ラ・フェラーリのカーボンモノコックの部品単価は1億5000万円。なおルーフの価格は2000万、フロントメンバーの固定には1本1万円のチタンボルトが14本必要

｜　やはりフェラーリ、そしてハイパーカーの修理費用は「桁違い」である　｜

カーボンモノコック、ルーフ、リアバルクヘッドの部品代金だけで軽く新車価格をオーバー

さて、スーパーカーは一般に修理費用が高額だと言われ、その理由としては「生産数が少ないので部品が割高」「隙間なくパーツが詰まっているので、どこかに損傷が及ぶと他の部分も破損している可能性がある」「作業の手間がかかるので工賃が高い」「使用されている素材が高額である」などなど。

そして一部のスーパーカーやハイパーカーに採用されているカーボンファイバーモノコックシャシーはいったん破損してしまうと修復が非常に困難であることが知られており、場合によっては「まるごと交換」する必要が出てきます。

ラ・フェラーリのカーボンファイバーモノコックはなんと100万ドル以上

そこで今回明らかになったのがラ・フェラーリのカーボンファイバー製モノコックのパーツ代金が1,072,655.17ドル（現在の為替レートにて1億5540万円）ということで、これはつまり新車価格（米国だとおよそ140万ドル）の2/3に相当するという驚きのプライスです。

さらにはルーフ部分の価格が140,645.13ドル、後部バルクヘッドの価格が28,295.18ドルであること、フロントサブフレームの価格は12,372.22ドル、そしてこれを交換するにはチタン製ボルトが14本必要となり、1本あたり71.40ドルもの支出が必要に。

こうやって見てゆくと、1台分のラ・フェラーリのパーツを個別に購入してゆくと「いったいいくらになるのか」気になるところではありますが、以前に聞いた話だと「一般的なクルマの場合、1台分のパーツを全部買い集めると、だいたい新車価格の7〜8倍になる」とのことなので、ラ・フェラーリにおいてもそれくらいは必要となるのかもしれません。

たしかに「格安なフェラーリを見つけ、修理するためのコストを算出してみたところ、とうてい割に合わないことが判明した」という話を聞くことも少なくはなく、そういった理由にて修理されないままに放置されるフェラーリ（含むその他スーパーカーやハイパーカー）もけっこう世の中には存在するのかも。

このほか、マクラーレンF1やブガッティ・ヴェイロン / シロンも非常にメンテンスや修理コストが高いことで知られており、いかに高額であっても任意保険にはちゃんと入っておいたほうが良さそうですね。

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参照：Motor1