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シビック タイプRにはPHEVが将来的に登場?ホンダ「タイプRは究極のレスポンス、ドライバーとマシンの一体感という原則があるが、電動化によってもこれは実現可能」

2022/07/28

シビック タイプRにはPHEVが将来的に登場?ホンダ「タイプRは究極のレスポンス、ドライバーとマシンの一体感という原則があるが、電動化によってもこれは実現可能」

| ただし重量や出力、価格などの「バランス」を取る必要があり、この作業は非常に困難だと思われる |

それでもいずれは電動化へとシフトしなくてはならないことは間違いない

さて、まだまだ発表の余韻冷めやらぬ新型ホンダ・シビック・タイプRですが、今回「ハイブリッド」が(将来的に)登場するんじゃないかというウワサ。

新型シビック・タイプRは2リッター4気筒ターボ(もちろんノンハイブリッド)を搭載しますが、ホンダ・ヨーロッパのテクニカルアドバイザーによれば「シビック・タイプRにはいかなる可能性も提示されており、エレクトリック化を排除することはない」。

現実的にシビック・タイプRのPHEV化は可能

加えて同アドバイザーは「シビック・タイプRに使用されるプラットフォームは、ピュアエレクトリック化には対応できないが、ある程度のレベルのプラグインハイブリッドまでには対応が可能だと理解している」とコメント。

実際のところ、この11代目シビックに使用されるものと同じプラットフォームを使用したプラグインハイブリッド車が販売されていることからも、この説が「正当」であることが理解できます。

加えてこのプラットフォームはCR-Vにも使用されており、CR-Vは4WDを採用しているので、シビック・タイプRにも「プラグインハイブリッド+4WD」というパッケージングが想定可能となるわけですが、前出のアドバイザーによると「全輪駆動はタイプRのコンセプトにはマッチしておらず、その理由は重量が増加する割に速くならないから」。

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これはある意味ではもっともであり、日に日に向上するトラクションコントロールの性能、電制デフ(トルクベクタリング)の性能を考慮しても、一定の出力までであれば、軽量性を維持したほうが速く走れるのかもしれませんね。

実際に同氏は「タイプRには、究極のレスポンス、ドライバーとマシンの一体感という重要な特性があり、それがどのように実現されるのかはまた別の話ではあるが、ある種の電動化によって達成できることは間違いない」とも語っていて、実際に試作されているかどうかは別として、一定レベルまでの構想が進んでいる可能性も。

タイプRもどこかの段階で電動化せねばならない

なお、ホンダ「タイプR」は”ホンダのレーシングテクノロジーとスピリットを注ぎ込まれ、突出した速さと究極のドライビングプレジャーを実現したモデル”とも定義され、”タイプRは永遠の挑戦である”とも。

こういったタイプRの定義を解釈してゆくならば、モータースポーツによって得られた知見を落とし込み、新しい技術によってドライビングプレジャーを獲得したロードカーだとも理解ができるので、その意味ではF1やIMSA、WECの参戦によって得られたエレクトリック関連技術を盛り込んだ「タイプR」が誕生する可能性も否定できない、とは思います(さすがに、燃費重視型の市販車向けハイブリッドシステムをちょっと強化しただけで”タイプR”を名乗られると困惑してしまう)。

何より重要なのは、ホンダが常に挑戦を続けてきた会社であり、タイプRそのものが飽くなき挑戦へのシンボルであるということで、よってタイプRが「ガソリンエンジンにこだわる」「過去の遺物になってしまう」ことは必ずしもその真髄だとはいえないかもしれません。

そのためタイプRも変わってゆく必要があるわけですが、いずれは迎えるピュアエレクトリック時代への前置きとして、ハイブリッドパワートレーンを搭載したタイプRが登場することも十分に考えられそう。

ただ、ちょっと懸念となるのはシビック・タイプRの価格帯であり、FFを維持し、2リッター4気筒ターボエンジンを積んだままであれば、いかにハイブリッド化したとしてもそこまで高価になることは許されず(高額なプライスタグを提げても構わないが、誰も買わない)、しかし価格を意識すれば半端なハイブリッドシステムしか搭載できず、ホンダとしてはなんともいえないジレンマに陥っている可能性もありそうですね。

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参照:Autocar, Honda

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