| ベントレーがここまで明確に購入対象者を絞るのは珍しい |
カラーコンビネーションは6パターン、いずれもモデル専用のコンセプトを持つようだ
さて、ベントレーが新しくベンテイガの限定車「アペックス エディション」を発表。
このベンテイガ・アペックス・エディションの生産はわずか20台に限定され、製作を担当するのはベントレーのパーソナリゼーション部門「マリナー」です。
そしてマリナーは特別なタッチ、外装アクセサリー、内装の仕上げによってベンテイガをスポーティーな仕上がりへと導くことになりますが、ベースモデルはベンテイガの中でも最もアスレチックな性格を持つ「ベンテイガS」で、搭載されるエンジンは4リッターV8ツインターボ、出力は550馬力/770Nm、0-100km/h加速はわずか4.5秒というスペックを誇ります。
ベントレー・ベンテイガ「アペックス エディション」はこんなクルマ
そこでこのベンテイガ「アペックス エディション」を見てゆくと、まず購入権があるのはこれまた特別仕様車の「コンチネンタルGT ル・マン・コレクション」「コンチネンタルGTC ル・マン・コレクション」のオーナのみ。
-
ベントレーが6回目のル・マン優勝から20周年、ル・マン100周年を祝いコンチネンタルGT ル・マン・コレクションを発表。100年前のル・マンでベントレーは最速ラップを記録していた
| ベントレーはル・マン24時間レースの第一回目に参戦して最速ラップを記録し、第二回目で優勝を記録している | しかし最初の参戦時に創業者は「クルマはが耐えることができない。完走は無理だ」と言ったもよ ...
続きを見る
なお、今回公開されているボディカラーは「サテンレッドにブラック」という仕様ですが、実際には「6パターン」のカラーコンビネーションが用意され、しかしいずれにも共通するのが(現時点で)自動車業界で最大だとされる22インチサイズのカーボンファイバー製ホイール。
これによって(4輪で)24kgの軽量化を達成でき、(ベントレーによれば)ベンテイガ・アペックスエディションは「より俊敏になってブレーキ性能も向上し、軽量化によってタイヤの摩耗も軽減される」のだそう。
ブレーキシステムにはカーボンシリコンカーバイド (CSiC) ディスクが組み込まれ、これは標準的な鉄製ディスク ブレーキよりも 20kg以上軽く、およそ1,000度までの温度に耐えるように設計され、ボディには”よりスポーティな”フロントおよびリアスポイラー、サイドミラーキャップ、シックなサテンカーボンファイバー仕上げシル、Dピラーにはカーボンファイバー製”Apex Edition”バッジといった専用装備が与えられることに。
ベントレー・ベンテイガ「アペックス エディション」のインテリアはこうなっている
そしてベンテイガ「アペックス エディション」のインテリアに目を移すと、センター コンソール、ドア、フェイシアにはサテン仕上げを持つカーボンファイバー製インテリアインレイが採用され、Naim for Bentleyサウンド システム、5人乗りコンフォート仕様、およびツーリング仕様の一部を構成するいくつかの先進運転支援システムが標準装備となっています。
インテリアについてもエクステリアと同じく6つのテーマからカラーコンビネーションを選択でき、オフィシャルフォトで示されるのは「アンスラサイトとアーティック ホワイトのストライプが入ったキャンディー レッド」。
これはアークティックホワイトとホットスポットレザーにコントラストステッチとシートパイピングを組み合わせたものですが、2番目のテーマだと、インテリアにはセカンダリーカラーとしてベルーガ(ブラック)を組み合わせたマンダリンレザー(ボディカラーはグロスブラックのストライプにチャコール)、 3番目のテーマは リネンとニューマーケットタン(ボディカラーはオレンジフレーム)、4番目はポートランド/カンブリアグリーンにオレンジアクセント(ボディカラーはアルペングリーンにオレンジのピンストライプ)、5番目はリネンにバカラルブロンズのコントラストパイピング(ボディカラーはペールブロドガル=シャンパン)、6番目はベルーガにイエローのコントラストカラー(ボディにはベルーガのストライプにエクストリームシルバー)といった具合です。
これらを見るに、6つのテーマは単なる色違いといったわけではなく、慎重にカラーコンビネーションを組み合わせることで「ビビッド」「同系色」「ハイコントラスト」など様々な雰囲気を演出しており、かつインテリアの素材の選択、用いられるフィニッシュ、そしてコントラストカラーが使用される部位やその方法についてもそれぞれ固有の仕上がりを持っているということになりそうですね。
あわせて読みたい、ベントレー関連投稿
-
ベントレーがガソリン車全廃を「2033年に後ろ倒しにする」とコメント。メルセデス同様、現在の状況を鑑みてハイブリッドに注力し市場の動向に歩調を合わせる
| あと何年化すれば、「電動化ブームとはいったい何だったのか」というくらいの雰囲気になるのかも | ベントレーは急速に電動化を進めただけに、「後戻り」も容易ではないだろう さて、かなり早い時期に「電動 ...
続きを見る
-
ベントレーがワンオフの「ダイヤ入り」コンチネンタルGTCを公開。英国伝統のジュエリーブランド「ブードルズ」とのコラボ、両社とも頭文字が「B」という共通性も
Image:Bentley | ベントレーのカスタム部門「マリナー」の対応範囲は年々拡大してゆくようだ | ハイブランドとのコラボレーションによってベントレーのポジションもさらに高みへ さて、ベントレ ...
続きを見る
-
ベントレーが自動運転レベル3を「危険」と断言。その理由として「どこかで人が操作するから」を挙げ、レベル3を飛ばして「人が関わらないレベル4を目指す」
| たしかにベントレーの言うことも一理あるが、実際にレベル4を実現できるかどうかは別問題である | 一方でメルセデス・ベンツ、BMWは「レベル3」を実装済み さて、自動車メーカーによって電動化以上に対 ...
続きを見る
参照:Bentley