>アルファロメオ/アバルト/フィアット ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

アルファロメオ「新型ジュリアのデザインはほぼ出来上がっています。それはまるで爆弾のような衝撃を与えるでしょう」。新型ダッジ・チャージャーと車体を共有し2026年発売予定

アルファロメオ

| 新型ジュリアは新CEO、新デザイナーのもとで開発がスタートしているものと思われ、大きな期待がかかる |

ただしどのようなデザインになるのか、そしてパワートレーンについてはナゾのまま

さて、いまひとつ売れていないジュリアですが、アルファロメオによれば「新型ジュリアは2026年にデビューする」。

これは同社CEO、ジャン・フィリップ・インパラート氏が語ったもので、新型ジュリアは先日発表されたダッジ・チャージャーと同じく(両ブランドが属する)ステランティスによって開発されたSTLAラージプラットフォームを使用する、とのこと。

つまり、次期アルファロメオ・ジュリアは現在の「ジョルジオ」プラットフォームを捨て(1代限りの命だった)、新型ダッジ・チャージャーと兄弟車として生まれ変わるということを意味します。

ダッジがガソリン版「新型チャージャー・シックスパック」を発表。やはりチャレンジャーと統合、V8を捨てて直6ターボエンジン搭載へ。外観はEV版の「デイトナ」同様
ダッジがガソリン版「新型チャージャー・シックスパック」を発表。やはりチャレンジャーと統合、V8を捨てて直6ターボエンジン搭載へ。外観はEV版の「デイトナ」同様

Image:Dodge | ダッジは今回EV版の「チャージャー・デイトナ」を主役に据えており、ガソリン版チャージャーの情報はほとんど提供されていない | 生産そのものもまずEV版から開始され、ガソリン ...

続きを見る

新型アルファロメオ・ジュリアはどんなクルマに?

そこでジャン・フィリップ・インパラート氏が言及した「新型ジュリア」について触れてみると、まずそのデザインは2年前からスタートしており、現在は「ほぼ完成状態」。

4ドアセダンとなることは間違いないものの、現行ジュリアのようなスタイルを維持するのか、それともクーペ風のファストバックスタイルへとスイッチするのかはわからず、しかし同氏によれば「それはまるで爆弾のような破壊力を持っています」。

私たちがデザインしたものはまさに爆弾です。このクルマに完全に惚れ込むことなくして、ジュリアのスタイルを完成させることはできませんでした。そして今、私たちはそれを実現したのです。

なお、2年前に開発がスタートしたということは、その初期段階から(現在のアルファロメオのデザイナーである)アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏が関与していると考えてよく、そして同氏は33ストラダーレをデザインしただけに「大いに期待できる」とも考えています。

アルファロメオ 33ストラダーレは「最後のガソリン車」?同様のスペシャルシリーズとしてスプリント・ザガートの復活がウワサされるも「EVのみ」の可能性が大きそう

アルファロメオのデザイン責任者がアレハンドロ・メソネロ=ロマノスへ
アルファロメオのデザイン責任者がアレハンドロ・メソネロ=ロマノスへ!ルノーやセアトで手腕を振るった「先進派」、今後アルファでは電動化と近代化を推進

| アルファロメオ属するステランティスでは今、急激な変化が起きている | プジョーは高級化、ランチアは新デザイナー獲得にて復活の道を探ることに さて、アルファロメオはデザイン部門の責任者としてアレハン ...

続きを見る

そのほかわかっているのは、新型ジュリアは次期ステルヴィオと並行して開発が進められており、まずデビューするのは新型ステルヴィオ(2025年)、そしてその翌年に樹アリアが登場し、両方ともアルファロメオのカッシーナ工場にて製造される、とのこと。

逆にわかっていないのは「パワートレーン」で、SLTAラージプラットフォームはサイズ的柔軟性を持つうえ、ダッジが示したように「電動、内燃機関」両方のパワートレーンに対応しており、よって新型ジュリア/ステルヴィオにおいても「EV、ハイブリッド、ガソリン」が用意されるのかもしれません。

ダッジがEVとなった新型「チャージャー・デイトナ」を発表。チャレンジャーと一本化、「世界で最も速く、最も強力なアメリカンマッスルカー」へ
ダッジがEVとなった新型「チャージャー・デイトナ」を発表。チャレンジャーと一本化、「世界で最も速く、最も強力なアメリカンマッスルカー」へ

Image:Dodge | EV化によってその重量が著しく重くなり、なんと約2,700kgへ | チャージャー・デイトナの加速性能はちょっと前の「スーパーカー並み」 さて、ダッジが予告通り「次世代チャ ...

続きを見る

アルファロメオは電動化を推進中

なお、アルファロメオは電動化を推進する意向を持っており、それは実際に33ストラダーレについても「ピュアエレクトリック版」を用意していることからも伺えますが、これに加えて2027年までに全モデルに電動バージョンを導入する計画を進めている最中。

今後は小型SUV「ミラノ」、大型SUVの投入も控えていて、当面はSUVで利益を稼ぐことになるものの「デュエット」の復活も示唆するなどスポーツカーブランドとしての復権を示唆しており、今後の展開には大きな期待がかかります。

アルファロメオの新型SUV「ミラノ」の開発は4Cや8C、ジュリアGTA、33ストラダーレのプロジェクトメンバーが担当。「クラス最高のハンドリングを実現する」
アルファロメオの新型SUV「ミラノ」の開発は4Cや8C、ジュリアGTA、33ストラダーレのプロジェクトメンバーが担当。「クラス最高のハンドリングを実現する」

| アルファロメオは本気で「ハンドリング重視」のスポーツカーメーカーに生まれ変わろうとしている | ここまで魂を込めるからには「ミラノ」には相当に期待していいだろう さて、アルファロメオは新型コンパク ...

続きを見る

実際のところジャン・フィリップ・インパラートCEOは「アルファロメオは、3万ユーロから200万ユーロまでのクルマを作ることができる唯一のブランドである」ともコメントしていて、新しい展開に伴って2023年には出荷台数が前年比で30%増となるなど復活の兆しも見えている状況ということもあり、さらなるラインナップの拡大をもってメルセデス・ベンツ、BMW、アウディというジャーマンスリーに対抗できるブランドへと変化してゆくのかもしれません。

あわせて読みたい、アルファロメオ関連投稿

アルファロメオ
近い将来にラインアップ5車種のうち4つがSUVになってしまうアルファロメオ。同社CEO「それでも私はアルファをSUVブランドにしたくない」。GTVとデュエットの復活を示唆

| アルファロメオは電動化へと大きく舵を切り、そこで今までにはない自由を得る | ひとまずはSUVにてお金を稼ぎ、その後はグループ会社の持つ資産によって大きく飛躍 さて、アルファロメオはSUVラインア ...

続きを見る

アルファロメオ
アルファロメオがミニバンを?チーフデザイナーがかつて同社から発売されたミニバン「ロメオ」の復活を示唆。ミニバンはEVシャシーと相性がいい

| ミニバンは現在ニッチな市場だが、ボクは必ずや世界的なミニバンブームが来ると確信している | EV専用プラットフォームは重心が低く、フラットフロアを実現でき、ミニバンの箱型ボディでこそメリットが最大 ...

続きを見る

アルファロメオ
アルファロメオは4CをEVとして復活させる計画があるもよう。この「4E」はスパイダーボディを採用し、時期EV版ジュリアと車体を共有するとのウワサ

| できればアルファロメオ4C同様、カーボン製シャシーを採用してほしかったが | それでもアルファロメオにスポーツカーが増えるだけでもありがたい さて、アルファロメオはその社史に残る名車「4C」を20 ...

続きを見る

参照:Motor1

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->アルファロメオ/アバルト/フィアット, ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , ,