| グリーンにゴールドの「PORSCHE」レターが初代911を連想させる |
全体的にレーシーよりもシンプルでシックな仕上がりを持っている |
さて、シンガー・ヴィークル・デザインが最新作「コペンハーゲン・コミッション」を公開。
なお、シンガー・ヴィークル・デザインは964世代の911をベースとしたレストモッドの受注を合計で450台受けたとコメントしており、希少性を保つためにこれ以上964ベースのカスタムカーを作らない、と発表しています。
あとどれくらいの受注残があるのかわからないものの、今回のポルシェ911コペンハーゲン・コミッションはその「450台のうちの一台」ということになり、つまりは非常に希少な、そして歴史的な一台の仲間入りをしたということになりますね。
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ポルシェ911コペンハーゲン・コミッションのボディカラーは美しいメタリックグリーン
この911コペンハーゲン・コミッションのボディカラーは(シンガー製ポルシェにしては)珍しいメタリックグリーンで「シャーロックグリーンラッシュ」と命名されたもの。
もちろんこの911をオーダーしたオーナーさんの指定によるものです。
前後ともフェンダーはワイド仕様、もちろんボディパネルはカーボンファイバー製。
オイルフィラーキャップはリアフェンダー右側へと移設されています。
フューエルフィラーキャップはフロントフェンダーからフロントフードのセンターへ。
エンジンフードは「軽めの」ダックテール。
ヘッドライトベゼル、ドアハンドル、オイルフィラーキャップ、フューエルフィラーキャップ、エンジンフードのルーバー、ウインドウモールなどはチタン仕上げ(ニッケル含有メッキ)。
前後バンパー上のモール、バンパレットもチタン調の金属、そしてこれにはラバーが組み合わせられています。
なお、ボディサイドやエンジンフードには「PORSCHE」ステッカーやストライプが入らず(そのかわりリアのPORSCHE文字は立体のバッジ)、ボディサイド下部はグレー仕上げといった変わった仕様を持っていて、レーシーよりもクラシックに仕上げたといった感じですね。
ちなみに「PORSCHE」バッジ、「Singer」バッジにはゴールドが採用され、ポルシェ創業者一族が乗っていたポルシェ911、そして100万台目記念の特別な911を連想させます。
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このポルシェ911コペンハーゲン・コミッションに搭載されるのは4リッター空冷フラットシックス、トランスミッションは6速マニュアル。
エンジン本体や補機類、エアクリーナーボックスは相変わらず芸術品のような仕上がりを持っており、室内との隔壁にもダイヤモンドキルトの入ったレザーが貼られます。
エキゾーストパイプは軽量なチタン製(エキゾーストシステム全体もチタン製)。
ホイールはおなじみフックスデザインで、ディスクとリム外周はチタンカラー、ラグナットはブラックの「クローズ」仕様、装着されるタイヤはミシュラン・パイロットスポーツです。
ブレーキディスクはカーボンセラミック、ブレーキキャリパーはシャンパンゴールドにブラックレター。
ポルシェ911「コペンハーゲン・コミッション」のインテリアはこうなっている
インテリアのメインカラーはブラウンで、これはサバクゴファーガメを意味するデゼール・トルトワーズ(Desert Tortoise)と命名されたもの。
メーターリングやペダル、ステアリング・ホイールのスポークなどはブラックに統一されており、全体的に落ち着いた雰囲気ですね。
ダッシュボードやステアリングホイールはブラック、そしてダッシュボード、ドアインナーパネル、シートの編み込みレザーにはストライプが入ります(ルーフ内張りには明るいベージュを採用しているようだ)。
シートは軽量なカーボンファイバー製シェルを持つスポーツシート(シートバックはブラックにペイント)。
シートなど内装表皮を拡大してみると、ブラウン部分は表革と裏革(メディチ)、ベージュ(アスペン)部分には表革が使用されていることがわかります(このオーナーさんはかなり細部にまでこだわったようだ)。
なお、エア抜きのためのアイレットは真鍮製。
ドアインナーハンドルはレザー製ストラップ。
タコメーターのダイヤルのみがベージュ、そしてメーター指針はオレンジです。
リアシートも装備され、左側にあるのはサブウーファー。
シートバック部分にはハーネスバーも装備されます(ただしロールケージは装着されない)。
フロントフード内もるデゼール・トルトワーズ・レザー、そしてアラバスターステッチ入り。
フロントフードのキャッチやストラットの補強、タワーバーのナット(シャフト部分はボディカラー同色)、ダンパーのトップまでもがチタンカラーにて仕上げられています。
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参照:Singer Vehicle Design(Facebook)