もっとも入手が困難なポルシェ911のひとつ、ポルシェ911スポーツクラシックが競売に登場。終了まで5日を残した時点で6700万円まで価格が上昇する

｜　しかもこの個体はポルシェ911のルーツにも根付いたヘリテージ仕様を持っている　｜

「グリーンにゴールド」はポルシェ911設計者含めポルシェ一族のお気に入り

さて、最も高価なポルシェ911（日本国内だと3724万円）、「911スポーツクラシック」が中古市場に登場。

911スポーツ クラシックは911ターボSをベースにしており、しかしポルシェのカスタム部門「エクスクルーシブ マヌファクトゥア」によってクラシカルなスタイルへと改装された限定モデルです（さらには4WDから2WDへと変更されている）。

リアフェンダーにはダクトがなく、ターボウイングも装着しない（代わりにレトロなダックテールが取り付けられる）という特徴を持ち、もちろんこれは1973年のポルシェ911カレラRS 2.7「ナナサンカレラ」に敬意を表したもの。

このポルシェ911スポーツクラシックはこんな仕様を持っている

そして今回オークションサイトに登場した911スポーツクラシックは12,50台限定のうちの256台目で、ボディカラーは（カスタムカラー扱いの）ペイント・トゥ・サンプルによるアンダーベルグ グリーン、そしてカーボンファイバー製ダブルバブルルーフ、ブラック仕様のLED マトリックス ヘッドライト、ポルシェ ヘリテージによるリア グリル バッジ等を備えます。

なお、この「グリーンにゴールド」という仕様はポルシェ一族が好んで乗ってきた仕様、そしてポルシェ911「100万台目」に近い仕様を持っており、ポルシェ911ファンにとっては特別な意味を持つコンビネーション。

ホイールはフロント20インチ、リア21インチの「ターボ」デザイン、タイヤはフロント255/35、リア315/30のピレリP Zero、ブレーキキャリパーは目立たないようにという意図からか「ブラック」が選択されています。

フロントアクスルリフトシステム、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント、リアアクスルステアリングが装備され、搭載される3.7リッター・フラットシックス・ツインターボは（911ターボSの）640HPから「デチューン」されて542馬力へ、そして組み合わせられるトランスミッションは7速PDK。

参考までに、997世代の911スポーツクラシックは一般向けにも門戸が開かれるという販売方法が取られたのに対し（しかし48時間で完売）、この992世代の911スポーツクラシックは「秘密裏に重要顧客に案内されることですべての台数が完売」しており、つまり一般人には購入の機会すら与えられなかったという入手難易度が非常に高い限定モデルです。

この911スポーツクラシックの走行距離はわずか10マイル、そして（車両販売時に掲げられる）ウィンドウ ステッカー、オーナーズ マニュアル、カーカバー、（ボディカラー同色ペイントがなされる）スペアキーも付属しており、コレクション価値が非常に高い一台だと言えそうですね。

このポルシェ911 スポーツクラシックはこんなインテリアを持っている

そしてこの911スポーツクラシックのインテリアは「コニャックレザーにペピータ」というこれまたクラシカルな仕様を持ち・・・。

ヘッドレストにはポルシェクレスト（エンブレム）の型押しがなされます。

そのほかパルダオウッドのインサートに・・・。

ブルメスター・サウンドシステムも。

新車時の販売を担当したのはポルシェ・ニューポートビーチ、そしてオプション含む購入価格は292,560ドル（現在の為替レートにて約4360万円）であることが示されていますが、すでに入札はこの価格を遥かに超えており、終了まで5日を残した時点でなんと45万ドル（6700万円）にまで跳ね上がっています。

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参照：Bring A Trailer