| おそらくは296GTBのほうがF8トリブートに比較して戦闘力が高いのだと思われる |
イラストを見たところ、488GT3に比較するとずいぶんシンプルになったように思う
さて、フェラーリが先日はじめてそのイメージを公開した296GT3(296GTBのGT3カテゴリ用レーシングカー)について、今回新たなるイラストが公開されることに。
前回の画像ではブラック、今回はレッドとなっていますが、今回の画像のほうが「より実車に近い」バランスを持つようです(前回は単にイメージスケッチだった)。
これを見るとフロントには大きなスプリッターが追加され、フロントバンパーのサイドにはカナード、そして前後フェンダーはワイド化し、サイドステップそしてリアフェンダーも大型化。
リアウイングにはスワンネックを採用しているようですね。
現時点ではそのスペックはわからない
なお、この296GT3は「フェラーリにおいてもっとも成功したレーシングカーのひとつ」である488GT3の後継ということになりますが、F8トリブートではなく296GTBを488GT3の後継に持ってきたのはちょっと意外。
F8トリブートは3.9リッターV8ツインターボ、296GTBは2.9リッターV6ツインターボエンジンを搭載しているので、単純に排気量に起因してF8トリブートのほうがパワフルであり、よってレースでも優位に立てそうなものではありますが、それでも296GTBをベース車に採用したのは「総合的に考えて296GTBのほうが戦闘力が高い」と判断したということになりそうです。
参考までにですが、GT3ではハイブリッドシステムの使用が許可されていないので、この296GT3はバッテリーそしてエレクトリックモーターを取り外して戦うことになりますが、もちろん296GTB設計時から「その想定だった」とも考えられます。
「チャレンジ」車両も296GTB?
ちなみにフェラーリは自社でもワンメイクレースを開催しており、現在使用される車両は「488チャレンジEVO」。
こちらは488GT3よりはもう少し市販車に近い仕様を持っていて、488GT3が296GT3に交代するのと同様、488チャレンジも296チャレンジへとバトンタッチすることになるのかもしれません。
そしてこの「チャレンジ」についてはフェラーリの定める規定に則り開催されることなるので「ハイブリッドシステムの使用が制限」されるわけではなく、よって296チャレンジが開催されるのであれば、ハイブリッドシステムをそのまま残すのか、それとも取り外すのかは気になるところ。
安全性やドライバビリティを考慮すればハイブリッドシステムを外したほうが良さそうではあるものの、これを装着しての競技では「貴重なデータ」を取得することも可能だと思われ、ハイブリッドシステムを装着したままでのレースにも意味を見出すことができそうです。
合わせて読みたい、フェラーリのレーシングカー関連投稿
-
フェラーリが新型「488GTモディフィカータ」発表!サーキット専用、その出力はレギュレーションに縛られず488GT3/488GTE以上
| その購入資格はあまりにハードルが高かった | フェラーリがサーキット走行専用の限定モデル、「488GTモディフィカータ(Modificata)」を発表。これは488GT3そして488GTEからのフ ...
続きを見る
-
さらに戦闘力を高めたフェラーリ488GT3"EVO"発表!エアロダイナミクスの調整には18,000時間、「24時間耐久パック」もオプション設定
| 488GT3 EVOは488GTEとの互換性が高くなった | フェラーリがそのレーシングカー、488GT3 EVOを発表。これは2020年シーズンのGT選手権に参加するクルマで、4年前に発表され、 ...
続きを見る
-
【動画】フェラーリ488チャレンジEVOを見てきた!488比で50%ダウンフォースが増加、フロントオーバーハングも延長されてアグレッシブに
| このクルマでサーキットを思いっきり走行できるオーナーがうらやましい | 「488GTBの延長線上にあった」488チャレンジに比較すると、488チャレンジは(488GTBと)まったく別のクルマのよう ...
続きを見る
参照:Reddit