| こればかりは時代の流れなので仕方ない |
どうやってもシンプルなスポーツカーを作れなくない時代になってしまった
さて、チョコチョコと流れてくる新型マツダ(NE)ロードスターのウワサ。
最新のものだと2024年にSKYACTIV Xエンジンと48Vマイルドハイブリッド(e-SKYACTIV X)を搭載して登場する、と言われます。※現行NDロードスターはつい最近発売されたような印象もあるが、実は2015年に登場しているので、2024年にモデルチェンジというのは妥当でもある
もちろんこのハイブリッド化については欧州の厳しい規制をクリアするためですが、実際に欧州ではCO2総排出量を制限するために(現行ロードスターの)2リッターモデルの販売を制限しているといい(現地では1.5リッターと2リッターを選べる)、しかし次期ロードスターではSKYACTIV Xエンジンとハイブリッドとの組み合わせにて「制限なく販売を行えるよう」にするのだと思われます。
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ただし重量が重く、価格も高く?
このスカイアクティブXエンジンは(スカイアクティブGに比較して)30%のトルクアップが見込め、かつ燃料消費量を最大で30%削減できるとされていますが、現在マツダ3などに搭載済み。
参考までに、マツダ3の場合、スカイアクティブG(通常のガソリンエンジン)搭載モデルの20Sプロアクティブだと価格は251万円、重量は1,340kg。
そしてスカイアクティブX搭載のXプロアクティブだと319万円、重量は1,420kg。
それぞれ装備の差もあるので単純な比較はできないものの、スカイアクティブXエンジンを搭載することで価格で60万円以上高く、重量は80kgも増加してしまっており、となると次世代ロードスターは(日本仕様のロードスターが1.5リッターエンジンということを考慮するに)最低限でもこれくらいは高く重く、もしくは「もっと」なのかもしれません。
現時点ではその詳細は不明だが
なお、今のところ次期ロードスターの詳細は不明ながらも、マニュアル・トランスミッションの投入もあるといい(マツダ3でもスカイアクティブXと6MTとの組み合わせがある)、かつ重量増加を最小限に抑えるための様々な試みがなされると言われていて、それでも現行モデルより重くなるのは避けられない事実なのかも。
ただ、そのかわり出力も大幅アップすることが期待でき、現行ロードスターとはちょっと違う性格を持つクルマになる可能性もありそうですね。
興味深いのは、エクステリアについても噂が出ていることで、「新形状のフロントグリル」に「角張ったLEDヘッドライト」が与えられるとされ、現行ロードスターのようなアグレッシブなデザインではない、とも(となると現行ロードスターのように、ほかのマツダ車と異なる独自のデザイン言語が用いられるのかもしれない)。
そしてインテリアだと「高級素材」「デジタル式メーター」「現代的なインフォテイメントシステム」が与えられ、いっそうのプレミアム化を推進すると報じられています。
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参考までに、マツダの「プレミアム化」とは、けして高級さを目指すという意図ではなく、現代の自動車に求められるCASEを追求し実現しようとなるとどうしても高価になってしまい、その高価さを納得させる手段として「目に見える高級さ」を与えているだけだというコメントもなされています。
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参照:Autocar