新車時からわずかワンオーナー、走行991kmのメルセデス・ベンツSLS AMGブラックシリーズが競売に登場！優れた状態が評価され予想落札価格は1億3500万円

｜　メルセデス・ベンツSLS AMGブラックシリーズは基本的に中古市場に登場することがほとんどない　｜

そのコンディションは「ほとんど新車」

さて、めったに売り物が出ないメルセデス・ベンツAMG「ブラックシリーズ」。

今回はそのブラックシリーズの中でも希少性が高いSLS AMGブラックシリーズがオークションへと登場予定となっており、予想落札価格は最高で100万ドル（現在の為替レートにて1億3500万円くらい）と見られています。

なお、この個体は132台のみ製造された米国仕様の一台だとされ（日本への割当は25台だった）、走行距離はわずか616マイル（約991キロ）というコンディションの良さを誇ります。

メルセデス・ベンツAMG SLSブラックシリーズはこんなクルマ

ベースとなるメルセデス・ベンツAMG SLSは2009年のフランクフルト・モーターショーにて発表され、生産が開始されたのは2010年。

デザイナーはマーク・フェザーストン、もちろんそのモチーフは伝説の300SLガルウイングです。

これに先駆けてメルセデス・ベンツは2005年にAMGを完全子会社化していますが、その新しい体制のもとで設計されたはじめてのクルマでもありますね。

そして2013年に登場したのがこのメルセデス・ベンツAMG SLS「ブラックシリーズ」で、出力向上（60馬力向上して631馬力）に加え、AMG ライトウェイト パフォーマンス ストラテジーによる徹底した軽量化（マイナス70kg）を実現し、エキゾーストシステムはメルセデス・ベンツ初のチタン製を採用しています。

当時のライバルはランボルギーニ・ガヤルドLP570-4スーパーレジェーラやフェラーリの458スペチアーレといったスーパーカーであり、その価格は日本だと3250万円に設定されており、やはり「スーパー」。

エンジンだとカムシャフトの改良、カムジオメトリーの見直し、レース仕様の専用タペット採用などにより、631馬力を達成し、当時の市販車だと世界最高出力を持つ自然吸気V型8気筒となっています。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ・オートマチック、0-100キロ加速は3.6秒、最高速度は315km/hに達するというスペックを誇ります。

もちろんエンジンには「ワン・マン、ワン・エンジン」を示すプレート付き。

内外装はブラック＆ホワイト

このメルセデス・ベンツAMG SLSブラックシリーズの内外装はブラックとホワイトにて統一されており、ボディからはデジーノ・ミスティックホワイトII（日本だと50万円のオプションだった）、オプションのブラックシリーズ鍛造ホイール（フロント19インチ、リア20インチ）が装着され、インテリアカラーはブラックという仕様。

そのほかのオプションは北米向けのシリウスXMラジオ付きGPSナビゲーション、DVD/CDチェンジャー、ボイスコントロール、ブラインドスポットアシスト、リアビューカメラ付きブラックシリーズ テレマティクスパッケージだとアナウンスされています。

納車されたのは2013年10月で、ニュージャージー州エディソンに住むオーナーのものとへ「通常のSLS AMGとの入れ替えにて」届けられることに。

驚かされるのはこのメルセデス・ベンツAMG SLSブラックシリーズがワンオーナーということで、（北米にて販売時に貼られる）ウィンドウステッカー、セールスインボイス、セールスパンフレットが添付されるそうですが、今回のオークション出品に際し、2023年2月にレイ・カテナ・メルセデス・ベンツにて定期点検を受けたことも記されています。

SLS AMGは、メルセデス・ベンツの象徴である300 SLガルウィング後継的意味合いが強いモデルとして近年最も注目を浴びているモデルのひとつであり、その究極バージョンとも言えるブラックシリーズは完全なるコレクターズアイテム。

これほどまでに走行距離が少なく、かつワンオーナーという個体は今後登場しない可能性もあり、もしかすると予想落札価格を遥かに超える金額にて落札されることがあるかもしれませんね。

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参照：RM Sotherby's