| ここまでお金と時間をかけてカスタムしたハイパーカーを売りに出す事情はなかなか把握しづらい |
しかしながら、常人が知り得ない「超アッパーマーケット」ならではの理由があるものと思われる
さて、ケーニグセグはつい先日「24 カラットのゴールド インレイ、金箔、金粉」を用いたゴージャスなジェスコ・アタック”オーディン”をスペインの顧客へと納車したばかりと報じられていますが、今回そのオーディンがドバイのファーストモーターにて販売されていることが明らかに。
ファーストモーターはこのジェスコ・オーディンを自身のインスタグラム、そしてYoutube等で紹介しており、しかし価格等に関する情報は一切ナシ。
ちなみにオーディン(Odin)とは北欧神話の主神を指し、映画”マイティ・ソー”でもおなじみの通り、戦争と死を司る神として知られています。
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ケーニグセグ・ジェスコ”オーディン”はこんな仕様を持っている
そこで今回ファーストモータースが公開したケーニグセグ・ジェスコ”オーディン”を見てみると(おそらくは”初めて”その詳細が動画にて公開されている)、ケーニグセグ・アゲーラRSフェニックス同様の「カーボン+ゴールド」という仕様を持つことがあらためて示されることに。
エクステリアだとこのゴールドはボディやエアロパーツ、エンブレム、そのほか様々な部位に使用されていますが、それぞれで仕上げが異なるようですね。
たとえばリアウイングやフロント / サイドのスプリッター翼端には「ハンマーで加工した風」なフィニッシュが用いられています(けっこうこの仕上げを好む人は多い)。
エンブレムや・・・。
バッジ類はポリッシュ仕上げのゴールド。
ホイールセンターキャップにもポリッシュ仕上げのゴールド(工具を当てないように気をつけねばならない)。
ちなみにボディ上のクリアコートには”金粉”入り。
ケーニグセグ・ジェスコ”オーディン”のインテリアもまたゴールド仕様
そしてこのケーニグセグ・ジェスコ”オーディン”のインテリアにもまたゴールドが使用されており、エアコン吹き出し口にはキラキラのゴールド。
ダッシュボードにはそれを引き立てるべくブラックのアルカンターラ、そしてステアリングホイールなどにはグロス仕上げのカーボンファイバー。
シートの刺繍にはゴールドの糸が使用され、いくつかの金属パーツにも24Kメッキが施されています。
エンジンルーム内にも「ゴールド」が見られ、しかしこれらの多くはアルマイトによるものだと思われます。
搭載されるエンジンは5リッターV8ツインターボ、出力はE85レース用フューエルを使用した場合に1,600馬力を発生し、これに組み合わせられるトランスミッションは9速マルチクラッチトランスミッション(ライトスピードトランスミッション=LST)。
なお、これだけコストをかけてカスタムした”オーディン”を一瞬で手放してしまう理由はちょっとナゾ。
もし転売目的で購入したのであれば、ここまでお金と時間をかけず、「もっと売りやすい仕様」にてオーダーしてなるべく早く納車を受け、他よりも早く売りに出したほうが大きな利益を獲得できたのかもしれません。※たしかにこの仕様は希少ではあるものの、ただし万人受けするものではなく、よって購入金額と売却金額との差額を考慮すると、もっと別の選択があったものと思われる
しかしながらこういった仕様は「それを好む人がいれば、いくらでもお金を出す」たぐいのものでもあり、もしかするとこのオーナーさんは売却を急がず、より高く買ってくれる買い手を”時間をかけ”探す計画なのかもしれませんね(ドバイはそういった手法にうってつけの場所でもある)。
ケーニグセグ・ジェスコ”オーディン”を紹介する動画はこちら
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参照:F1RST MOTORS