希少なレクサスLFAがクラッシュ、その修理見積もりはなんと新車価格の倍となる7400万円。ドアパネルのみでも592万円を要するようだ【動画】

Image：ThatDudeinBlue

｜　いかにコストがかかろうとも、レクサスLFAを修理しないわけにはゆかないだろう　｜

少量生産、かつ専用設計を持つスーパーカーはその修理コストが非常に高い

さて、2000年代はじめに発売されたスーパーカーの中では最も高い部類の評価を受け、それが価格にも現れているレクサスLFA。

2010年12月～2012年12月にかけて500台のみが販売されていますが、今回はそのうちの一台がクラッシュを喫してしまい、その修理費用を見積もる動画が公開されることに。

レクサスLFAはフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンに比較すると事故が報じられることが少ないように思われ、その理由はちょっとナゾ。

ただ、レクサスはLFAの開発段階において「ミドシップレイアウトも検討したが、運転特性がピーキーになるため、より挙動を把握しやすいFRを選んだ」ともコメントしており、その意図のとおり「クラッシュに至るまでの動きを制御しやすく、クラッシュに至らない」のかもしれませんし、あるいは「レクサス」ブランドからの販売ということで購入者の年齢層が高く、かつ性質的にドライビングスタイルが大人しいのかもしれません。

このレクサスLFAの修理費用はざっと見積もって50万ドル

そこで今回、ユーチューバー@thatdudeinblue氏がこのレクサスLFAを検分し、破損箇所をチェックして修理にかかる費用を見積もっていますが、その総額は最大でなんと50万ドル（現在の為替レートにて7400万円）にも達するとのことで、この価格はレクサスLFAの新車価格である3750万円のざっと「倍」。

一体どういった状況で事故を起こしてしまったのかはわかりませんが、道路を逸れて土手に乗り上げた、もしくは路肩に落ちてしまったようで、あちこちには土が詰まっています。

ただ、幸いなのはこの（柔らかい）土がクッションとなった可能性もあり、構造的な部分にかかわる破損はそれほど大きくないもよう。

しかしながらボディパネルは一部「壊滅状態」にあり、このドアパネルだけで4万ドル（約592万円）のコストがかかる、と述べています。

なお、レクサスLFAのボディパネルはすべてカーボンファイバーでできていて（トヨタ自動車元町工場製）、これが「修理費用が高額になる最大の理由」でもあり、高額であるばかりか入手が非常に難しい、とも。

一方、フロントの損傷はさほど大きくはなく・・・。

幸いなことにエンジンも「無事」のようですね。※エンジンフードを支えるシャフトまでもがカーボンファイバー

ただ、レクサスLFAは完璧な重量配分を実現するために各部のクリアランスが「ギリギリ」という設計を持っており、実際にエンジンから後輪へとパワーを送るトルクチューブは非常に狭い空間を通っていて、そのほかの部分についても同様かと思われます。

そしてこのクリアランスを実現するため、ほとんどのパーツが専用に、そして（航空機グレードなど）高品質な素材を使用して高度な技術をもって製造されているといい、思わぬところにダメージが及んでいたり、そしてその場合はもっと「修理見積もり」金額が高くなってしまうのかもしれません。

事故を起こしてしまったレクサスLFAの破損状況を調べる動画はこちら

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参照：ThatDudeinBlue