| 前オーナーはこのカウンタックをレストアするつもりだったものの、それがかなわないまま現在まで放置 |
それでもついに新オーナーのもとでレストアされることに
さて、カーディティーリングショップ、AMMO NYCが「20年間納屋に保管されていた」ランボルギーニ・カウンタックの内外装をクリーニングする動画を公開。
このカウンタックのオーナーは1988年にこの1985年式カウンタックを入手し、しばらく乗った後にずっとガレージへと置いたままになってしまい、しかしレストアするつもりでパーツを準備していたと紹介されています(動画には大量の購入済みパーツも出てくる)。
ただ、どういった事情なのか実際にレストアが行われることはなく現在まで放置されていたそうですが、今回このカウンタックを手に入れたオーナーがAMMO NYCへとディティーリングを依頼することとなったわけですね。
ランボルギーニ・カウンタックはネズミの住処に
そしてこのランボルギーニ・カウンタックについて、室内に保管されていたもののネズミたちがここをねぐらにしていたようで、内装にはネズミの糞だらけといった状態です。
埃の積もり具合、そしてタイヤの潰れ具合からして本当に20年間放置されていたもよう(こういった”納屋で発見”系はヤラセも多い)。
ちなみにドアのダンパーは完全に死んでいて、開けてもすぐに下がってきます。
車体のあちこちには大量のクモの巣。
ただ、外板に損傷はなく、けっこういい状態を保っているようにも思われます。
自走できないのでジャッキアップし・・・。
カウンタックをガレージから引っ張り出して積車に載せ、まずは「第一の目的地」であるAMMO NYCへ。
AMMO NYCではカウンタックをディープにクリーニング
そこでAMMO NYCは20年分の汚れを落とすという大役をおおせつかうことになりますが、同社はこれまでにも「もっとひどい」個体のディティーリングを行ってきたので、この程度であればまだマシな部類なのかもしれません。
そこでまずは水をブシャアア!とかけ・・・。
全体に洗剤をかけて洗ってゆきます。
エンブレムと塗装の段差は筆を使用して汚れをかき出します。
やはり程度は悪くなく、外装に関してはそこまでの苦労はなかったようですね。
あとはブレーキキャリパーやホイール、足回りも洗浄し・・・。
車体裏面も洗浄。
サビも見られず、かなりいい状態なんじゃないかと思います。
エンジンルームも洗浄してゆきますが、やはりけっこう状態は良さそうです。
なお、ボディを磨く際には塗膜の厚さを図っていますが、パネルごとにその厚みが異なり、よってパネルによって磨き方を変えねばならなかったようですね。
このあたり、まさに「すべてが手作りだった時代」のスーパーカーだということを改めて感じさせられます。
20年放置されたランボルギーニ・カウンタックの内装はかなりひどかった
そしてここからはインテリアの清掃に入りますが、外装に比較すると内装の程度はかなり悪く、というのも上述のようにネズミがそこで生活していたため。
カーペットやダッシュボードはネズミの糞だらけとなっており、ネズミの足跡も残っています。
ただ、レザーが食い荒らされていない(少なくともそう見える)のは幸いだったのかもしれません。
グローブボックス内にはCDやタバコなどオーナーの生活感を感じさせるアイテムも(ネズミの死骸が出てきそうだな・・・)。
なお、グローブボックス内はネズミたちの「最大の巣」だったもよう。
トランク内にも様々なモノが入っていますが・・・。
ネズミの糞や劣化によって「洗浄では原状復帰できない(張り替えるしかない)状態であり、思い切って引き剥がします。
ひとまず内装のクリーニングが完了するとこう。
全体的には思ったほど悪くないコンディションですね。
そしてこちらがなんとか内外装すべてをクリーニングを完了させるとこんな感じ。
ここからこのカウンタックは「第二の目的地」であるレストア専門業者のもとへと旅立ちますが、レストアが完了すればついに「数十年ぶりに」路上へと解き放たれることになり、完成に期待したいと思います。
20年間放置されたランボルギーニ・カウンタックをクリーニングする動画はこちら
合わせて読みたい、スーパーカーのディティーリング関連投稿
-
【動画】ルーフを持たない限定フェラーリ、モンツァSP2はどうやって洗車するのか?プロが「水なし洗車」を使用しディティーリングを行う
| たしかにフェラーリ・モンツァSP2に「水をぶっかける」のはリスクが高すぎる | 環境面からも「水なし洗車」はけっこう普及するかもしれない さて、ニューヨーク拠点のカーディティーリングショップ、AM ...
続きを見る
-
【動画】絶対に失敗してはならぬ・・・!フェラーリF40にディティーリングを行う動画。「この時代のクルマはそもそも塗装が完璧ではない」「独特の注意と技術が必要」
| これだけの価値を持つクルマのディティーリングを引き受けるにはよほどの覚悟が必要だ | さて、エキゾチックカー専門のディティーリング業者、エソテリックがフェラーリF40のディティーリングについての注 ...
続きを見る
-
クラシックカーも任せとけ!超高級ディティーリングショップがレアなランボルギーニ・ミウラSVを洗って磨いてラッピング
| これだけの技術力でプロテクションフィルムを貼れるショップはそうそうない | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49812850426/in/d ...
続きを見る
参照:AMMO NYC