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マツダの欧州法人「新型ロードスターは現行同様のコンセプト、ピュアさをキープ」「ロードスターは日本の本社が宝物のように扱っており、欧州からは口出しできない」

マツダの欧州法人「新型ロードスターは現行同様のコンセプト、ピュアさをキープ」「ロードスターは日本の本社が宝物のように扱っており、欧州からは口出しできない」

| ロードスターはその開発経緯からして「ビジネス」よりも「情熱」が重視されている |

しかしながら新型ロードスターは今後10年を生き延び粘らなず、そこが開発におけるネックとなっている

さて、マツダは先日、そのラージ商品群第一弾となるCX-60を発表したところですが、「日本での価格がどれくらいになるのか」に戦々恐々としているところです(欧州で発表された価格は700万円オーバー)。

さらにはCX-70、CX-80、CX-90と続くことになりますが、SUVに注力する一方、もちろんマツダはフルモデルチェンジ版となる新型ロードスター(NE?)の開発も行っており、マツダヨーロッパの商品開発・技術責任者、ヨアヒム・クンツ氏によると「ロードスター(MX-5)は私我々のブランドの象徴であり、常に特別な位置にあります」とのこと。

次期マツダ・ロードスターはどんなクルマに?

加えて同氏は新型ロードスターについて「現行モデルのサイズやコンセプトを維持し、もちろんガソリンエンジンを搭載します。いつかはエレクトリック化がなされるのはまちがいありませんが、それでもこのピュアなコンセプトを維持し続けたいと考えています」と続けています。

ただ、ちょっと面白いのは、ロードスターについて「日本のマツダ本社が宝物のように扱っており」ほかのマツダ車のように、欧州のマツダ法人がいろいろと口出しできない状況にあること。

これもまた「ロードスターが特別なポジションにある」こと、そして商業的な考え方よりも、ロードスターはマツダとしての純粋さを維持するための象徴であり、そこに雑念が入ること許すまじというマツダ本社、そしてロードスター開発陣の熱意も感じることができます。

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これらのコメントを総合するに、新型ロードスターは現行同様、軽量コンパクト、ガソリンエンジン、マニュアル・トランスミッション、そしてなによりも人馬一体感を重視してくることは間違いなく、非常に期待できるクルマとなるのかもしれません。

願わくば(触媒の巨大化によって難しくなるかもしれませんが)さらなる軽量化、そして現在開発を進めているスーパースポーツからなんらかのフィードバックがあればうれしいのですが、「現実的」にはFRプラットフォームを採用するラージ商品群から受ける恩恵のほうが大きいものと考えられ、「スカイアクティブ-Xガソリンエンジンとマイルドハイブリッドシステムの組み合わせ」はその最たる例だとも考えられます。

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ロードスターのライフサイクルが「長い」ことも一つのネックに

なお、ヨアヒム・クンツ氏は「ロードスターのライフサイクルが10年」ということにも触れており、つまりこれはほかのモデルよりも長いということになりますが、新型ロードスターを発売するに際しては「これからの10年」を考える必要があるわけですね。

現在、欧州ではロードスターのエンジンを「1.6リッターと2リッター」を選択できるといい、しかし2リッターエンジンについては「マツダのCO2総排出量引き下げのため」数量が制限されていて(もしかするともう選べないかも)、さらに厳しい規制の施行が待っている状況において、「ガソリンエンジンオンリー」というパワートレインを搭載することは難しく、さらにはフェイスリフトのタイミングなどで電動化割合をアップさせたりピュアエレクトリックモデルを投入することも考えねばならず(もしくは欧州市場を捨てるか)、それが次期ロードスターの設計を難しくしているのかもしれません。

そしてそれはほかの自動車メーカーにとっても共通する事情でもあり、よって「電動化への橋渡し」となる過渡期的モデルが多数登場しているのでしょうね。

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参照:Autocar

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