| 今回の研究には、不確定要素、そして加味していない要素が多すぎる |
さすがにスーパーカーオーナーとしてはこの研究結果にモノ申す
さて、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンが行った、ちょっと奇妙な研究結果が公開されて話題に。
その結果とは「男性器(ペニス)のサイズとスーパーカー(速いクルマ)との間にはなんらかの相関関係がある」というもので、結果からいえば、自分の男性器が小さいと認識している場合ほど、スーパーカーを好む傾向がある、というものです。
なお、この研究のタイトルはズバリ「小さいペニスと速いクルマ」。
「小さいペニスと速いクルマ」はこういった研究結果を示している
ここで「小さいペニスと速いクルマ」の内容を紹介してみたいと思いますが、この研究はダニエル・リチャードソン、ジョセフ・デブリン、ジョン・ホーガンの共同にて行われており、男性被験者が他の男性に比べて自分の性器の大きさをどう見ているかを偽のデータで操作し、その後、スポーツカーへの切望度を評価してもらうというものです。
まず、被験者となったのは200人の男性で、その中には「男性のペニスの平均的な長さは18センチ」と言われた人もいれば、平均値が10センチだと言われた人も。※実際は約13センチである
これはまずその人が自分で持っている先入観を排除するために行われた「操作」だと思われ、自分で「大きい」と思っていても実は平均よりも小さいと(数値をもって)認識させたり、またはその逆に思い込ませることで、その後の実験を”客観的に”進めるためだと考えてよいかと思います。
そして「自分のペニスが平均よりも大きい、あるいは平均よりも小さい」と把握した男性200人は次の実験へと進み、そこで行ったのが「スライダーを使用し、どれくらい速いクルマを欲しがっているか」を図るというもの。
ただ、この実験では(目的を悟られぬよう)ほかの製品、たとえば高級品なども織り交ぜて行ったといいますが、ここで得られたのが「自分のペニスが平均値よりも小さいと理解した男性ほど、派手なスポーツカー(スーパーカー)を欲しがる傾向にあった」という統計なのだそう。
そしてダニエル・リチャードソン、ジョセフ・デブリン、ジョン・ホーガンの三人は、「自分のペニスが小さく、(それがコンプレックスとなって)女性を惹きつけたり、男らしさを証明するのに十分ではないと認識した男性、つまり恵まれないペニスを持つ男性は、女性に対する魅力と自尊心の向上を目的として、速いクルマを欲しがる(つまり速いクルマを欲しがる動機は、ペニスに対するコンプレックス、女性に対するセックスアピールの欠如から来るものである)」と結論付けたわけですね。
参考までにですが、「小さいペニスを持つ人ほどスーパーカーを欲しがる」傾向は29歳以下だとさほど強くなく、しかし30歳以上になるとその傾向がより鮮明になっているものの、「平均よりも大きなペニス」を持つと自覚した人は年齢が高くなればなるほどスーパーカーに対する興味を失う傾向があるもよう。
もうひとつ参考までに、「自分のペニスが平均よりも小さい」と認識した人は「スーパーカー以外の高級品にさほど興味を示さない」という結果も出ているそうで、「男性の心理には、車とペニスを結びつける特別な何かがあるのかもしれない」と結論付けています。
ボクはこの結果には懐疑的である
なお、ぼくはちょっとこの研究結果には懐疑的であり、というのもペニスの判断基準、もしくは女性を満足させられるかどうかについては「長さ」だけでは計れないためで、たとえ自身のペニスの長さが平均以下だと言われても、日常的に女性を満足させることができていたり、硬さやカリ高、持続性に自信があれば、そういった男性は「女性に対し、自身の魅力が欠如している」と感じることはないだろうと考えるから。
逆に、自分のペニスの長さが平均値以上ということがわかったとしても、硬度や持続時間に自信が持てなかったり、そのほかの理由により、女性に対してうまく振る舞えないのであれば「自分は魅力のない男性である」と考えるかもしれません。
それに加え、ペニスの長さがどうと言われたからといって(フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンのような)スポーツカーが欲しくなるとは(ぼくの場合)考えにくく、自分の男性的魅力をカバーするためにスーパーカーに乗る人がゼロとはいいませんが、スーパーカーに乗る理由は「人それぞれ」であり、ペニスの長さは関係ない、と考えています(それでもちょっと気になるので、一応ぼくも自分のサイズを測ってみようとは思う)。
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