米アーティストがラグスポ系ブランド「ストーンアイランド」とのコラボにてポルシェ911サファリを製作！同じ仕様のウニモグもリリース

｜　ストーンアイランドはフェラーリやランボルギーニと同郷のファッションブランドでもある　｜

ファッションブランドはこぞって「サファリ仕様」へとカスタムしたがる傾向があるようだ

さて、昨今はポルシェ911をオフロード仕様へとカスタムするムーブメントが拡大しつつありますが、今回はアメリカのアーティスト、ダニエル・アーシャム氏とファッションブランド「ストーンアイランド」とのコラボレーションによる「911サファリ」が誕生。

このカスタムカーはストーンアイランドのインスタグラムにて公開されていますが、さすがアーティストとファッションブランドとのコレボレーションだけあってオシャレな一台に仕上がっています。

ポルシェ911サファリ・アーシャムはこんな仕様を持っている

そこでこのポルシェ911サファリ「アーシャム」につき、ベースとなったのは1986年式の911ターボ。

この911ターボの車高をリフトアップしてオフロード用タイヤを装着し、バンパーガードのほか前後バンパー下にスキッドプレート、ルーフにはラック、フロントにライトポッドを追加するという仕様を持っています。

ボディカラーはドラブグリーン、そしてバンパーガードやライトポッドのカバー（アーシャムスタジオとストーンアイランドのロゴ入り）はサンドカラーという「ミリタリーテイスト満点な」仕上がりを持っています。

ちなみにダニエル・アーシャムとストーンアイランドはこのポルシェ911サファリのほか、メルセデス・ベンツ ウニモグ U404リカバリーカーも同様のテイストでカスタムしていますが、こちらはより一層ミリタリー色の強い仕上がりを持っています（荷台がストーンアイランド製の”テラ・ステラ”ファブリックで覆われている）。

このウニモグは、ポルシェ911サファリを「サポートする」という役割を持つという設定のようですね。

ポルシェ911サファリ・アーシャムはこんなインテリアを持っている

そしてこちらはポルシェ911サファリ・アーシャムのインテリア。

全面的にストーンアイランドが手掛けたと紹介されており、コットンモールスキンを染色・加工したうえでヴィンテージっぽい風合いに仕上げ、シートやドアパネルにはカモフラージュ柄のテクスチャーを施したファブリックを使用。

ヘッドレストには、アーシャムスタジオとストーンアイランドのロゴが刺繍されています。

ストーンアイランドは今回、このプロジェクトにあわせ、911サファリの内装やウニモグに使用される生地を用いてカスタムシャツやジャケット、キャリーオールバッグを製作していますが、こちらは残念ながら関係者のみに販売される、とのこと。

ポルシェ911サファリ・アーシャムのインスタグラム上への投稿はこちら

この投稿をInstagramで見る

Stone Island(@stoneisland_official)がシェアした投稿

この投稿をInstagramで見る

Stone Island(@stoneisland_official)がシェアした投稿

ストーンアイランドはこんなブランド

ストーンアイランドは近年だとシュプリームやニューバランス、ナイキとのコラボレーションにて急速に知名度を向上させていますが、もとはというとイタリアはボローニャ（ランボルギーニやフェラーリ、マセラティ、ドゥカティのホームでもある）に住むデザイナー、マッシモ・オスティ氏が1982年に立ち上げたブランドで、当時からヴィンテージやミリタリーといったテイストを強く押し出していたように思います。

ちなみにCPカンパニーもこのマッシモ・オスティ氏がはじめたブランドであり、けっこう早い段階から両方とも日本へ輸入されていましたが、価格帯がかなり高く（当時流行っていたDCブランドの中でもトップレベルで、コムデギャルソンやヨウジヤマモトと同じくらいの価格だった）、イメージとしてはCPカンパニーのほうが上、そしてストーンアイランドはディフュージョンブランドといった感じです。

その後も日本から撤退することなく今に至るまで販売が続けられているのでけっこう人気があるのだと思われ、ぼくも何着か持っていて、以前にランボルギーニとフェラーリ本社を訪れた際、「ボローニャつながり」ということでCPカンパニーとストーンアイランドの服を着ていったものの、現地では誰も着ておらず、むしろ日本のほうが「着ている人をよく見かける」レベルだったことを思い出します。

立ち位置としては「高級スポーツカジュアルブランド」といったところで、今回のコラボレーションでもわかるとおり「素材開発」の段階からこだわっていることが大きな特徴。

とくに「染め」にはこだわっており、これが独自の風合いを演出していると言って良さそうです。

ちなみにレディースを作っていないことでも知られていて、創業当初から（デザイナーは途中で変われど）一貫したブランドイメージを守り続けていますが、コラボによって大きく客層が変わり、若年層の間にも人気が拡大しているようですね（それまでは、お金持ちでちょっとオシャレなオッサンが着るラグジュアリーブランドといった感じだった）

あわせて読みたい、ポルシェ911サファリ関連投稿

参照：stoneisland_official, Motor1