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新型トヨタ・プリウス発表!デザイン路線の大幅変更は「従来の顧客を切り捨てたかった」から?25周年という節目を迎え、プリウスのネガティブイメージをリセットか

新型トヨタ・プリウス発表!プリウスらしさを継続しつつも新機軸満載、テーマは「一目惚れするデザイン」「虜にさせる走り」。たしかにそのデザインはなかなかにカッコいい

| トヨタにしては相当に思い切った、そしてクリーンで未来的なデザインで登場 |

トヨタは従来の客層を切り捨てたかった?

さて、トヨタが新型プリウスを発表。

テーマは「Hybrid Reborn(生まれ変わるハイブリッド)」ですが、これは「ハイブリッドの先駆者」として誕生したプリウスが25周年を迎えるに際し、ハイブリッドを普及させたというひとつの役割を終え、これからの25年もお客様に愛されるためにどうあるべきかを考えるというスタンスから生まれた「ブランニューモデル」に近いクルマです。※プリウスという車名は「先駆け」という意味である

なお、こういった「ゼロに立ち返る」「ゼロから考える」というのはトヨタがよく用いる手法であり、クラウン(ゼロ・クラウン)、bZシリーズ(ビヨンド・ゼロ)も同様の手法だと捉えていいかもしれません。

なお、パラレルハイブリッド車(HEV)はこの冬、プラグインハイブリッド車(PHEV)は2023年春ごろに発売する、とアナウンスされています。

新型トヨタ・プリウスはけっこうカッコ良かった

そして今回発表された新型プリウスにつき、その印象は「けっこう(かなり)カッコいい」。

新型プリウスの開発においては「一目惚れするデザイン」「虜にさせる走り」を重視したといいますが、たしかにそのスタイリングはなかなかのもので、その未来感あふれるルックスは他の自動車メーカーのクルマにも見られないもの。※このイエローは「2.0L PHEV」

Toyota-Prius (2)

サイドから見るとけっこうなウェッジシェイプを持つことがわかりますが、プリウスは初代の時点から低いボンネットを持っていて(おそらくはクーリングのためにグリルを大きくする必要がないため)、新型プリウスもその特徴を引き継いでいる、とも考えられます。

ちなみにですが、プリウスは初代から二代目、三代目、四代目とモデルチェンジを行うに際し、ルーフのもっとも高い位置(力点と呼ばれる)がどんどん後ろに下がっていて、そして今回の新型プリウスではさらにそれが後方へと移動して躍動感あふれるスタイルに。

Toyota-Prius (12)

トヨタは「プリウスならではのモノフォルムを受け継いだ」と表現しており、ここへワイド&ローなスタンスを取り入れ、19インチタイヤを装備することでスタイリッシュなプロポーションへと移行させたと述べています。※オフィシャルフォトはおそらく「かなり車高を落としてツライチに」しているものと思われる

たしかに低いボンネット、ロングルーフ、スパっと切り落としたテール、サイドウインドウのグラフィックなどは歴代プリウスと通じるものがあるかもしれません。

Empty parking lot, concrete interior

なお、ホイールアーチには別体パーツが装着されていますが、これはプリウスでははじめての装備ですね。

フロントは新型クラウンにて取り入れた「ハンマーヘッド」、リアはLEDバーを用いた横一文字のテールランプが特徴です。

Toyota-Prius (3)

用意されるボディカラーは8色あり、新色としてはソリッドカラーの「アッシュ(下の画像のグレー)」と「マスタード」が用意されています。

Toyota-Prius (4)

トヨタのデザインというと「オラついた顔つき」「奇抜」「なんか他のクルマに似ている」というオリジナリティや知性を感じさせないものばかりですが、この新型プリウスについては従来のトヨタ車のデザインのいずれにも(新型クラウンを除いて)当てはまらず、「クリーンで知的」というイメージも。

そして「クリーンで知的」というのはプリウスのこれまでの客層とはあまりオーバーラップしないようにも思われますが(失礼)、トヨタはおそらく大幅なデザイン路線の変更によってプリウスの客層を「リセットして」入れ替えたかったんじゃないかと推測しています。※同様に、新型アルファードがスマートでツルツルになったりしてイメージ一新を図ったりしたら面白い

採用されるプラットフォームは第2世代TNGA

新型プリウスに採用されるのは第2世代のTNGAであり、これによって低重心化が図られ、ボディ各部に補強が施され、剛性を高めることで19インチタイヤの装着が可能となっており、サスペンションはフロントにマクファーソンストラット、リアにはダブルウィッシュボーンを採用しています。

トヨタによれば、これらの組み合わせによって直進安定性を向上させ、カーブでは車両応答性を高めてオンザレール感覚を強めており、そのコンセプト通り「乗った人を虜にさせる」フィーリングを持っている、とのこと。

Toyota-Prius (10)

パワートレインとしては「ハイブリッド」「プラグインハイブリッド」の二種類が用意され、さらにハイブリッドだと2リッターと1.8リッターをラインアップ。

Toyota-Prius (9)

2リッター版だとシステム合計出力は193馬力(先代比で1.6倍)にも達し、最新世代のE-Fourも用意されています。※この「アッシュ」は2リッターハイブリッド

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プラグインハイブリッド(PHEV)はトヨタとしては初採用となる「2.0Lプラグインハイブリッドシステム」をラインアップし、ダイナミックフォースエンジンと高出力エレクトリックパワートレインとの組み合わせにて223馬力を発生。

これによって0-100km/h加速は6.7秒をマークしますが、トヨタが自ら0-100km/h加速を公表する例は極めて珍しい、と思います(このタイムはテスラ・モデルYの6.9秒よりも速く、GR86の6.3秒に迫る)。

Abstract futuristic geometric pattern concrete design interior . 3D rendering .

なお、PHEVとしての走行距離は従来型に比較すると50%伸びているといい(詳しい数値は、まだ形式認定が取れていないのか発表されていない)、さらには充電中に外部電源を利用してエアコンやオーディオを使用できる「マイルームモード」を設定し、文字通りプリウスの車内を部屋のように使用できるといった配慮もなされています。

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新型トヨタ・プリウスのインテリアはこうなっている

そしてこちらは新型プリウスのインテリア。

カラーは「ブラック基調」だと紹介されているので当面は1色の可能性があり、しかし”アイランドアーキテクチャー”なるコンセプトを採用することで広々とした室内、そして運転に集中しやすいコクピットを実現。

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新しい装備としてはトヨタ初の「イルミネーション通過システム」が与えられ、これはアンビエントライトとしての機能に加え、低商物を検知した場合、イルミネーションの点滅によって注意喚起を行う、とのこと(おそらくはドアを開こうとしたときに自転車などが接近している状況などを想定しているのだと思われる)。

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新型トヨタ・プリウス ワールドプレミア ライブ中継動画はこちら

参照:Toyota

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