| アヴェンタドールSVJとウルスは交渉値以上の出力を記録するも、車体重量も「公称値以上」 |
ウラカンSTOは公称値にわずかに出力が届かず
さて、いつも楽しいドラッグレース動画を公開するCarwowが今回「ランボルギーニのエンジンパワーをシャシーダイナモで測ってみた」動画を公開。
対象となるのはウラカンSTO、ウルス・ペルフォルマンテ、アヴェンタドールSVJの3台であり、それぞれ異なるパワートレーンを有するトリオです(ランボルギーニは1モデル1パワートレーンとしており、パワートレーンの使い回しを行わない)。
3台のランボルギーニのパワーチェックをやってみたらこうなった
そこで今回の「ウラカンSTO、ウルス・ペルフォルマンテ、アヴェンタドールSVJ」のパワーチェックを行った結果を見てみたいと思いますが、まずはウラカンSTO。
640馬力を発生する5.2リッターV10エンジンを搭載しており、ダイノに載せた結果だと550馬力という数字となっています。
ただしシャーシダイナモで計測できるのは「タイヤがどれだけのパワーを路面に伝えているか」であり、一方で自動車メーカーが公称値として用いるのは「エンジン単体でどれだけの出力を発生させるのか」。
そしてエンジン単体とは(必要なもの以外)補機類を含まないため、ここから補機類やトランスミッション、ドライブシャフトなどでパワーがロスされてゆくわけですね。
このロスはFR、ミドシップ、4WDなどレイアウトやパッケージングによっても異なるのですが、10〜25%くらいのロスがあると言われていて、今回のウラカンSTOの場合はそのロスを差し引くと「636馬力くらい」を発生している計算となり、これはランボルギーニ公称値より4馬力少ないものの、これくらいだと「誤差」と言って良いかと思います。
そして重量(実際に計測した車重)で馬力を割ると「1トンあたり411馬力」という出力に。
やはりターボエンジンのパワーは強大だった
そして次にダイノに乗ったのはウルス・ペルフォルマンテ。
こちらは4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、公称値だと666馬力を発生しますが、実測値だと582馬力となり、これに補正をかけると704馬力という数字が導き出され、つまり公称値を上回るパワーを発生しています。
一般に近年のターボエンジンは公称値をあっさり上回る出力を記録することが通例となっていて、マクラーレンしかり、フェラーリしかり、BMWしかり、そのほとんどが公称値を超えるパワーを叩き出しているようですね。
そしてウルス・ペルフォルマンテの出力重量比は1トンあたり309馬力となっていますが、「出力は公称値以上」であったものの、一方で車体重量は公称値よりも重かった(2,275kg)とのこと。
アヴェンタドールSVJは公称値どおりの出力を記録
最後にパワーチェックを行うのはアヴェンタドールSVJで、搭載されるエンジンは6リッターV12、公称出力は770馬力。
実際に計測してみると686馬力を発生し、補正値だと809馬力となるために公称値以上のパワーが出ており、しかしウルス同様に車体重量がカタログ値よりも重かったため(1,851kg)、重量あたり出力比は1トン当たり439馬力となっています。
ランボルギーニの3モデルをシャーシダイナモに乗せてみた結果はこちら
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参照:carwow