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ポルシェがアウディ「ヌヴォラーリ」のプラットフォーム流用によって911の「上」に位置するスーパースポーツを投入?今までにないほどアウディと接近

ポルシェ911カレラGTS
Life in the FAST LANE.

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ポルシェの新フラッグシップ構想がついに実現?

ポルシェが象徴的プロダクトである「911」の枠組みを超えた新たなフラッグシップ・パフォーマンスカーの開発を視野に入れている可能性が報じられていますが、これは度々話題となっては消えてゆく「定番」のウワサです(ポルシェがVWグループに買収された2012年以降、絶えずこの話が気垂れる)。

しかし今回のウワサはちょっと現実味を帯びていて、最高経営責任者(CEO)のミハエル・ライターズ氏(Dr. Michael Leiters)が示唆したところによると、この新ハイパーカー構想は完全な新開発ではなく、フォルクスワーゲングループが保有する高度なモジュール技術を活用するアプローチが期待されているのだそう。

そしてその中心として注目を集めているのが、アウディが披露したミッドシップ・ハイパーモデル「ヌヴォラーリ(Nuvolari)」のアーキテクチャだとされています。

この記事の要約

  • 911の上位モデルを検討:ポルシェCEOミハエル・ライターズ氏が、現行の2ドアスポーツカーを超える新たなフラッグシップモデルの可能性を示唆。
  • VWグループの技術共有:ゼロからの開発ではなく、フォルクスワーゲングループ内の既存アーキテクチャを活用する合理的な戦略が浮上。
  • アウディ「ヌヴォラーリ」基盤の流用説:ランボルギーニ「テメラリオ」と基本骨格を共有するアウディのミッドシップミッドハイブリッド基盤(ヌヴォラーリ)が有力候補に。
  • 正式発表への期待:現時点では確定情報ではないものの、10月7日に開催予定の「キャピタル・マーケッツ・デイ(株主・投資家向け説明会)」で新たな動きが明かされる可能性に注目。
アウディの新型スーパーカーコンセプト「ヌヴォラーリ」のフロント
Audi

アウディ「ヌヴォラーリ」プラットフォームを活用する合理的メリット

アウディ「ヌヴォラーリ」はランボルギーニの次世代ミッドシップV8ハイブリッド「テメラリオ(Temerario)」と基本骨格を共有しており、これはVWグループ内において、すでに極めて高いパフォーマンスを備えた「最新のミッドシップ・プラットフォーム」が存在することを意味するもので、ポルシェがこのハードウェアを再設計して活用した場合、以下のような決定的なメリットがもたらされます。

  1. 開発コストと期間の大幅な縮小:まったく新しいシャシーや衝突安全構造を一から設計・テストするには莫大な費用と期間を要するが、グループの最先端プラットフォームをベースにすることでポルシェ独自の足回りやエアロダイナミクス、パワートレイン制御の開発にリソースを集中できる
  2. 「911を超える」明確なキャラクター付け:RR(リアエンジン・リアドライブ)レイアウトを維持する911に対し、ミッドシップレイアウト(MR)を採用することで、かつての「918スパイダー」や「カレラGT」のような本格的なハイパーカーとしてのパッケージングが可能になる

予想されるプラットフォーム共有モデルのスペック比較

仮にアウディ「ヌヴォラーリ」やランボルギーニ「テメラリオ」の基盤が流用された場合、ベースとなる車両および既存のポルシェ最上位グレード(911 Turbo S)とのスペック関係はこんな感じで・・・。

項目アウディ ヌヴォラーリ (参考)ランボルギーニ テメラリオ (参考)ポルシェ 911 Turbo S (現行992.2)
レイアウトミッドシップ P-HEV (四輪駆動)ミッドシップ P-HEV (四輪駆動)RR (リアエンジン四輪駆動)
パワートレイン4.0L V8 ツインターボ + モーター3基4.0L V8 ツインターボ + モーター3基3.6L 水平対向6気筒 T-Hybrid
システム総合出力1,001 PS920 PS701 PS
プラットフォームアルミニウム/カーボン複合スペースフレームアルミニウム/カーボン複合スペースフレーム鋼鉄/アルミニウム複合シャシー
最高許容回転数10,000 rpm10,000 rpm7,200 rpm

もしポルシェが本プラットフォームを採用すれば、1,000馬力級のプラグインハイブリッド(PHEV)ミッドシップモデルとして、ポルシェ最高峰の位置に君臨することになりそうですね。

アウディの新型スーパーカーコンセプト「ヌヴォラーリ」のリア
Audi

ポルシェの伝統が生む「技術流用」の歴史

「他ブランドのプラットフォームを使うポルシェ」に違和感を覚えるかもしれませんが、しかし、グループ内の技術共有とポルシェのチューニング美学の融合は過去にも数々の名車を生み出してきたこと、現在のその流れが続いていることも知られています。

  • 初代カイエンとVWトゥアレグ:ポルシェの経営を劇的に改善させた初代カイエンも、フォルクスワーゲン・トゥアレグとの共同開発プラットフォームから誕生し、しかし、ポルシェ独自の足回りセッティングとエンジンチューニングにより、完全に「ポルシェの走り」へと昇華させている
  • アウディQ5の兄弟車となるマカン後継モデル:EVのみの販売となった「マカン」ではあるが、市場の要望に応える形でガソリンエンジンモデルの投入を画策中。しかしゼロベースでの開発を行う時間・金銭的余裕がなく現行Q5をベースとして「ポルシェ風」へと味付け
  • 次期718ケイマン / ボクスターと「コンセプトC」:アウディ コンセプトCはそのプラットフォームを「当初から」次期718ケイマン / ボクスターと共有することを前提に開発が進められているが、ポルシェでは「クーペ / オープン」、しかしアウディでは「タルガトップ」
  • 「タイカン」と「e-Tron GT」:同じ「J1」プラットフォーム、パワートレインを使用しており、しかしアウディではより「実用的で快適なGT」、しかしポルシェでは「各サーキットで記録を樹立する」ほどのスポーツカーへ
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ポルシェのエンブレム
一見するとポルシェ新型「ボクスターEV」、しかし装着されるナンバーは「アウディ本社所在地」という謎車両が目撃。両者の関係は思ったよりも「近い」?

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そのほか、過去にはフォルクスワーゲンブランドでミドシップスポーツを発売する計画が浮上したことがあり、その際にはボクスター / ケイマンとプラットフォームを共有するという話も出ていますね(かなり具体的なレベルにて語られていたが、結局実現していない)。

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ただしポルシェとアウディは「仲が悪い」

参考までに、同じグループに属するといえどポルシェとアウディは仲が悪く、それは両者がブランド内で「プラットフォーム争い」を繰り広げたことかあるから。※同じグループとなる前には「RS2」の開発でタッグを組むなど、険悪ムードではなかった

またもやポルシェ公式!ポルシェとアウディが共同設計した「元祖RS」、アウディRS2を紹介する動画
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実は2012年あたりにも「ポルシェがミドシップスーパーカーをカタログモデルに加える」という話が出ていて、そのときには「R8」を擁するアウディ、「ウラカン」を展開するランボルギーニを優先し、アウディとランボルギーニが次世代ミドシップスーパーカーのプラットフォームを設計し、それをポルシェが使用するという流れとなっていたものの、ポルシェは「グループ内において、スポーツカーに関するプラットフォームはすべてポルシェが設計すべき」と主張し、これが大きな派閥争いに発展したと言われます。

ポルシェ924開発当時のオフィシャル画像
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そのため、現在フォルクスワーゲングループは「アウディ+ランボルギーニ」筆頭グループと「ポルシェ+ベントレー」筆頭グループに分けられており、なんとかこの争いを沈静化させようという流れになっているわけですね(ただ、スポーツカー以外だとポルシェはそこまでのこだわりがないようで、広くグループ内の資産を活用・共有している)。

そして直近だと、新しくポルシェCEOに就任したミハエル・ライターズ氏が「アウディに接近し」上述のマカン後継モデルの開発に取り組むなど、「背に腹を代えることができない」状況において両者の距離が縮まっているというのが現状です。

アウディ Q5のエンブレム
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ポルシェとアウディのステアリングホイール比較
もう争っていられない。ポルシェとアウディが「対立」から「和解」へ。両者が互いの技術と資産を提供し「手っ取り早く稼げるモデル」の開発へ

| 導入文:プライドを捨てた?ドイツの雄2社が仕掛ける「生存戦略」 | VWグループ内では「アウディ」と「ポルシェ」はずっと対立する間柄ではあったが フォルクスワーゲングループ内において、かつて開発主 ...

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なお、ミハエル・ライターズCEO自身、マクラーレンやフェラーリで技術トップ(CTO)やCEOを歴任し、ミッドシップスーパーカーの開発を知り尽くした人物でもあり、彼が導くポルシェの未来像において、ミッドシッププラットフォームの有効活用は非常に現実的なシナリオだと考えていいのかも。

ランボルギーニ テメラリオ(イエロー、アレッジェリータ・パッケージ)〜フロント
ベイビーランボを3台乗り継いだボクがテメラリオに試乗する(1)。もうランボルギーニはとんでもないレベルにまで進化してしまったな

Life in the FAST LANE. | 正直、テメラリオはこれまでのベイビーランボとは「次元が違う」 | 完全に独自のセグメントへとステップアップ さて、ランボルギーニ・テメラリオに試乗。 ...

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参考までに、ガヤルド世代とウラカン世代までのランボルギーニ、そしてアウディR8とはプラットフォームやエンジンを共有していますが、テメラリオでは「もともとR8の存在を考慮せず(R8の廃止が決まっていたため)」ランボルギーニが忖度なく設計を行っており、しかしその後「ヌヴォラーリ」、さらには今回の「ポルシェのフラッグシップ」にまで「後から」その設計が共有されることとなっていて、ランボルギーニとしては「してやったり」なのかもしれませんね。

ランボルギーニ テメラリオのメーター
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ランボルギーニ
ランボルギーニ「ウラカン後継モデルについて、専用に設計された車体を持つことになります。妥協なしのね。現在は十分な利益があり、R8のような兄弟車は必要ありません」

| やはりスポーツカーメーカーにとって真に必要なのは「開発資金を提供してくれる」実売につながるSUVである | そしてもはや、こういった事情を誰もが理解しているためか、スポーツカーメーカーがSUVを投 ...

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結論:10月7日の「Capital Markets Day」に世界中が注目

現時点において、ポルシェがアウディ「ヌヴォラーリ」のプラットフォームを用いた市販車を正式に開発中であるという確定発表はなく、しかし、経営効率化と究極のパフォーマンスの両立を迫られる現代の自動車業界において、この選択肢は極めて合理的かつ魅力的です。

2026年10月7日に開催予定のポルシェの投資家・株主向け説明会「Capital Markets Day(キャピタル・マーケッツ・デイ)」にて、将来のプロダクトロードマップや新たなフラッグシップ計画に関する具体策が示されるのか、世界中のハイパーカーファンの期待が高まっています。

ランボルギーニ テメラリオ
アウディがランボルギーニの技術部門責任者を「奪還」。未来のスポーツカー戦略が加速、R8後継にも期待

| フォルクスワーゲングループ内ではもともと人材の異動が活発ではあるが | 今後、アウディは「デザイン」「技術」双方にて大きな飛躍を遂げそうだ アウディがスーパースポーツ界の「技術の要」を呼び戻すこと ...

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参照:Automotive News

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