポルシェがV8エンジンへの愛を表現した動画はこちら

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参照：Porsche