｜ おそらくこれらオーデマピゲの新作を手に入れることは「非常に」難しいだろう ｜
やはり狙い目は唯一のグラデーションモデル、スモークベージュ
さて、新作を意欲的に発表するオーデマピゲですが、今回は2019年に発表した四半期ぶりのニューモデル、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」に新作を追加。
この一連の新作は”CODE 11.59初”のステンレススティールケースを採用しており、おそらくはCODE 11.59でもっとも売れるシリーズとなる可能性が大。
なお、このCODE 11.59は2012年に開発が開始され、その後2016年に具体的なデザインプロセスが開始されたというので、2019年の発売までにそうとうな年月を要したということになりますね。
CODE 11.59はオーデマピゲのエッセンスを凝縮
実際に（2019年に）発売されたCODE 11.59は、ロイヤルオークシリーズに見られる八角形をインナーケースとして用いており、アウターケース自体は「ラウンドシェイプ」。
さらに風防はダブルカーブを持つサファイアクリスタルを採用しており、クラシカルな中にもモダンな雰囲気を感じさせます。
すでにこのCODE 11.59はオーデマピゲの一つの柱といえるまでに人気を獲得していますが、その人気の理由は「見る角度によって雰囲気が変わって見える」多彩な表情にあるのかもしれませんね。
そして今回のステンレススティールモデルの発売に際し、オーデマピゲは「コード 11.59 by オーデマ ピゲ コレクションにステンレススティールモデルが登場したことは、このラインを将来に向けて確立するための自然なステップの一部なのです」とアナウンスしており、快適性と読みやすさに重点を置いている、と述べています。
新しいアワーインデックスと針は文字盤との視覚的なコントラストを生み出し、インナーベゼルにおいても秒目盛り、数字のタイポグラフィーが変更され、さらにはリューズ、バックル共に進化を見せ、これらの新しい意匠は今後ゴールドケースモデルやコンプリケーションモデルにも展開される予定なのだそう。
このCODE 11.59ステンレススティールモデルにおける大きな特徴が「同心円で構成されたパターンを採用した、これまでにないユニークな構造と質感を実現した新型のスタンプダイヤル」。
このダイヤルはオーデマ ピゲがスイスのギヨシェ職人ヤン・フォン・ケーネルと共同で開発したもので、ブルーとグリーンの色調はPVD（物理蒸着法）にて、ベージュの色調はガルバニック法によって着色されており、文字盤の中心から外側に向かう波の模様は数百個の小さな穴で装飾され、光の加減によって様々な表情を作り出すことになります。
オーデマピゲの持てる時計製造技術、そして伝統的なノウハウが今回発表された6つのモデルに詰め込まれることとなっていますが、3針モデルには秒・日付表示を備えたキャリバー4302、クロノグラフにはコラムホイールとフライバック機能を備えたキャリバー4404という最新世代のムーブメントが搭載されており、どちらのムーブメントにも特許取得の機構が搭載されるとともに、時刻合わせの際の安定性と精度がより高められているようですね。
サファイアクリスタルのケースバックからは、両キャリバーにおける洗練された装飾と、このシリーズ専用の22Kピンクゴールド製透かし彫りローターを見ることが可能です。
今回発表されたCODE 11.59新作はこうなっている（3針モデル）
そして今回発表された新作を見てゆきたいと思いますが、こちらはベーシックな3針モデル。
まずはスモークベージュの文字盤、ホワイトゴールドのインデックスと針（夜光塗料付き）、ブラックのインナーベゼルを持つRef. 15210QT.OO.A064KB.01（3,465,000円）。
ステンレススチールとブラックセラミックのインナーを組み合わせるという現代的な構成を持ち、ブラックのインナーベゼルが文字盤とのコントラストを際立たせることに。
ケース径は41ミリ、厚さは10.7ミリ、風防にはダブルカーブサファイアクリスタルが採用され、奥行き、遠近感、そして光の屈折によって様々な表情を作り出します。
ストラップはベージュのラバーコーティング仕上げ、ピンバックルはステンレススチール製。
こちらはグリーンダイアル、ホワイトゴールドのインデックスと針に夜光塗料、グリーンインナーベゼルを持つRef. 15210ST.OO.A056KB.01（3,135,000円）。
なお、風防の内面はドームのような形をしていますが、6時から12時までは垂直にカーブしている、とのこと。
ブラックセラミック製ミドルケースにステンレススチール製ベゼル / ラグ / ケースバック、サファイアクリスタル製ダブル・グレアプルーフ・ケースバックを持つところは他モデルと同じです。
グレーのインナーベゼルとブルーダイヤルを持つRef. 15210ST.OO.A348KB.01（3,135,000円）。
いずれのモデルもインナーベゼルが異なるカラーを持っており、それぞれ独自のイメージを演出しているようですね。
今回発表されたCODE 11.59新作はこうなっている（クロノグラフ）
そしてこちらはCODE 11.59新作シリーズ「クロノグラフ」。
まずはスモークベージュのグラデーションダイヤルを持つRef. 26393QT.OO.A064KB.01（4,620,000円）。
インナーベゼルはブラック、スモールダイヤルにはブラックのアクセント。
リューズもブラック仕上げとなっており、かなり特別感のある一本ですね。
こちらはグリーン文字盤とグリーンのインナーベゼル、スモールダイヤルを持つRef. 26393ST.OO.A056KB.01（4,345,000円）。
スモールダイヤル（外周はロジウム仕上げ）やカレンダーにも文字盤同色のグリーンが用いられ、統一感のある仕上がりに。
こちらはオーデマピゲらしいブルー文字盤を持つRef. 26393ST.OO.A348KB.01（4,345,000円）。
インナーベゼル、スモールダイヤルはロジウムグレーが採用され、クールな印象を演出しています。
なお、このCODE11.59につき、コレクション発表当初こそはまだ入手が可能であったものの、最近ではその人気が急激に拡大し、店頭で見かけることができるのは「売約済み」モデルのみ。
よって、なかなか手にとって見る機会が訪れない状態ですが、機会があればじっくりと見てみたいものですね。
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参照：Audemars Piguet