| ベースはフェラーリF12 tdfだとされているが、その多くは謎のまま |
エキゾーストパイプはなぜかミドシップカーのように車体後方にて上方排気
さて、昨年5月に「フェラーリF125 TDE」として公開された謎の車両ですが、今回「ヴェロックス・ファンジオ(Veloqx Fangio)」と名前を変えて再デビュー。
これは当初ウワサされていたフェラーリによるワンオフモデルではなく、英国のレーシングチームであるヴェロックスが(フェラーリをベースに)製作したレーシングカーだとされ、名称変更については「フェラーリが関与したわけではない」からだと思われます。※ヴェロックスは2004年のセブリング12時間レースにて優勝した経験があり、ル・マン24時間レースではR8にて参戦し2位を獲得したことがある
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その名は伝説的レーシングドライバーから
なお、このヴェロックス・ファンジオの「ファンジオ」とはもちろんあの伝説的レーシングドライバーであるファン・マヌエル・ファンジオのことであり、F1で5度のチャンピオンに輝いたほか、セブリング12時間、ル・マン24時間、スパ24時間レースに参戦したことも。
さらに、1953年のカレラ・パン・アメリカーナでは優勝経験があるほか、アルファロメオ、フェラーリ、ランチア、マセラティ、メルセデスといった名門のほか、ゴルディーニやタルボ・ラーゴなど、今は消滅してしまったチームに所属していたことでも知られます。
そして車体にはファン・マヌエル・ファンジオのサインが入っているので、一族となんらかの契約を結んでいると考えるのが妥当かも。
なお、このフェラーリF125 TDE改めヴェロックス・ファンジオについては謎が多く、そのスペックは一切不明。
おそらくはフェラーリF12 tdfをベースにしていると言われますが、バイオ燃料を含むさまざまな燃料で走行できるよう、パワートレインを改良している、というウワサもあるようです。
ちなみにインテリアは限りなくフェラーリF12 tdfに近いようにも見えますね(ただしあちこちが張り替えられ、かつペイントされている)。
ヴェロックス・ファンジオはヤス・マリーナ・サーキットにてシェイクダウン
そして今回、このヴェロックス・ファンジオがヤス・マリーナ・サーキットにてシェイクダウンする様子が動画にて公開されており、その姿のみならずV12サウンドまでもがお披露目されています。
ボディ形状はかなり特殊で、ヘルメットルーフにGT3レーシングカーのようなドアミラーも。
このボディは3年にわたって数値流体力学(CFD)研究がなされ、空力特性を最大化するための数々の機能が盛り込まれている、とのこと。
今回の走行においてはLM2仕様のスリックタイヤを装着しており、けっこう本気で攻めている様子がわかります。
リアウイング、リアディフューザーはデザイン上の一つのハイライトということになりそうですね。
テールパイプは「クワッド」、そしてフロントエンジンのはずですがミドシップスポーツのような「上方排気」。
フロント、そしてリアも「レンダリングの世界から」抜け出てきたかのよう。
なお、サイドやリアはフェラーリF12TRSにちょっと似ているようですね。
フェラーリF125 TEDあらためヴェロックス・ファンジオが轟音とともに走る動画はこちら
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参照:TheTFJJ