独チューナーが「もっとも過激な」フェラーリ・プロサングエのチューニングを提案。アグレッシブなフルエアロに加えV12エンジンを「980馬力」へ

｜　実際にフェラーリ・プロサングエを改造するオーナーが登場するかどうかはわからないが　｜

それでもプロサングエをカスタムしたいと考えるオーナーはゼロではないと思われる

さて、先日ランボルギーニ・レヴエルトのエアロパーツを提案したことで話題になったドイツのチューナー、キーバニー（Keyvany）。

ドイツのチューナーというとACシュニッツァーなど「質実剛健な」カスタムを行う例が多いものの（ドイツでは性能を落とすような見かけだけのカスタムが敬遠されているように思う）、このキーバニーは珍しく「ビジュアル系」というスタンスにて活動しているように思われます。

そして今回そのキーバニーが発表したフェラーリ・プロサングエのチューニングパッケージが「KEYPURO」。※同社は自社のチューニングプログラムにそれぞれ名称を与えている

プロサングエをカスタムするオーナーが実際にいるかどうかはわからないが

なお、フェラーリのオーナーはフェラーリに対する忠誠心が非常に高く、よってなんらかの（社外品による）カスタムを行ったり、純正のデザインを阻害したりする改造を行うことを著しく嫌う傾向があり、そのためフェラーリのカスタムパーツは市場としては非常に小さいと言われます。

そしこのプロサングエも「V12」というフェラーリ伝統のエンジンを搭載した”象徴的な”モデルであり、さらにこれを購入できるのは限られた上位顧客のみななので、なおのこと純正のスタイルを崩そうという人はいないのかもしれません。

ただしモナコやドバイ在住の富裕層は「フェラーリが提供する範囲のカスタムでは物足りない」と感じる人も少なくはないとされ、そういった人々がマンソリーなど一定の技術力を持つチューナーの門を叩くことになりますが、このキーバニーもそういった層を狙ったのかもしれません。

今回キーバニーが公開したのはレンダリングにとどまるものの、フロントバンパー、フロントフード、フロントフェンダー、サイドステップ、ルーフゲートスポイラーやリアディフューザーを入れ替えるという広範にわたる改装が施され、さらにはタイヤ/ホイールの交換に加えテールゲートスポイラー等のエアロパーツも追加されています。

そして驚くべきはエンジンにも手が入っていることで、なんとキーバニーはノーマルの725馬力/715Nmから一気に980馬力/1,170Nmへと出力を向上させることについても言及しており、しかしプロサングエに搭載されるV12エンジンは自然吸気であるために簡単に出力向上を望めるものでもなく、おそらくはターボチャージャーをドッキングさせているのかも。

なお、キーバニーはこのチューニングパッケージの詳細については何らコメントしておらず、よって現時点では市販されるのかどうかはナゾのまま。

もしかすると（多くのチューナーがそうるすように）ソーシャルメディアに画像を投稿することで市場の反応を探り、購入希望者が現れたら製作に取り掛かる、というスタンスなのかもしれません。

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参照：Keyvany