レクサスが「LFR」の商標を出願、もしやLFAの後継について具体的に動き出したのではと報じられる。レクサス・エレクトリファイド・スポーツがついに市販か

｜ いずれLFAの後継が発売されることは間違いないと思うが、レクサスは「機が熟す」のを待っているのかもしれない ｜

電動化時代がはじまったばかりの時期に発売してしまうと「すぐに性能が相対的に劣ってゆく」可能性も

さて、レクサスが欧州の欧州連合知的財産局へと「LFR」なる商標を申請したことが明らかになり（まだ登録はなされてない）、これが「LFAの後継モデルの名称ではないか」というウワサでもちきりとなっているもよう。

なお、トヨタは2021年11月にトヨタおよびレクサスの新しい電動化プランを公表し、その際にお披露目された「レクサス・エレクトリファイド・スポーツ・コンセプト」がLFA後継になるんじゃないかという話も出ていますが、もしかするとこれが市販時に「LFR」を名乗るのかもしれません。

レクサス「LFA」にはこんな意味がある

参考までに、レクサス「LFA」とは「Lexus F-Sports Apex」の略であり、「L」はレクサス、「F」はレクサスのホームコースである「富士スピードウェイ」に由来しています。

そして「Apex」は頂点を意味し、よってLFAは「レクサスの、富士スピードウェイで走行性能を磨かれたクルマの頂点」を表現しているということになりますね。

なお、レクサスの「F」「F SPORT」コンテンツによれば、「LFA」はFモデルの頂点に位置し、特定のモデルを示すというよりは（モデルチェンジしたとしても引き継がれる）レクサスのトップレンジにのみ与えられる称号だと捉えることもできます。

その意味では、レクサスLFAの後継はまた「LFA」を名乗りそうではありますが、LFAそのものもコンセプト時には「Lexus Future Advance」を名乗っていて、それが後に「Lexus F-Sports Apex」へと変更。

さらに、このレクサスLFAは豊田章男社長時代に企画されたものではなく（レクサスLFAの発売は2010年、豊田章男社長の社長就任は2009年）、よって豊田章男社長は「LFA」の名を変更することにためらいはないものと思われます。

「レクサス・エレクトリファイド・スポーツ・コンセプト」はLFA後継に？

レクサスは「レクサス・エレクトリファイド・スポーツ・コンセプト」について、新しいスポーツカーを示唆するモデルであることについては触れているものの、これがLFA後継になるかどうかについては明言を避けている状態。

仮にこのレクサス・エレクトリファイド・スポーツ・コンセプトがLFA後継になったとしても、もちろんV10エンジンを搭載することはなく、ピュアエレクトリックパワートレインを搭載し、0-100km/h加速2秒前後、航続距離700kmが目標値だと言われています。

ただ、レクサスの目指す性能を達成するのであればソリッドステートバッテリーの搭載が必須だと思われ、レクサスLFA後継の登場時期はソリッドステートバッテリーの実用化次第なのかもしれません。

レクサスにてインターナショナル・プレジデントを務める佐藤恒治氏が今年8月にカーメディアに対して語ったところでは、レクサスの一つの目標は「レクサスのドライビングダイナミクスの未来を示すショーケースとなり、レクサスのドライビングシグネチャー全体を表現する "ハローモデル”を作ることである」と語っており、さらにはピュアエレクトリックカーといえどもマニュアルトランスミッションを装備することを検討中だとも。

もちろん全てはまだ検討中という段階なのだと思われますが、レクサスLFA同様に、販売が終了したとしてもその価値が上がり続けるような、そして人々のあこがれであり続けるモデルを目指していることは間違いないものと思われます。

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参照：Motor1