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アストンマーティンがDB4、DB5、DB6などクラシックモデルのエンジンやトランスミッションを復刻販売!これで「新品パーツ」を使用しレストアを行えるように

2023/05/04

| この復刻を待ち望んでいたアストンマーティンのファンも少なくないだろう |

これもコンティニュエーション(継続生産)プロジェクトの成果の一つかもしれない

さて、アストンマーティンがパーツ供給会社、アストンマーティン・ワークスを通じて「数十年ぶりに」クラシックモデルのパーツ供給を再開すると発表。

実際にパーツを製造するのはサプライヤーとなりますが、当時と同じ素材や仕様にて「新品の」エンジンブロック、シリンダーヘッド、ギアボックス、そのほかの主要コンポーネント/パーツを供給するといい、その対象となるのは(今のところ)DB4、DB5、DB6、そして1960年代と1970年代における特定のV8モデルだとアナウンスされています。

アストンマーティンはこう語る

アストンマーティンは今回のクラシックパーツの再生産について「新しいパーツの必要性を理解し、同時に、どのパーツがすぐに利用可能で、どのパーツが長年製造されていなかったかを完全に理解することができました」とコメントしており、これは以前にDB4やDB5を「追加生産」した際に車体を構成するパーツをすべて把握することができたからなのかもしれません。

アストンマーティンが1960年代に生産していた「DB4 GT ザガート」を19台のみ復刻し、完成車を公開。当時と同じ技術、製法を使用しながらも要所要所は現代風に

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そしてその恩恵として、オリジナルのクラシック・アストンマーティンを所有するオーナーは、今回のパーツ群を使用することによって、今までとは比較にならないほど簡単にレストアを仕上げることができるようになっており、これはひとつのビッグニュースだと言えそうですね。

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現在は多くの自動車メーカーが「パーツを復刻」中

なお、アストンマーティンのみならず、現在では多くの自動車メーカーがクラシックモデルのパーツを供給したりレストアを行っており、フェラーリは「フェラーリ・クラシケ」、ランボルギーニは「ポロストリコ」、ポルシェは「ポルシェクラシック」にて対応を行っており、マセラティも同様のサービスを開始したところ。

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マセラティがクラシックモデルの認証とレストアを開始、第一号の「ミストラル3700」の認証が完了。ちなみにマセラティの車名が風に由来するようになったのはミストラルから
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そのほか日本でもマツダやホンダ、トヨタがそれぞれ過去のアイコニックなモデルのパーツを復刻していますが、こういった「復刻」を行う理由については、過去のモデルをより良い状態に保ち、オークションなどで高額な落札価格を記録することにより、そのブランドの価値を高く維持することを目的としているのだと思われます。

そうすることで新車の価格設定もより高くすることができ、様々な面においてビジネスを有利にすすめることができるようになるわけですが、そもそもの「アイコニックなクラシックカー」を持っていない限りはこの手法が成り立たず、よって「どこの自動車メーカーであってもできるわけではない」のが難しいところ。

その点、アストンマーティンはレーシングカーにせよロードカーにせよ認知度の高いモデルを多数保有しており、だからこそ7度の倒産を経ても都度復活し、今なお輝きを放ち続けるのかもしれません。

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参照:AstonMartin

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