「作りかけ」のブガッティ・ヴェイロンのリムジンが競売に出品、340万円で落札される。もちろんレプリカ、ただし非常によくできているようだ

｜　おそらく購入者はこれを仕上げて「観光用」に供するものと思われるが、ブガッティのリムジンは珍しく、人気が出るかも　｜

そして「製作途中」のリムジンが出品されることはそう珍しくない

さて、中古車サイトやオークションにときどき登場するのが「スーパーカーやハイパーカーのリムジン」。

主にアメリカにて、西海岸やラスベガスを中心とし、観光用やイベント用として使用されることが多いようですが、見る限りではフェラーリの車体を使用したもの、もしくはフェラーリを模したリムジンが多いように思われます。

そんな中、今回紹介するのはかなり珍しい「ブガッティのリムジン」です。

このブガッティ・ヴェイロンのリムジンは「未完」のまま

今回このブガッティ・ヴェイロンのリムジンは「未完成」そして「レプリカ」。

つまり本物のヴェイロンの車体を使用しているわけではなく、リンカーン（タウンカー）の車体をストレッチし、そこにヴェイロンを模した外装を被せているクルマです。

なお、エンジンは「フロント」、そしてボディパネルはグラスファイバー製（けっこうよくできてる）。

ベースはリンカーンといえど、一部の車体構造は鋼管フレームへと変更されており、エンジンはフォード製V8を搭載する等大きく改装が施され、さらにシザースドアを用いるといったオリジナル要素も付与されています（車室側はガルウイングドア）。

ホイールは20インチ、そしてリアエンドにはヴェイロンのリアウイングを模したパネルも取り付けられています。

一応エンジンはかかるらしい

このブガッティ・ヴェイロン「リムジン」は3年ほど製作途中のまま放置されていたそうですが、ガソリンを補充しバッテリーを交換したところ「エンジンの始動に成功した」と記載されており、エアコンもちゃんと動作するそうなので、購入者は内外装を仕上げればなんとか登録して走らせることができるのかもしれません。

ちなみに出品価格は25,000ドルからですが、すでにオークションは終了しており、落札価格はそのままの25,000ドル（現在の為替レートだと約340万円）。

ただし出品者によると、そのコストは安くなく、ベース車が9,000ドル、ボディキット（レプリカ）が10,000ドル、シザースドアに5,000ドル、ガルウイングドアに4,000ドル、フロントフードとトランクに4,000ドル、フロントガラスに2,000ドルの材料費がかかっており、かつここまでの工賃を入れると「完全に赤字」なのだそう。

インテリアはほぼ手つかずの状態となっていて、かろうじてシートが装着されている程度。

もちろんこのリムジンの落札者はこれから「仕上げ」にかかるものと思われ、よって何ヶ月後には「ブガッティ・ヴェイロンのリムジン」をネット上にて見ることができるのかもしれませんね。

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参照：ebay