| 現在フェラーリが注力しているのが「カスタム(パーソナリゼーション)」である |
文字通りフェラーリのカスタムは「無限」の可能性を持っている
さて、フェラーリ・レーシング・デイズ第三弾、今回は「オプション / アトリエ / テーラーメイド」について。
フェラーリは(希少性を保つために)販売台数を大きく伸ばさないことについて明言していますが、しかし営利企業である以上は利益を稼がねばならず、販売台数に頼らないその手段が「1台あたりの利益の増加」です。
そして「1台あたり利益の増加」に重要なのが「オプション含むパーソナリゼーション」であり、今回は会場にて展示されていた内容について触れてみたいと思います。
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フェラーリ「私たちは会社を成長させたいと思っていますが、それは販売台数を増やすという意味ではありません」。あくまでもフェラーリは1台あたりの利益向上を目指している
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フェラーリは様々な手段によって1台あたりの単価を押し上げている
フェラーリのパーソナリゼーションについてはいくつかの種類があり、まずは「誰でも選べる」通常オプションから。
これはオンラインカーコンフィギュレーター、そしてディーラー備え付けの(一般向けよりも高度な)コンフィギュレーターでも確認ができるものです。
ちなみにプロサングエの登場によってこういった「ネックピロー」「ブランケット」といった、今までになかったオプションも登場しています。
こちらはプロサングエ用のラゲッジセット。
このほかにもカーボンファイバー製パーツ、チタン製ホイールボルト、ホイールセンターキャップなど様々なオプションが揃い・・・。
そしてこういったオプションを装着したのがこのSF90ストラダーレで・・・。
給油口キャップにはさりげなく跳ね馬が配置されていたり。
これら通常オプションのもうひとつ高度なパーソナライズが「アトリエ」で、これはセミオーダー的な内容だと捉えていますが、その「アトリエ」経由で仕立てられたのがこの296GS。
美しいメタリックブルーのボディカラーにイエローとメタリックグレーのリバリーが入り・・・。
カーボンホイールにチタンボルト(これは通常のオプションの範囲でも選択できる)。
手書きのスクーデリア・フェラーリのシールドエンブレムに・・・。
フロントアンダー、サイドアンダー、そして・・・。
リアディフューザーにはイエローのハイライト。
インテリアではネイビーレザーにイエローのデイトナストライプという仕様です。
ちなみにリアエンドの「跳ね馬」そして「Ferrari」エンブレムはマット仕上げ。
そしてアトリエのもう一つ上がテーラーメイド。
このテーラーメイドはフェラーリの専門のチームによって(顧客との仕様の調整の段階から)一貫して行われ、そのリソースが限られているため、このテーラーメイドを通じてのカスタムを行えるのは一握りの上位顧客のみだと言われています。
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この812コンペティツォーネはテーラーメイドを通じてのパーソナライズが行われており・・・。
ピラー部分や・・・。
(ちょっと見えづらいですが)フロントフード上のカーボンファイバー製ブレードのエッジにもイタリアンカラーが再現されています。
ボディ下回りのエアロパーツにもホワイトのハイライトが入り・・・。
そのほかピレリのカラーエディションタイヤ、ハンドペイントによるスクーデリア・フェラーリ・エンブレム、インテリアだとステアリングホイールの12時位置とボトムに入るイタリアンカラー、シート上の(グラデーションによる)イタリアンカラー、ボディカラー同色パドルなど多数の高度なカスタムが施されます。
こちらのフェラーリ296GTBもテーラーメイドによるもので、一見すると「普通」に見えるものの・・・。
実はマット仕上げ。
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