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メルセデス・ベンツ「ヴィジョン・ワン-イレブン」発表!随所にレトロフューチャーな要素満載、「昔の人が考えた未来のクルマ」っぽさがカッコいい

メルセデス・ベンツ「ヴィジョン・ワン-イレブン」発表!随所にレトロフューチャーな要素満載、「昔の人が考えた未来のクルマ」っぽさがカッコいい

| メルセデス・ベンツは「過去のアイコン」と「未来」を結びつける作業をはじめている |

そしてその「未来」とは、少し先ではなく、「ずっと先」にあるようだ

さて、メルセデス・ベンツが伝説的スタディモデル「C111」を現代に蘇らせると予告してわずか1日後に「ヴィジョン・ワン・イレブン(Vision One-Eleven)」を発表。

そのカラー、そのディティールは明らかにC111にインスパイアされたもので、しかし一層の未来へと向かっているようにも感じられます。

なお、メルセデス・ベンツは過去を意識しつつ、しかしどの自動車メーカーよりも「未来」へと向かっているように見え、たとばEQGコンセプトのプロモーションは未来に加え「宇宙」を感じさせるもので・・・。

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モンクレールとのコラボレーションによるGクラス(ゲレンデ)、「プロジェクト・モンドG」もやはり宇宙をイメージした演出がなされていますね。

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メルセデス・ベンツの目標は「アイコンを作ること」

このヴィジョン・ワン・イレブンは(上述の通り)C111の現代版となりますが、このC111は1969年に「初代」が登場し、3ローター式ロータリーエンジンの搭載から4ローター、その後はターボディーゼル、ガソリンターボ等様々なパワートレーンを搭載した派生モデルが登場し、最終的には時速400km/hを達成した、とも。

さらにはポリマー樹脂を使用したボディシェル、可能な限り空気抵抗を抑えた車体デザインなど随所に実験的要素が盛り込まれ、市販にこそ至らなかったものの、その技術の一部はのちの市販車に生かされていると言えそうです(メルセデス・ベンツにはこういった例が多い)。

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そして今回、このヴィジョン・ワン・イレブンの発表に際し、チーフ・デザイン・オフィサーであるゴードン・ワグナー氏は「メルセデス・ベンツの目標はスタイリングではなく、アイコンを作ることです」とコメント。

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さらには、「ガルウィングドアを採用した300SLやC111のようなデザインアイコンは、私たちのDNAの一部なのです。これらの伝説的な車は、メルセデス・ベンツ”ビジョン ワン・イレブン”のアイコニックなデザインの大きなインスピレーションとなりました」ともコメントしており、他ブランドとの排他性を強調したデザインを強調すること、そしてそれをアイコン化して未来のメルセデス・ベンツのための資産づくりを行っているのだと解釈することが可能です(実際、メルセデス・ベンツは少量限定ライン”ミトス”を立ち上げると発表しており、過去と未来を結びつける市販車を今後リリースするものと思われる)。

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このヴィジョン・ワン-イレブンは、クラシックなアイコンコンセプト、そしてEQSセダンでデビューしたメルセデス・ベンツの新しいデザイン言語「ワン・ボウ」を融合したもので、ピュアエレクトリックモデルだからこそ可能なキャブフォワードデザインが特徴です。

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電動化時代の初期こそは「ガソリン車に引っ張られた」デザインが多かったものの、ここ最近になってどの自動車メーカーとも、エレクトリックパワートレーン採用車ならではの自由な発想を用いたスタイリングが見られるようになり、おそらくそれは今後も継続的に進化するものと思われます。

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ヴィジョン・ワン-イレブンは、低いフロントエンドと筋肉質なリアエンドによって強調された”滑らかな弓形(ボウ)”を持っており、このコンセプトの全高はわずか117ミリで、C111を連想させる楕円状のグリル風デザインを持つパネルに丸形ランプ(デジタルピクセルで再現される。ここにはメッセージを表示可能)、そして特徴的な3本スリット、スプリットデザインを持つフロントフードといったエレメントを持っています。

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ボディカラーもやはりC111に近いものが採用され、しかしヴィジョン・ワン-イレブンではメタリックな質感を持ち、「見る角度によって色味が変わって見える」のだそう。

なお、カッパー(銅)を連想させる色調でもありますが、これはホイールの(モーターのコイルを意識した)デザインとともに、電動化車両であることをアピールしているものと思われます。

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ちなみにサイドウインドウは外から見ると「ドットを用いたグラデーション」。

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タイヤにはVISION ONE-ELEVENのレターが入り、ホイールはセンターロック、そしてナットにはオレンジの縁取り。

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リアもまたC111を強く意識したデザインを持ち、デジタルディスプレイとピクセル化されたブレーキライト、そして巨大なディフューザーも。

ホイールの内側、車体底面にもイルミネーションが内蔵され、ブルーの発光色が後方から見えるようになっています。

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ヴィジョン・ワン-イレブンのインテリアは「宇宙時代」

このヴィジョン・ワン-イレブンのアピールポイントはそのデザインのみではなくインテリアにも。

メルセデス・ベンツいわく、「ヴィジョン・ワン-イレブンはラウンジ・インテリアを備えた最初のスポーツカー」であり、これはメルセデス・ベンツが自律走行の完成に向けて取り組んでいることの表れだといえそうです(メルセデス・ベンツはレベル3に到達した最初のメーカーのひとつである)。

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なお、インテリアについてはC111との共通性は見られず(C111はインテリアで新しさを主張するクルマではなかった)、このヴィジョン・ワン-イレブンのために新しく考案されたのだと考えられます。

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シートやインテリアトリムにはシルバーが用いられて非常に未来的な印象となりますが、このシルバーについては「昔の人が考えた未来」を意図的に表現しているように思われ、1970年代の人々が「未来はこうなるんじゃないか」と夢想したクルマを表現したかのような印象を受け、バックルも(おそらく意図的に)ちょっとレトロ。

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なお、車体外部やハーネスに用いられるメルセデス・ベンツのエンブレム「スリーポインテッドスター」も”立体”となっていて、これも意図的にブランドの歴史を主張しているものと思われます(空気抵抗や軽量性を考慮するならば、平面となるはずである)。

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ダッシュボードは車体前後のパネルに呼応したデザインを持ち、赤いLEDのドットマトリクス表示がちょっとレトロ。

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なお、このシートやステアリングホイールは「自動運転時には変形」し、よりリラックスした環境を作り出すことも可能だとアナウンスされています。

参考までに、インテリアの素材はほとんどが100%リサイクルポリエステルでできており、しかし若干のレザーも使用しているそうですが、このレザーは持続可能な方法で調達され、コーヒー豆の殻を使ってなめされるなど「環境と生態系に配慮したもの」であると説明されています。

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クルマを格好良くデザインするに際しては「グラスエリアを小さくする」ことが一つの手法ではありますが、そうなるともちろん視界が悪くなってしまい、そこでメルセデス・ベンツが採用した手法が「内側からは透明に見えるパネル」で、このドットは車内から見ると透過して見えるのだそう。

加えて、メルセデス・ベンツは運転中に(車外の様子を表示する)ARゴーグルを用意しているといい、これは「車両イメージを除去した(自分が直接道路の上にいるかのように感じられる)高解像度のデジタルフィードを提供して180度の視界を確保し、しかもゴーグルを装着したまま車内を見渡すことができるほか、ゴーグル内にはインタラクティブな仮想ビューが表示される」とのことなので、VRゴーグル的な要素も含んでいるものと思われます。

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ヴィジョン・ワン-イレブンは当然ながら「ピュアエレクトリック」カーとなりますが、搭載されるエレクトリックモーターは、AMG OneのエンジンやメルセデスF1のパワートレインを開発した英国ブリックスワースの「メルセデスAMG ハイパフォーマンスパワートレーン」とメルセデス・ベンツとの共同開発によるもので、ヴィジョン・ワン-イレブンではこれを「最大で4つ」搭載し、1,920馬力(1個あたり480馬力)を発生する、と紹介されています。

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おそらくはヴィジョン・ワン-イレブンもC111同様に「技術のショーケース」としての意味合いが強く、よって市販に移されることはなさそうですが、もしも発売されるならば、ポルシェ「ミッションX」の強力なライバルとなるかもしれません。※正直うと、ぼくはこういったデザインのクルマが大好きなので、ぜひ発売してほしいと思う

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メルセデス・ベンツは例によってヴィジョン・ワン-イレブン「カプセルコレクション」も展開

そして今回、メルセデス・ベンツはヴィジョン・ワン-イレブンの発表にあわせてカプセルコレクションを展開(最近のメルセデス・ベンツでは、コンセプトカーや限定モデルの発表に合わせ、こういったアパレルの展開を行う機会が増えている)。

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キャップ、そしてパーカーや・・・。

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バッグなどが揃い、いずれもヴィジョン・ワン-イレブンのインテリアとマッチした仕様を持つようですね。

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メルセデス・ベンツ ヴィジョン・ワン-イレブンのプロモーション動画はこちら

参照:Mercedes-Benz

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