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| SLRマクラーレンには25台のみの超レアモデル「SLR 722エディションMSO」が存在した |
メルセデス・ベンツとマクラーレンは、当時F1にて共同で参戦していたという関係上、2004年から2009年にかけて一連の「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン」シリーズを生産しています。
そしてメルセデス・ベンツSLRマクラーレンはこの一代限りのモデルではあるものの、いくつかのバリエーションが存在し、クーペのほかロードスター、そのハイパフォーマンス版である722エディション、722Sロードスター、さらにはSLRスターリングモスといったモデルも発売されることに。※ちなみに”722”はスターリング・モスがミッレミリアで優勝した際のカーナンバーそして出走した時刻
このSLRマクラーレンはカーボン製バスタブシャシーやディヘドラルドアを持ち、製造もマクラーレンが担当したということを考えると、これらの構造はそのまま(改良された上で)マクラーレンが自社にてスーパーカーを生産・販売する際に「MP4-12C」へと引き継がれたのだと思われます。
「SLR 722エディションMSO」のうち6台のみがロードスター
なお、上述の通りメルセデス・ベンツSLRマクラーレンのバリエーション(ロードカー)は公的に「クーペ」「ロードスター」「722エディション」「722Sロードスター」「SLRスターリングモス」「SLRスターリングモス」となっていますが、実は25台のみ、マクラーレンのカスタム車両制作部門「MSO」が(完成されたSLRマクラーレンを)チューンした「SLR 722エディションMSO」が存在することも知られています。
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このスペシャルモデルはシャシー、サスペンションがチューンされた上、フロントバンパー、フード、リアディフューザーなどが専用パーツに交換されており、インテリアもアップグレード。
なお、オープン化にもかかわらずディヘドラルドアを維持しているのは「さすが」としか言いようがなく、しかし相当に苦労したのか、ドアは「Aピラーごと」開くようですね。
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エンジンそのものは変わらずですが、ベースは「722エディション」なので標準モデルに比べても高出力な641馬力となっています(標準仕様のSLRマクラーレンは626馬力)。
これはメルセデス・ベンツSLRマクラーレンの「チューンドカー」扱いになるとは思いますが、元々の設計や製造を行った、つまりこのクルマを知り尽くしたマクラーレンがさらにパフォーマンスを高めたという意味では、コスト度外視で「本来あるべき姿」に戻されたのがこのSLR 722エディションMSOなのかもしれません。
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そして今回動画で紹介するのは25台のうち6台のみを占める「SLR 722エディションMSO」ロードスター。
センターコンソールを見るに、どうやらこの個体は「001」つまりマクラーレン仕様にコンバートされた1号車ということになりそうです。
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現在この個体はCollecting Carsにてオンラインオークションに出品されており、今の時点での価格は31万ポンド。
ちなみに以前SLR 722エディションMSO(クーペ)が販売されていた際の価格はなんと12億円だったので、終了に向けてまだまだ価格が上がるのは間違いなさそうですね。
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フロントサイドのエラ(ギル)はなんとなくマクラーレンの「スピードマーク(ナイキのスウォッシュマークみたいなもの)」っぽい形状。
参考までに、このスピードマークは、マクラーレン創業者であるブルース・マクラーレンが好んで用いた「キウイ」が変化してできたという説が有力です。
なお、走行距離は1696マイルに止まり、たしかに内装はほぼ新車と言ってもいいコンディション。
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エンジンの始動はシフトレバーのトップにあるフラップを開き、その下にあるボタンを押して行いますが、これはまるで戦闘機のミサイル発射ボタンのようで、「ぼくの考える、もっともカッコいいエンジンスターター」。
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幸いにも動画主であるシーン・スルー・グラス氏はこのSLR 722エディションMSOロードスターにも試乗することがかなっています。
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昔のマクラーレンはこんなこともやっていた
なお、市販車ビジネスに乗り出す前のマクラーレンはいろいろなことをやっていて、このSLRマクラーレンMSOをまたらさにカムラーレンがチューンした(もう訳がわからない・・・)クルマも1台のみが存在。
そしてなんとダッジ・ヴァイパーをカスタムしたことも。
さらにはフォード・マスタングをカスタムしたという事例もあるようです。