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マツダが「新型ロードスター」を示唆するコンセプトカーを予告。現在は電動化路線を採用するも、ユーロ7緩和、ガソリン車禁止後ろ倒しによる路線変更を期待

マツダが「新型ロードスター」を示唆するコンセプトカーを予告。現在は電動化路線を採用するも、ユーロ7緩和、ガソリン車禁止後ろ倒しによる路線変更を期待

| 最近までマツダは「ロードスターも電動化する」とコメントしていたが、直近では欧州の規制に大きな動きが生じている |

電動化によってロードスターは最大のアドバンテージを失う可能性もあり、なんらかの路線変更を期待したい

さて、マツダが未来のロードスターを示唆するコンセプトカーのティーザー画像を公開。

これはマツダが「ジャパンモビリティショー2023の展示概要の一部」として発表したもので、「次期ロードスター」とは明言していないながらも、このほかに初代(NA)ロードスター、2/3スケールのキッズ向けロードスター、マイナーチェンジを行ったばかりの新型NDロードスター、福祉車両「ロードスターSeDV」を展示するとコメントしており、その”原点”がこのコンセプトカーだとしているので、マツダは今回のジャパンモビリティショーにおいて、ロードスターの過去そして現在、さらには未来を示すことになるのだと思われます。

マツダがロードスターの大幅改良モデルを発表。出力がちょっと向上し前後ライトやホイールが変更され価格は20万円強アップ。初代(NA)っぽいタン内装の新グレードも
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新型ロードスターを示唆するコンセプトカーはどんなクルマに?

現時点でマツダがこのコンセプトカーについて公開しているのは一枚の画像のみですが、テールランプ、バンパー下部のライト等の類似性から判断し、このコンセプトカーはマツダが昨年11月に公開した「ヴィジョン スタディ(もしくはそのアップデート版)」だと考えられます。

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ただしこのヴィジョン スタディはロードスターの存在意義のひとつでもある「オープン」ではなくクローズドボディを持っており、そして今回のジャパン・モビリティショーでの展示テーマを見る限り、このヴィジョン スタディがオープン化され、より”ロードスター的な”クルマとなって公開されるのかもしれません。

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ちなみにこのコンセプトカーはマツダが投資家向けに公開した「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」なる動画(35分30秒くらい)にも登場しています。

マツダが新型スポーツカー「ビジョン スタディ」公開!RXヴィジョン コンセプトよりもコンパクト、新中期経営計画とともにその姿がリリース
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現時点では新型ロードスターがどんなクルマになるのかはわからない

今回のコンセプトカーを別として、次期ロードスターがどうなるのかは全くのナゾ。

ちょっと前までのマツダの計画では、EUにおける「2035年のガソリンエンジン搭載車販売全面禁止」を受けて2030年までにはロードスターを含む全車種を電動化(ハイブリッドもしくはPHEV、あるいはバッテリーEV)するということがアナウンスされていましたが、もし「2035年にガソリン車禁止」が延期されることになればマツダの計画もまた変わってくるのかもしれません(英国はすでに禁止時期を後ろ倒ししており、これはEUに対しても影響を及ぼすのではと言われている)。

実際のところ、マツダはロードスターの電動化に際して「重量が増加する」ことを問題視しており、これについては度々言及済み。

マツダ・ロードスター開発担当「ロードスターには譲れない特徴があります。電動化によってそれを失えば、もうそれは我々の知るロードスターではない」
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さらにはユーロ7の規制緩和も加わり、多くの自動車メーカーにとっては「ガソリン車存続」の可能性が開けたということになりますが、とくにロードスターの場合、電動化によって(現在持っている、もっとも強力なアドバンテージである)軽量化というキャラクターを失ってしまい、ともすると「その他とあまり変わらないスポーツカー」になってしまう可能性も考えられ、差別化そしてロードスターとしての存在意義を確保するためにもガソリンエンジンを守り抜くことになるのかもしれません(ただし今回のコンセプトカーにおいては、ジャパン・モビリティショーの性質上、電動化された車両になると思われる)。

EUが「ユーロ7導入内容を緩和」。事実上は自動車メーカーの要求を聞き入れた形となるものの、現在の自動車メーカーは頻繁に行われる規制変更に翻弄されることに
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参照:MAZDA

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