| これまでにも多数のメルセデス・ベンツSLR マクラーレンが競売に登場したが、このカラーはさすがに見たことがない |
こういった希少色は往々にしてとんでもない高値をつけることがある
エンスージアストの祭典、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは毎年希少なクルマがオークションにかけられることになりますが、そのうちの一部として「イエローの」メルセデス・ベンツSLR マクラーレン”ペア”が登場することが明らかに。
このペアはなんと同じカラーリング(イエロー外装とレッド内装)を持ち、そしてクーペとオープンという組み合わせを持っています(セット販売ではなく、個別に入札できる)。
この2台は驚くべきことに「未登録」
メルセデス・ベンツSLR マクラーレンというと、そのほとんどがシルバーのボディカラーを持っており、そのほかだとブラックやホワイト、あとはせいぜいネイビーくらい。
これまでにイエローの個体は見たことがなく、おそらくは「数えるほどしか(もしかするとこの2台しか)」生産されていないんじゃないかと思います。
メルセデス・ベンツSLR マクラーレン・ロードスターの方はレッドのソフトトップを持っており、レッド内装と相まってなんともインパクトのある仕様となっています。
特筆すべきは、納車された後ずっと静態保存されており、トータルでの走行距離は100kmくらいだと紹介されていること(イベントでの展示のために動かしたことがあるくらいなのかも)。
ただ、「静態保存」ということもあり、そして現在ちゃんと走行できるかどうかは(現時点で)紹介されておらず、もしかすると走行させるにはちょっとしたコストが必要になるかもしれません。
メルセデス・ベンツSLR マクラーレン・クーペは「クラウンエディション」
そしてこちらのメルセデス・ベンツSLR マクラーレン・クーペも静態保存されていたクルマで、走行距離は更に少なく、まさかの「41km」。
明記されてはいないものの、両方とも同じオーナーさんからの出品だと考えるのが妥当かもしれません。
なお、このメルセデス・ベンツSLR マクラーレン・クーペは「クラウンエディション」だと紹介されており(はじめて聞いた。フロントフェンダー上にクラウンエディション専用のエンブレムが取り付けられている)、その特徴はハイパフォーマンスバージョンである「メルセデス・ベンツSLR マクラーレン 722エディション」から多くのパーツやコンポーネントが移植されていること。
参考までに、「722エディション」は生産台数は150台に絞られ、V8エンジンの出力は626馬力から650馬力へチューンされ、そのほかにもカーボンパーツや専用サスペンションなどが組み込まれた特別仕様です。
このメルセデス・ベンツSLR マクラーレン「クラウンエディション」には722エディションと同スペックのエンジンやカーボンファイバー製パーツ(フロントスプリッター、リアスポイラー、リアディフューザーなど)が装着され、ホイールも722エディションと同じもの(しかもポリッシュ)が装着済み。
正直なところ、ここまでのレアカラー、そして低走行距離、かつクーペに至っては超希少な「クラウンエディション」ということもあり、いったいいくらで落札されるのかはまったく想像ができず、オークションの結果が非常に気になるところですね。
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