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ボディは白、内装は赤、幌は青という「アメリカン」なポルシェ911スピードスターが競売に登場!走行わずか2,267km、これは値段が上がりそうだ

ボディは白、内装は赤、幌は青という「アメリカン」なポルシェ911スピードスターが競売に登場!走行わずか2,267km、これは値段が上がりそうだ

| ただでさえこの世代のポルシェ911スピードスターは高いコレクション価値を誇っている |

このコンディションを持つ911スピードスター(930)はなかなか出てこないだろう

さて、非常に希少なポルシェ911スピードスター(930)がRMサザビーズ主催のオークションへと登場予定。

ちなみにポルシェからは356、930、964、997、991世代においてスピードスターが発売されていますが、いずれにおいても非常に特別な存在となっており、どの世代のスピードスターであろうとも、その世代の限定モデル中では最も高い人気を誇るシリーズなのかもしれません。

なお、今回出品される930世代の911スピードスターは1989年の1月から8月にかけてのみ(つまりわずか1年のみ)生産されています。※そのうち北米向けに製造されたのは823台

スピードスターといえばやっぱりポルシェ

なお、スピードスターというのは自動車のボディ形状として一般名詞化しており、文字通り「スピード」追求のために軽量化が追求され、重心を下げるためにルーフはもちろんフロントガラスをカット、もしくはデリートしたクルマを指しています。

古くはT型フォードのレーシングバージョンに”スピードスター”が存在しますが、「スピードスター」の名が広く認知されるようになったのは1954年に登場した356スピードスターの普及が大きく関係してるといい、これは4,722台が生産される大ヒットとなっています。

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そしてその35年後に登場した「久しぶりとなるポルシェのスピードスター」が今回出品される911スピードスター(930)で、これは356スピードスターへのオマージュとして企画されていて(実際に幌を閉じた後ろ姿は356のようだ)、車体構造には930ターボのボディを使用しており、フェンダーは「ノーマル」、そして930ターボ同様の「ワイド」両方が選択できた、といいます。※今回売りに出されているのはワイドフェンダー版の”ターボルック”

全生産台数は2,000台程度、そしてバブル期ということもあって日本にも150-200台くらいが入ってきた、とも言われていますね。

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ただ、この911スピードスターはスパルタンなクルマというよりは(930ターボ同様に)ラグジュアリー志向の性格を持っていたと言われ、実際にその内装は「華やか」そのものといった感じ。※ドアインナーパネルのステッチも930ターボと同じ

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カラーコンビネーションは「アメリカン」

このポルシェ911スピードスターのボディカラーは「グランプリホワイト」で、北米向けとしてはかなり珍しい選択だと思います。

ただ、カンカンレッドのインテリア、マリンブルーのソフトトップをあわせると「アメリカ国旗カラー」となるので、初代のオーナーさんはこれを狙ってボディカラーにホワイトを選んだのかもしれません。

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ちなみにホイールは伝統のフックスデザイン、そしてディスク面はボディカラーと同じグランプリホワイト。

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見ての通りコンディションは素晴らしく、新車からは3オーナーにとどまり、走行距離は1,409マイル(2,267キロ)のみ、そしてエンジンはマッチングナンバーを持っています(エンジンの載せ替えを行っていない)。

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さらには新車販売時のウインドウステッカー、マニュアル、保証書、ポルシェ純正のタッチアップ(たぶんもう干からびてる)、エアコンプレッサー、ツールキット、スペアホイールも付属。

なお、北米仕様なので、悪名高き「5マイルバンパー」がリアに装着されていることもわかりますね(当時、高額なクルマが急にアメリカに増え、それらが事故を起こすと保険会社の収益を圧迫したので、時速5マイル程度の衝突では修理しなくてもいいよう、保険会社が当局にかけあい、衝撃吸収のために法規制によって装着されることとなったのがこの5マイルバンパーで。実際にクルマを守ってくれるが、著しくダサいのが玉に瑕である)。

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そのほか、納車が1989年7月18日、その際のディーラーはペンシルベニア州エッジモントのY.B.H.ポルシェであること、その際の書類によればオプションとしてブラウプンクト製カーラジオ、電動ドライバーズシート、リミテッドスリップデフ、リアストレージルーム、ショートシフターなど6,000ドル以上のオプションが装着されていることも判明しています(当時の額としてはかなり大きいと思う)。

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現在のオーナーは2020年に入ってからラスベガスのポルシェ正規ディーラーにて「ポルシェワールドクラスインスペクション」なる整備を実施しており、エンジン、ギアボックス、ブレーキ、燃料系統のメンテナンス、さらにはバッテリーとタイヤを新品に交換している、と紹介されています(コストは5891.14ドルで、領収書もある)。

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このポルシェ911スピードスターのインテリアはこうなっている

そしてこのポルシェ911スピードスター最大の見どころがこのインテリア。

全世界共通にて、ポルシェの「レッド」インテリアは非常に好まれ、よって多くの人による入札がなされそう。

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ダッシュボードやステアリングホイールも非常に美しい状態を保っていますね。

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トランスミッションはもちろんマニュアル。

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参照:RM Sotheby’s

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